君島大空/独奏京都独公演•外は夏の形

20歳の時に無印良品で、ほんの2ヶ月バイトをしていた。

季節がどんどん流れて25年。幾度かsole cafeの村田夫妻主催のライブに足を運ぶ。

アーティストから絶対的な信頼がある夫妻は
歳を取らない。

羊文学の欠伸さんと餃子定食を食べながら、近況やライブの話などに興じる。

文化博物館の中庭は風通しが悪く、盆地の京都をミニチュアしたようなものだ。雨はまだ降らない。

会場してから、女性のお客さんの多さと若さに驚異。
いつぞや中学生の吹奏楽でライブを観たことがあった。

ひょろりと細長い眼鏡をかけた君島くんは
厳かに演奏を始める。

時折、私も天井を眺めながら
気がつけばフジロックに行っている夢の中。

沸き起こる拍手で目が覚めると疲れが取れていた。

縁もゆかりもないけど、西側の土地が落ち着くと話す君島くん。
家に居ても自分がいないみたいで、と最後に伝えてくれたが、犇く孤独とエフェクターの効果。

文化博物館の天井の広さから、ギターに愛された彼の独奏。
透明感のある1時間半。夏の終わりに相応しいライブだった。

七尾旅人氏の10代の頃の「八月」の
カバーが君島くんの声とギターと
相まって八月も終わること。さよなら八月。
そして、外は雨でとても優しかった。

“君と走った。君と歌った。
呼吸を取り戻した二度目の夏休み″

夏の終わりの悲しさって。
こういうものかもしれない。

帰宅して、七尾くんの音源を聴いて
本当に夏が終わるんだなと感慨深くなった。

音楽は誰にでも出来る一生ものの
趣味だ。

私は帰宅して小うるさい娘の声を
聴きながら
「あー、こんなんやったな」
「ここ、こうしたらええわ」
頭を使って非常に疲れた頭で今日を終える。

一つだけ言うことがあるとしたら
ライブ前に餃子は食べないほうがよい。

マスクの中が餃子天国になるからね。
おやすみ、夏。

なんでも嬉しいお年頃です!よろしくお願いいたします🙇