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桐山直也 ー男の流儀ー

※ネタバレ注意です。
※R18です。たぶん。

たいそうなタイトルですが、なんのことはない、なぜベッドではなく床の上でコトに及んだかということについての考察です。

ええ、そうです。私は2人が桐山くんのお部屋の床の上で大人の階段を上ったと考えております。それはなぜか?
一番最初にアレ?ひょっとしてこのまま押し倒しちゃった?って思ったのは、ののかが床にペタンと“女の子座り”して、桐山くんから受け取ったであろう麦茶(おそらく)をゴクゴクと飲んでいる姿を見たときです。(P.36の3コマ目参照) あれはどーみても、終わって2人がしばらく横たわっていたときに、“ザ・至れり尽くせり男”の桐山くんが、「のど渇いただろ?麦茶もってくる」と言っておもむろに立ち上がりキッチンへ、やがてののかもむくっと起き上がり、その辺に散らばっていた中からシャツを拾いノソノソと肩にかけたところへ、桐山くんから差し出された麦茶を受け取りゴクゴク、の図だと思うのです。
次にアレレ?と思ったのは、ビーズクッションが何となく押しつぶされて形が乱れていたような、位置も2人が部屋へ入ってきたときより若干移動しているような気がしたからです。
そしてやはり2人にとっては『初めてのコト』(桐山くんにとってはどーだかわからないけれど)で、とても自然な流れで“そうなった”と考えると、「じゃ、移動しよっか」ってベッドのハシゴを上る動作がなんか想像できなかったのです。あれがロフトベッドでなくふつーのベッドなら、そのまま横移動というのはアリだけど、縦移動はねぇ……
床の上は痛い?に関しては、たぶん桐山くんのお部屋は品の良いちょうどよい毛の長さの絨毯が敷いてあると思うので大丈夫だったと思います。それに皆さん覚えていますか?あの丸亀先生とキャンプの練習した帰りに桐山くん家にののかが“ちょっと休憩”しに立ち寄ったときのことを!
ビーズクッションにもたれて桐山くん寝ちゃってましたよね?
あれ、ちょっとまった!今見直してみたら、お部屋にちゃんとラグマットが敷いてあったー!!!(9巻第36話P.164-169参照) 
そのあとののかもとなりでゴロンと横になってお昼寝しちゃってましたね。
なので床の上だと痛い問題は解決、のような??

そしてここが一番言いたいところなのですが……
桐山くん、玄関ガチャっと開いていつだれが突然帰ってきても大丈夫なように、終始気をつかっていたのではないだろうか?という点です。
それは親に見つかったらヤバイからビクビクしていた、とかいうのではなく、あくまでもののかが気をつかわないように、不安に思わないように、色々と配慮していたということだと思います。だからまずののかをリビングへ通して麦茶で一息つかせ、部屋へ行ったらさりげなくカーテンを閉め、ののかの気持ちを確かめつつリラックスさせ…… そしてなにより2人とも、

全裸になってませんよね?
制服(の一部を)着たままコトに及んたのではありませんか?

もし急に誰かが帰ってきてもすぐ元に戻れるように、戻せるように、桐山くんは気を抜かなかったような気がします。いや抜いたけど。#すみません

そんなわけで、ホテル等ではなく、自分以外の家族も暮らしている「自宅」という極めて危険をはらむハラハラドキドキな環境の中で、ののかをリラックスさせつつも、万が一のことを考えて、ののかに恥ずかしい思いをさせないよう、慎重に周到にコトを進めていた……それが桐山直也という男の流儀だったような気がしてならないのです。
恐ろしいオトコ、桐山直也!

※画像はまたしても本記事とは全く関係ないです。
しいていうならば、「なによっ!アタシは毎晩床の上で寝てるわよっ!なんか文句ある⁉」の画です、ワン!

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