Acros100Ⅱ① -現像前-

先代Acros100が終売になって5年、Acros100Ⅱが出て4年程が経過した。
今更こういった記事を書くのもどうかと思うが、ゆるく眺めて頂きたい。


先日、新しくなった(と言っても発売は2019年末)Acros100Ⅱの120フィルムを初めて使用した。今までは、Acros終売の報を受けて買い溜めに買い溜めた先代Acrosを使用していたのだが、本数が心許なくなってきたためⅡも使用することにした。その際に感じた、ちょっとした不満点を部位別に列挙していこうと思う。

その前に

こんなところを読む人にとっては今更かもしれないが、120(220)フィルムの装填の流れについて軽くおさらいしておく。
 箱を開けるとまず、キャンディのような個包装を破く。次に、テープを外し裏紙を少し伸ばし、巻き取り側の空いたスプールに差し込む。この後はカメラにもよるが、スタート表示を出したり赤窓を覗いたりしてフィルムの始まりを合わせる。撮り終えた後は、巻き取り側のスプールを外し、テープで留めて現像に出すことになる。

テープ

まずこのテープなのだが、前よりも薄くなったように感じる。粘着面と紙本体の間で分離しやすく、剝がしにくく思えた。また、撮り終えた時用のテープが両面テープから濡らして(多くは舐めると思うが)糊式に変わっており、ここも使いにくく感じた。というか、一番使いにくく感じたのがこの留めテープだと思う。

スプール・裏紙

巻き取り側スプールに裏紙を挿して固定するのだが、固定としては一周巻いた際の紙同士の摩擦でしか固定されていないので、非常に外れやすいものとなっている。従来の富士フイルムのものには、スプール中央に小さな"かえし"があり、裏紙側にかえしのかかる穴があけてあった。これらをひっかけることで外れにくくされていた。Ⅱになってからこれらが廃止されてしまったため、以前以上に外れやすくなってしまった。

とまあ、写り以前のところで初代以上に使いにくいなと感じる部分が多くあった。PN160NSやPROVIAを使っていると顕著だ。尤も、富士フイルムがコダックやイルフォードと違ってこういった細かいところにまで気を使っていてくれていたという話でもあるのだが。。。

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