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あれも素晴らしくて、これも素敵だった

aikoの「今度までには」を聴きながら、ぼんやりとする日々だ。
『あれも素晴らしくて、これも素敵だった。悲しいけれど切ないけれどあれもこれも忘れてしまうのかな』。
aikoの歌詞はいつもエキセントリックなのに、ずばりと心のなかを言い当てる。

今の職場にきて、1年弱。
右も左もわからないなかでがんばって、私はずーっと期待に応えたかったんだなぁと思った。誰の期待にかもわからないけど。誰かが期待してくれていたのかすらわからないけど。


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大学のときに入っていた茶道のサークルは、半期ごとに曜日ごとのチームに分かれてお稽古をしていた。
1年生の夏、はじめての曜日チームの最終稽古のとき、「この曜日大好きでした、もう変わりたくないです」って言ったら
先輩は「そうかあ?」と笑って「いろんな曜日があって、どれも楽しいから大丈夫」って言った。実際、どの曜日も楽しかった。

飲み会でも面談でも、「◯◯さんがいなくなるのいやです」って言い続ける私に上司は、「上司は選べへんから。部下は上司を選べへんし、上司は部下を選べへん」って言った。



去る人ばかりがいつも前向きだ。
残された人たちは、ぽっかりと穴の空いた日常を生きるしかない。

引き継ぎや内見のために上司はすでに出張がちで、その人のいない日々の練習みたいな気持ちで毎日を過ごしている。
3人の部署で先輩と2人の日々は、それはそれで日常になってきた。ふつう。
生活は観覧車みたいにくるくると回る。


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7月から、新しい上司がくる。
不安なこともたくさんあるけど、また0から信頼を積み重ねていきたい。きっと大丈夫だと思う。
これからも、何年も前からのこれまでみたいに。

aikoの二番の歌詞が『あたしの想いもあたしの涙も幻なのか』って言ってる。そう、きっと幻なのだ。





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