私とネオロマンス

私とネオロマンスとの出会いは、保育園児の頃でした。

私の母は昔からかなりのゲーマーで、休みの日にゲーム屋に行っては中古のソフトを買い漁る人でした。
ジャンルに限らずなんでも遊んでいたと思います。9つ上の姉と一緒に遊んでいることもあり、特にボード系ゲームをやっていることが多かったです。
私は、母と姉が土日の午後に二人でゲームするのを眺め、時々教えてもらいながらコントローラーを握りました。

幼かったためどちらが先だったのか覚えてませんが、「遙かなる時空の中で 盤上遊戯」「スウィートアンジェ」のどちらかが私とネオロマンスとの出会いです。
泰明さんのことを「顔半分」と揶揄していたのをなんとな~く覚えています。ごめんね泰明さん……。
スウィートアンジェは最初に行けるのがパイの町だった記憶……。そのためマルセル様とたくさん仲良くしてました。(それ以降の進め方がわからなかったのでしょうね。)
二つの作品はボードゲーム色が強く、ネオロマンスゲームということは全然理解してませんでした。


時は経ち、小学6年生の夏。
当時の私はインターネットキッズへとすくすく成長し、学校から帰ってきたら即パソコンへ向かい、YouTubeを見たりYahoo!ブログを書いたりしてました。
小3頃から本格的にオタク化した私がハマっていたのはREBORN、銀魂、Dグレ、ギャグ日、デジモン、ヘタリア等々。
どちらかというとメジャーなジャンルを渡り歩いていました。

ある日、母が「懐かしい」と言いながら買ってきたのがDS版の「遙かなる時空の中で 夢浮橋」。
ビビッと来るものがあり、セーブデータを一つもらって遊びました。
これがですね、めちゃくちゃおもろしろかったんです。遙か無印しか知らなかったのであかねちゃんで遊び、気がついたら八葉全員の恋愛回収してました。
私のハマりようを見て「漫画もあるよ」と家にあった遙かの漫画を読み進めると、これがもう面白くて。12巻までしか家になくて急いでブックオフで全巻揃えました。

その後、夢浮橋でもともと弁慶さんが気になっていたのと、遙かの漫画に読みきりで収録されていた遙か3が面白そう!と思い、PS2の十六夜記を購入。
(3無印がないとMIX JOY出来ないという事実に気がついたのはもう少しあとの話……笑)
当時の私は声優になりたかったので、台詞を全部感情込めて読み上げてました。シナリオの素晴らしさも相まってめっちゃ物語に入り込んでました……。
平家の船に火をつけるシーンで「なんでそんなことするの!!!!!?」とガチ泣きしてました。弁慶さんって穏やかで優しいイメージだったので……。今なら弁慶の気持ち、理解できるよ。

実は小6~中1のはじめくらいまでいじめられてまして、
(いじめといっても無視されたり、わざと聞こえるように悪口をいわれたり、ゴミを服の中に投げつけられる程度でしたが…。私にも非はあったと思いますし、いじめをきっかけに自分を見つめ直すことにも繋がったので今はそこまで気にしてません。)
そんなとき心の支えになってくれていたのが遙かでした。
特に詩紋くんのミルフィーユドリームという曲に救われてました。
見た目でいじめられていた詩紋くんですが、相手を恨むことなく前向きに生きる姿に、私もそんな人になりたいと感じました。(詩紋くんのほうが10000000何倍もいい子です!!!!)

ニコニコ動画に上げられていた二次創作もよく見ていて、遙か4もやってみたい!となった私は、中1最初のテストで好成績を納め、PSPと遙か4愛蔵版を買ってもらいました。
人生ではじめて全クリコンプしたのは遙か4です。音楽もスチルも美麗すぎて超好きな作品です。今は神話の知識もちょっとはあるので、また遊んだらもっと楽しいんだろうなあ……。


さて、ここまではネオロマンス全体というよりは遙かが好き!という私だったのですが、中2の冬にコルダの漫画に出会い、転機が訪れます。

コルダの漫画はブックオフに行ったときに見かけ、「そういえばこれもネオロマンスなんだよな。手を出してみるか」と軽い気持ちで購入しました。
これがすごく面白い。
感情の表現の仕方が丁寧で。香穂子の音楽に対する想いの変化がすごく良くて。
えっっっっっっなんで私今までコルダに触れてこなかったんだろう!?ってくらい刺さりました。
作中に出てくる曲がどんなものか調べたり、小学校で辞めていたピアノをまた触れてみたいと思ったり。
火原先輩のゴセックのガヴォット好きすぎて楽譜買ってピアノで猛練習しました。

コルダ3にハマったのも遙か3の時と似たような感じで、漫画に収録されていた読みきりで八木沢さんってどんな人なんだろう?とゲームを遊んだのがきっかけです。
最初は柚木と同じで実は腹黒いのかな?なんて思ってたのですがふたを開ければそんなことを考えてしまったのが恥ずかしくなるくらい真っ白なお人でした。
八木沢さんは間違いなく最愛のキャラです。大好きだとか愛してるとかそんな言葉では足りないくらい。一人の人間として敬愛してます。
八木沢さんのトランペットに憧れて高校では吹奏楽部に所属。
高校生活、八木沢雪広八木沢雪広と騒ぎながら生きていました…。教室の後ろの黒板に八木沢さんのミニキャラを量産したり、スマホにラバストを連ならせたり、ありとあらゆる事象を八木沢雪広に繋げていたため、コルダを知らなくても学年の人間なら「八木沢雪広」という男についてうっっっっっすら知っているという状況を作り上げていました。黒歴史……いえ、立派な布教活動です。
八木沢雪広に恥じない自分でいようと、部活も勉強も全力で!をモットーに生活してました。
吹奏楽部は部活が忙しすぎて赤点を取る人もいたのですが、八木沢さんならそんなことは甘えだと思うはず!部活を言い訳にしないぞ!と学年5本指をキープしたり。
時に厳しく時に優しく、心穏やかに清廉な八木沢さんのようにあろうと日々心がけたり…。
八木沢さんを人生の師範に置いたおかげで協調性社交性最後までやり遂げる力など、さまざまなことを高校で学ぶことが出来たと思います。
八木沢さんに倣って勉強を頑張っていたおかげで大学の推薦入試で合格することも出来ました…!八木沢さんは素晴らしい、みんなも八木沢さんを目指そう(八木沢教)

一方でトランペットは、自分って音楽向いてないなあ~と痛いほど自覚する、挫折を味わわせてくれるものでもありました。
八木沢さんが吹く、雲間から光が差したような輝かしい音色と、自分が吹く音があまりにもかけはなれていて。
一年生の頃の顧問の先生とも相性が合わず合奏で責められたり。
だんだん音を出すのも怖くなって、自分が部活にいたら邪魔なんじゃないか、いない方がいいんじゃないかと悩むくらいで。
それでも部活の仲間に支えられながらなんとか辞めずに三年間吹奏楽部は続けました。
八木沢さんに憧れて始めたけれど、大学に行ったらトランペットはもう吹くことはないだろう……と思っていたのですが、卒業間際に部活で集まったときに同期の子が、

「私、きゃんちゃんのトランペット聞くと時々涙が出そうになるんだよね」

と言ってくれて。自分の下手な演奏でも誰かの心を動かせるんだ、と。大学でももうちょっと頑張ってトランペットを続けてみよう……!と思いました。

地方国立大に進学した私は、オケ部に入りました。
楽器決めの時に、定員オーバーで楽器持ってない人は別の楽器に…と説得を受けたのですが、どうしてもトランペットをやりたいんだ!!!!という熱意をぶつけトランペットパートにねじ込ませてもらいました。
(ちなみにラッパパートの同期は4人いたのですが、その後の歓迎会で「雰囲気についてけねえわ……」と2人辞めました😌深くは言いませんが古き良きオケ部だったのでね……)

大学のオケ部、めちゃくちゃ楽しかったです。あーでもないこーでもないって言いながらパート練習したり、飲み会で曲の解釈について話し合ったり、愚痴を吐きあったり、恋バナに花を咲かせたり。
先輩も同期も後輩も変な人が多くて、でも嫌な人ってあんまりいなくて、居心地がすごい良かったです。
オケのみんなに出会えたことは人生の財産だ!!って言えるくらい大好きです!!!告白!!!!あとあまりにもみんな自由なので、自分の個性を出すことに対して抵抗感がなくなりました笑
楽器も音科の同期やOBの先輩、プロの先生にも教えてもらってちょっとはマシに吹けるようになっ……てたらいいなあ……。高校の頃よりは幾分か自分の思うように吹けるようになったかなと思います。成長!
自分が執行回生の時には東京公演という大舞台があって、苦しいときもあったんですがなんとかやり遂げました。
部活、本当にずっと幸せでずっと楽しくて、ずっとこの時間が続けばいいなあ、ずっとみんなと一緒にいたいなあって思ってました。
八木沢さんに出会わなかったらこの経験もこの感情もきっとなかったんだなあと思うと本当に感謝してもしきれません。
幸せをありがとう。

とまあ大学時代はとにかく部活にのめり込んでいたのと、部活動費が学生にはエグい額だったのでなかなかオタ活まで手が回らず、このまま自分はオタク卒業するのかも~なんて思っていました。


そんな中、訪れたコロナ禍。
部活動も規制され、講義もオンラインになり、就活もマスク必須やオンライン面接など前代未聞。
4回生になって就活さっさと終わらせて人生の夏休みを目一杯楽しむぞ~!なんて思っていた計画も全て崩れ。
部活の同期とも自粛で会えずめちゃくちゃ心を病みました。
就活もオンライン面接に戸惑いすぎて第一志望に落ち、最終選考まで進んでいた企業にもうこれでいいや!!!と適当な理由をつけて内定承諾。
その後は卒論とバイトしかやることがなくて、バイトに行くとき以外は天井と常におしゃべりしてました。
今までが幸せだった分、人と気軽に会えないことが辛すぎて、バイトに行くために駅に向かっていたときに同期に後ろから話しかけられて感極まって泣いちゃうくらいしんどかったです……。
コロナ禍、はやく終わらないかな、はやくもとの生活に戻らないかなって毎日コロナ患者数をチェックしたり、自分の県にコロナが入ってきたときには怒りと無力さにうちひしがれました。めっっっっっっっちゃ、しんどかった……。

ギリギリ人間としての体を保てていたのは、当時何気なく始めてたあんスタのおかげだと思います。推しは一彩くんとおひいさんです。ありがとうあんスタ。ここでオタクであることの喜びも思い出しました。

ほどなくしてスタオケが発表され、「えっっっっっっっネオロマがアプリゲーム出すの!?!?!?!?!?!?」と社会人になると共にネオロマに帰ってきました。
中高生のときってお金がなくて、なかなかグッズを買ったりゲームを新作で買ったりってことがなかなか頻繁にはできず、こんなに作品が好きなのに貢献できてないな……とちょっと引け目に感じていました。
社会人はお金があるので!今こそ、ネオロマンスに注ぎ込む時!!と推しの源一郎ピックアップや記念パック発売の時などここぞとばかりにお布施をさせていただきました。
源一郎、おっきくて優しくて、ひかえめだけど大胆で、でっかいワンちゃんみたいで愛しいんだ……。
推しに貢げる喜び。推しの新規絵を拝める嬉しさ。源一郎、大きくなれよ……。

今のXアカウントを作ったのは浮葉様のはじめてのお誕生日ちょっと前くらいだった気がます。iPad買って気軽にお絵描きできるようになったから気軽にお絵描きが上げれる場所つくっちゃお~☺️みたいなノリです。

とはいっても社会人、なかなかに忙しく、相変わらず人と自由に会えないことに病んだり、アプリゲームをやる気にもならずにスタオケを放置してしまうこともありました……。本当にごめんなさい……。あの時頑張れていればサ終にはならなかったかもしれない……。
でも源一郎pickupの時には不死鳥のように甦ってました。自分に課せられた義務だと思ってたので……。(推し方は人それぞれですので強要とかでは全くないです!!!!!!!!!!!!)

スタオケを始めたことで他のネオロマ作品も触れたいな~と思いながら日々を過ごし、たまたまXのカナタのプロモーションを見た時に「この子を救わなきゃ…!」とアンミナを購入。
アンジュの境遇が自分と重なって仕事の哲学みたいなのをアンミナで得られたな~と思います。
ユエとフェリクスの仕事に対する考え方、好きです。

仕事のプレッシャーとコロナ禍のストレスでもうめちゃくちゃに病んでたとき、最期にやるゲームは遙か3がいいな……そういえばまだコンプしてないな……死ぬ前にやるか……と遙か3を再プレイし始め、あの頃はそこまで魅力を感じていなかった梶原景時に脳を焼かれます。
梶原景時の十六夜√、どうか全人類履修してください……。業が深いので……。

仕事は接客業で、新入社員教育などにも携わらせていただき、経験を積みながら頑張ってはいたのですが、今の仕事をずっと定年まで続けるの辛いな……と思っていました。
そんなとき、大学のトランペットの同期の「きゃんって教員向いてるんじゃない?」という言葉が何故か胸にストンと落ち、教員になるべく通信制の大学で教員免許を取ることに。
(最近勉強サボってます!尻を叩いてください)

だんだんとコロナ禍の規制も緩和され、はじめて大学のホルン同期に会いに鎌倉観光しに行きめちゃくちゃ景時への気持ちが高まる中で発表されたのが遙か3ultimateの舞台。
舞台を観に行くまでは死ぬわけにはいかない…!となんとか生き延びます。

はじめて観に行った舞台、超~~~~~~~~良かったです。等身大の女子高生である望美が、白龍の神子として成長していく姿に、「私の思い描いていた望美だーー!!!!!」とめちゃくちゃ感銘を受けました。オープニングから引くほど泣いてました。本当に生きててよかった、実在してた、アンケ長文で感想送りました
DMMで千秋楽が上がってるのでご覧になられてない方は是非ご覧になってください。遙か3を知らない方でも作品の概要が知れて楽しめると思います!

それでも相変わらず病み期までは抜け出せず。ちょっと友人とご飯に行っても「これが終わったらもう楽しいことなんてなに一つないんだ……」と超悲観的になったり、買い物に出掛けても周りにいるお客さんが家族連れや友達同士で、孤独を感じて「どうしようどうしよう……」と頭がぐるぐると埋め尽くされたり。振り返ったらなかなかヤバい精神状態だったなあ~と思います……。今はそんなことないです!

そして、2023年のネオロマンスの日セールで何気なく買った遙か6。6自体は高校のとき漫画で買っていたので話の概要はなんとなく覚えてるくらいでした。

これが自分でもなんでなのかはよくわからないんですけど、病み期を抜け出させてくれました。
まずはるろくめっちゃ面白い。大正時代が舞台なのがロマンがあるし、主人公が黒龍の神子で鬼陣営が味方側っていうのも新鮮かつ今までの遙かをリスペクトしながら作られているのが感じられて超良い作品です。

それから新たな推しとの出会いです。ルードハーネです。
あーなんか好きそうではあるけどちょっと可愛すぎるかな~とか思ってたのに!!!!気がついたら落ちてました!!!!!!!
ルド梓尊すぎてここ1年心身ともに健康です。推しの力ってすごい。
ルド梓は健康に良い。私の健康のためにどうかルド梓をお恵みください。

ルードくんの志が自分の道標にもなってくれてるのかなあと思います。何となくで教員目指していて、それがなんでなのか理由が自分でもわからなかったのですが、「可能性の種を見つけていきたい」と自分にあった気持ちを明文化してくれていたんですよね。
あ、私のふわっとしてた気持ちってこれだ、と。めちゃくちゃしっくりきました。

今年の4月に前職を辞め、夏休み明けから臨時職員ではあるのですが、指導補助として教育現場に立たせていただいています。
まだ新しい仕事には慣れてはないのですが、現場に立つことで実践的に子どもたちへの対応について学べたり、先生方の仕事振りを間近で見ることが出来るのでめちゃくちゃ勉強になってます。
とはいえ、家に帰るとつい娯楽に身を興じてしまい、大学の勉強は思うように進んでおらず……!!
口先ばかりで自分の成すべきことを成さないなんてルードくんはきっと許さないでしょう。
心にルードくんを宿して大学の勉強も気合いいれて頑張ります!宣誓!

ちなみにトランペットも社会人オケで続けています。周りのレベルの高さと自分を比べて辞めたくなるときもありますが、先日団員の方に「楽器が大好きっていう気持ちと、楽しむ気持ちを忘れなければきっともっと上手くなれるよ」と声をかけてもらって、持ちこたえてます。
いつか胸を張って自信を持って楽器が吹けるようになれたらいいな。


さて、無駄に長く着地点もわからないままつらつらと思いの丈を書き連ねてしまいました……。非常に読みにくい文章になっていると思います。すみません……。

こうやって振り返ってみると、辛いときはネオロマにいつも助けてもらっていたなあと思います。
また、トランペットを通じていろいろな出会いや感情を知ることが出来ました。
八木沢さんを好きになっていなければ、高校で吹奏楽を始めていなかったかもしれないし、今でも楽器をやっていなかったかもしれない。
遙かを知らなければコルダとの出会いもなかったかもしれない。
母が遙かを昔遊んでいなければ、夢浮橋にも出会えなかったかもしれない。
ネオロマンス30周年という長い歴史の中で、ネオロマに出会えたこと、とても感謝しています。
ネオロマが生まれなければ絶対に、今の私はなかったと思うので…!!

これからの人生も楽しいこと、苦しいこと、自分に負けそうなことがたくさんあると思います。
ネオロマンス作品は、そんな心に寄り添ってくれて、時には背中を押してくれる素晴らしい作品ばかりです。
私の人生はこれからもネオロマンスと共にありたいです。

改めまして、ネオロマンス30周年、おめでとうございます!
これからもずっとそばにいさせてください!

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