詩ものがたり 愛の夢
南南西の魔女が死んだ no.11
南南西の魔女が死んだ
風が噂を運んできた
無口な炭焼き小屋の男は
あの時出会った箒の魔女を思い出した
日々の忙しさは
あの頃を すっかり忘れさせていた
山の尾根を飛ぶ魔女は
とても楽しそうだった
炭焼きの男も 少し楽しかった
あの頃を 苦笑いの中で 懐かしんだ
ただそれだけの事だった
南南西の魔女が 思い出の中の人だとしても
ただそれだけの事だった
歩む道が 歩む時代が 生きる世界が
あまりにも違う事を
一番よく知っていた
今日も 人生は修行だとつぶやいて
足早に 自分の道を歩いている
誰よりも あの日の魔女に
愛されていた事に
気づきもせずに
愛の夢 つづく
🍀外は風の勢いも強まり 黄砂も来るようです。
早々と家事を済ませ 珈琲を飲みながら
この物語を空想していました。
動画配信サービスから さだまさしの懐かしい曲を聴いていました。
「童話作家」と言う曲です。
歌中に ♪私が童話作家になろうと思ったのは
あなたにさよならを言われた日♪
と言う箇所があります。
なんだか共感してしまって せっかくだから私も
思いっきり お伽話にしようかしらなんて
うふふと肩をちょっとだけ縮め上げた私でした。
ストーリー あらすじから外れてしまいそうです。
それではまた ごきげんよう
✨ずこ
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