薄墨

こんにちは。 引っ掻き癖がなかなか治らない、子どもな大人です。 活字を貪り喰って生きて…

薄墨

こんにちは。 引っ掻き癖がなかなか治らない、子どもな大人です。 活字を貪り喰って生きてきました。

マガジン

  • 気ままな創作ブログ

    気の向くまま書いた、半分嘘の創作ブログをまとめています。 蛇足はふわっふわの本物の蛇足です。 暇つぶしにでもどうぞ

  • 小賢しい読書記録

    気づいたこと、考えたことを小賢しく書き殴って投稿したものをまとめています。 貪り喰ってきた本が思考の元なので、本の話です。 個人的には読破リストを兼ねてます。 一つの記事につき、2〜3冊の本が俎上に載せられています

最近の記事

おしばな

こんにちは。 薄墨というものです お出かけでたまたま訪れた場所で、押し花展をやっていました。 地域の押し花を趣味とされている方が作った、押し花の絵を展示しているようで。 面白そうだったので、覗きに行きました 完全に趣味の方たちの発表会であるようで、警備などもない、無人の展覧会。 入り口に、来館した人が記名できる冊子が、ペンと一緒にぽつんと置かれています。 展示されている作品は、どれもかなりの完成度。 押し花を取り入れた様々な押し絵が並んでいます。 風景画だったり、人物画

    • ニュースピークと虐殺の文法

      こんにちは。 薄墨というものです。 虐殺の文法って一体どんなのだろう? SF小説『虐殺器官』を読んでいて ーいいえ、その単語で興味を持って本を手に取ったわけですから、読む前からー それが、私のその時の読書の課題でした。 虐殺の文法は、『虐殺器官』の現代社会で、が創り出した文法です。 この文法に従って言葉を説けば、聞いたり読んだりした人々は、たちまち虐殺や暴力を躊躇しなくなり、虐殺の文法が一度広がれば、その地一帯は、あっという間に戦闘地域へと成り下がる…という、恐ろしい言葉

      • いらか

        こんにちは。 薄墨というものです。 山間の景色というのはいいものですね。 何がいいって、ぽつぽつ固まってある町や家が、山や木々、田畑の“差し色”になっているところがものすごくいい。 日に照らされて、多種多様な緑色に染まる草木に囲まれて、漆喰の白や、のっぺりと濃い焼き色のついた橙の瓦や、日差しをはねっ返して水面のようにきらめく紺色の瓦が、目の醒めるような鮮やかさでパッと現れるのです。 近くに水辺なんかがあれば、静かすぎない動きも相まって、思わず息をついてしまうような長閑さが

        • 子どもの童話の大人な楽しみ

          こんにちは。 薄墨というものです みなさん、白雪ひめ読んだことありますか? 世界で一番絵本化されているというこのグリム童話。きっとみなさんご存知でしょう。 では、白雪ひめの名前の由来はご存知でしょうか? 有名な毒リンゴは、実はお妃にとっては三回目の挑戦だったことは、みなさん知っていますか? 子ども向けの絵本化やアニメ化にあたり、童話の細事が省略されたり、変更されたりということはよくあります。 そして、変更された状態で語り継がれていき…世間のイメージと実際の忠実な和訳の童

        おしばな

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          わたりがに

          こんにちは。 薄墨というものです。 買い物は、現代社会の生活においては欠かせない、日常生活の一部ですね。 ネットショッピングやスーパーや小売店へ行く、買い物は、現代人にはもはや、生きるためにしなくてはならない生命活動です。 これは、私がその生命活動のために、スーパーを歩いていた時のことです。 カニと目があったのです。 スーパーの食用のワタリガニと。 カニは泡を吹いていました。こちらをみて。 カニのハサミには白い結束バンドが止められていました。 足の先がハッとするほど鮮や

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          蛸の脳、人の脳

          こんにちは。 薄墨というものです 頭足類っておもしろい! つい最近、『タコの心身問題』という、哲学と生物学の中間みたいな哲学書を読んだのです 内容は、「遊び」や「イタズラ」など、“意識”と“知能”を感じさせる頭足類のタコの、神経系やコミュニケーション能力、脳の発達段階の様々な様子や研究から、生物及び人間の進化の過程のどこから“意識”が現れたのか?ということを推察し、そこから意識とはどういうものか?を考える、という話。 タコが思いの外、賢いというのは、もしかしたらみなさん

          蛸の脳、人の脳

          ししまい

          こんにちは。 薄墨というものです 秋晴れとは気持ちの良いものですね。 水色の、絵の具で塗りたくったような均一の空に、ちぎれ雲がぽかり、ぽかりと浮かんで。 涼しい風が、街路の端に生えたエノコログサを揺らして、さあッと通り過ぎていく 少し黄色がかってきた銀杏を眺めながら、歩くと、とても良い心地です さすが行楽シーズンと名高い秋。散歩にも楽しい季節ですね 耳を澄ますと、遠くから「こんこんちきちき」とお囃子が聞こえます。 秋、10月。 田んぼの稲は垂れ、農家さんは収穫の時期。

          ししまい

          シュールと、読書と芸術の秋

          こんにちは。 薄墨というものです 最先端のものって、理解するのが難しいですよね… 文学にしろ、ファッションにしろ、美術にしろ… 時代の先取りをしているからこそ、そういうものは最先端として評価を受けているわけで、やはり素晴らしいものには違いないと思うのですが、今を生きている専門外の私には、悲しい哉、追いつけない。 私のような凡人には、今年のトレンドや文学賞よりも、ちょっと昔の作品や、一回り昔の文芸小説の方が、(ああ、すごいな)と素直に凄さに感嘆できるわけです しかし、朝と

          シュールと、読書と芸術の秋

          自己紹介?/はじめてのnote

          はじめまして。 薄墨というものです 初投稿、まずは自己紹介からということで画面と向き合って、数十分。 どうも具体的な経歴や箇条書きの自己紹介を書くのが苦手な性分のようで、すっかり筆が止まってしまいました。 仕様がないので、名は体を表す、とも言いますし、ここでの名前の由来などを書いて、自己紹介に代えることにします 名前の由来と始めた理由 ある日、所在なく桜図鑑を繰っている時に見つけた、「薄墨」という桜の品種の名前。 控えめに、白っぽい花弁を持つ桜につけられたその名前が、何

          自己紹介?/はじめてのnote