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言葉の解釈が変わりすぎ問題…

最近、人と話すことが怖いなぁって感じることが増えてきました。

自分自身が、会議や打ち合わせ、勉強会に参加している時…

経営者さんからご相談を受けた時…

社員さんからご相談を受けた時…

学再就職を考えている方から、相談を受けた時…

人と話す場面で、よく聞くフレーズが

「そんな意味で言っている訳じゃないのに…」

話している本人が伝えたいと思って発している言葉の意図と

聞き手が捉える言葉の意図が、凄く変わっていると感じることが増えました。

直近の事例を2つ紹介しますね。

1つ目は、私が定期的に参加している勉強会の一コマから…

その勉強会は、参加後の勉強した内容の感想を残します。

ある人が、

「実名で感想を残されることはちょっと…」

という発言をしました。

私は

「実名でコメントを出すことが恥ずかしいのか…」

と解釈し…

私「実名でコメントを書くことは、自己表現をしていくトレーニングなるから、良いのでは?私も、実名を出してコメントすることが恥ずかしくて、抵抗かあったけと、続けていくことで慣れたし、文書表現も強化された。」

という話をしたら

その方が

「そんな意味で言ったんじゃない…」

と、少々困惑気味になっていました。

その方の発した

「実名コメントはどうか…」

という一言を、

私は自分の経験から

「照れくさい、馴染めない」

と解釈したのですが、

どうも、そういう意図では無かったようでした。

2つ目の事例は、企業に属している社員さんからの相談。

社員さんから

「社長の指示が分からなくて、何をしたら良いか悩んで済ます。」

という相談を受けました。

社員さん

「コロナの影響で仕事は激減してます。社長がこれまでにない事も考えて、取り組んで行かないとだめだから、なんか考えて意見を出すようにって言われたんです。
なので、自分を含め社員で色々アイディアを考えて社長に意見を出すんですが、その度にそうじゃないって言われて…
自分たちに何を考えさせたいのか分からないです。」

というお話でした。

「色々アイディアを考えて」

という言葉から

相談を受けた社員さんを含め、数名の方々が

・会社の課題を改善する取り組み

・新しいお客様を開拓する取り組み

・これまで会社がしたことのない取り組み

様々な視点で考えて、アイディアを伝えたそうですが、どれも社長が伝えたかったことでは無かったようでした。

この2つの事例の共通点は

話し手が伝えたい言葉の意図と

聞き手が捉えた言葉の意図が異なるということです。

この言葉の捉え方を変えているのは、私たちの生活環境です。

私たちの日常生活は、想像以上に多様化してきています。

コロナの影響で、日々の暮らしは益々多様化していきます。

「野菜を買う」という言葉一つでも

・スーパーで買う(歩いて、自転車で、車で、届けてもらって…)

・コンビニで買う

・定期訪問する業者から買う

・道の駅などの農家さん直売所で買う

・ネット通販で買う

など、多くの意味合いが生じます。

「野菜を買うって言えばスーパーしかないじゃない。何考えてんの?」

のような

返しをされてしまうと、ちょっとショックを受けたります。

この双方の認識違いが引き起こすフレーズが

「そんな意味で言ったんじゃないのに…」

このフレーズって、

話した側も、会話に反応した側も、

双方がトーンダウンしてしまうフレーズですよね。

このようなフレーズを出さないようにするには

「それで、それで…」と

その発した言葉の、意図まで聞き出す工夫が必要です。

生活スタイルが多様化していることで、

同じ言葉でも、必ずしも自分が感じている意味と、相手が伝えたい意味が同じとは限らない…

そこを確認する意味でも

「それで、それで…」と、

相手の話したい真意を聞きます。

コロナ禍の会話は、

テンポの良い会話より

じっくり、しっかり話を聞く

そんな会話が大切ではないでしょうか…

会って話す、会話でさえ言葉のニュアンスが異なっているのですから

文書で表された言葉は、より解釈が異なるでしょうね…

自分の発した言葉の意図は、必ずしもそのまま相手に伝わるわけでは無い。

意図が伝わらないことで

落ち込まないように…

傷つかないように…

発信する人も、

受け取る人も、

「その言葉の意味って…」

立ち止まって考える

「余白」が出来ると良いですね。

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