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振り返れば、都。

転勤する前、以前の職場では6年勤務した。
仕事内容は好きでない、しんどいことも多かった、笑えない失敗もたくさんした。
ただ、周りのひとには非常に恵まれていた。

仕事の特性上、同じ仕事をするひととの組み合わせ、いわゆる相性は重要だったので、その分合わない方とはとことんあわなかったけれど()

何かと気にかけてくださったり、こちらが気付かないうちに助けていただいていたり、仕事面でいつもお世話になりっぱなしだったけど、
それ以上に私が嬉しかったのは、雑談できるひとが多かったこと。

趣味のはなしもたくさんさせていただいけど、特に何の話というわけでもないような、「大したことじゃないけど誰かに話したいこと」を話せる、きいてくださる方が何名かいて、何回「どうでもいい話していいですか?」と言っただろう。
話をきいてくださるのが嬉しくて、調子に乗っていつも自分の話ばかりしていた気がする。でも、それでも嫌な顔せずニコニコきいてくださって、それがいつも嬉しくて、またどうでもいい話をしてしまう。何かあったとき、どう話すか考えてしまう。

ある年に一緒に仕事をしていて、次の年から離れて席が遠くなってからも、わざわざお菓子を持って行ったり何かと口実をつけたりしてお話させて(愚痴らせて)もらったこともあったなと思い出した。 

本当にしんどかったことも多かったけど、笑いながら過ごす時間も多かったと今になって思う。
そういえば毎週日曜よる、あしたから一週間いやだな、と思いつつ、あの方々とまた会えるな、という楽しみも感じていた。

あれだけ仕事嫌やったのにな、離れてからこれほど名残り惜しいとは。

ひととの出会いはご縁。
だから一緒にいたいと思えるひと、一緒にいて嬉しいひとと一緒にいられることは幸せなことだと思う。
これからもそんなご縁を大切にしていきたい。