モンペ強制に憤った彼はなぜマスク強制を賞賛したか
コロナ騒動の3年間は戦時中と全く同じ現象が起きた。
戦時下を知る美輪明宏氏は「大人からモンペを強要された」という持ちネタをずっと繰り返しているが、コロナ騒動でも学校でマスクや黙食が強制された。
マスク着用の指示に従わない子供は教師や級友たちから吊るし上げられた(大手マスコミで報道されていないが教師が率先して児童を不登校に追いやった例や、地方では体罰を振るわれた話も聞き及んでいる)。
保身のことしか考えないロボット公務員たちは子供達を守るどころか聖戦へ協力しない子を非国民と位置づけ、点数稼ぎのために学校や社会から排除したのである。
2017年の記事
2023年の記事
ピントのずれた反戦主義を断定口調で叫ぶ氏に共感を覚えたことはないが、今回のコロナ騒動で戦時中と全く現象が起きたことで例のモンペ芸を思い出した。
あれほど大人にモンペを強要され腹を立てていた氏もおそらく80年ぶりに憤慨していることだろう。
ところが2021年にこんな記事が出ていた。
筆者は目を疑った。
あれほど「大人から強要されたモンペ」を芸にしていた美輪氏が子供達の強制マスクを絶賛。権力者が煽った挙国一致体制に抵抗する善き人々を「怖い顔」と嘲笑しているのである。
コロナの前と言っていることが正反対だ。
戦時中にモンペを強要していた大人たちも
と思っていたのは間違いないだろう。中にはモンペやマスクを素直に受け入れた子もいただろうが、涙を飲んだ子供たちは大勢いたのだ。
春にマスク強制が終わって子供達が歓喜していたのは記憶に新しいだろう。
さらに2013年にはこんな発言もあった。
コロナ騒動では「マスクを拒否する“思いやり”のない人を学校や社会から追放しよう!」と“思いやり”が差別のキーワードとなった。
マスクを着用しない子は「感染を広げて人が死んでもかまわないと思っている思いやりのない子」として教師や級友からいじめられ、排除されたのである。
美輪氏は転向したのか
氏の言う「想像力と思いやり」がわずかでもあれば、子供達がマスクや黙食を強制され、あるいは共同体から追い出され涙を流していたのは容易に想像できるはずだ。
70年間批判し続けた「大人による強制」を賞賛するようになったのは、80歳にしてようやく「弱者を服従させる快感」を味わったからではないかと筆者は考える。
これは筆者の持論だが、いじめられっ子とは「道徳的に優れた人格者」ゆえにいじめられているわけではなく「違う環境では容易にいじめる側に加わった者たち」が多数だと思っている。
たまたま時代や環境によって集団からターゲットになってしまったのだ。
なんのことはない。
美輪氏は「大人にモンペを強要された」ことに憤慨していたのではなく「モンペを強要できる側の人間ではなかった」ことに憤っていたのだろう。
だからこそマスクで苦しめられる子供達を見て「思いやりにあふれた美しい日本」と臆面もなく笑えたのだ。
いじめっ子になれなかったいじめられっ子
コロナ騒動ではいわゆる“愛国自粛オタク”がマスクや黙食を賞賛・奨励し子供達を抑圧する一大勢力となった。
これまでの記事で自粛に固執するアカウントにアニメ(二次絵)アイコンの比率が多いことが判明した。
「ノーマスクは非国民」と叫ぶ3人に1人がアニメアイコンである。
彼らオタクの多くはクラスの一軍から除け者にされた者、どちらかといえば抑圧された側の人間であろうことは想像に難くない。
前述したが、彼らは人格的に優れているわけでもない。他者への攻撃性の高さ、憎悪による異常な執着心は愛国自粛オタク自身が証明している。
ただ幸か不幸か彼らは差別する側に回ることなく人生を送ってきた。
だがコロナでは「ノーマスク」をいじめて良いことになった。
テレビはノーマスクで出歩く通行人を撮影し天下の極悪人だと報じた。
オタクの大好きな軍事マニアやネトウヨアルファ垢も一斉にノーマスクを攻撃している。
ノーマスクは道徳心に欠落した社会不適合者・知的障害者であり、ロシアを支持して日本に害なす陰謀論者の非国民だと(ツイッターが社会の接点である彼らの中の)世の中全てがお墨付きを与えている。
彼らは人生で初めて人を差別する喜びを味わえたのだろう。
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魚拓
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