すき、とは相手の良いところがわかるってことだから。わたしは仕事がすきじゃない。

好きが才能だと言われると、
わたしはなんだか泣きたくなってしまう。

わたしには、ない。みじんも。

わたしは仕事に対して、努力の人だった。
持って生まれたちょっとした障害を、なんとか無いものとして
対等に渡り合えるだけの、能力を身に着けようとして、とにかく必死であった。

欠けた自分を、仕事では欠けてないように。
楽しいことなどない。
しかし、結果は出る。当然。結果だけを求めているから。

「全然たのしそうじゃないね。」

そう言われてドキっとした。
すきじゃないもの。
なのに、すきだと言わせようとする人がいる。
その人は仕事がすきなんだろう。

仕事は当たり前に、金のないわたしには必要で、
金があればやらない。
金と自由のための、不自由。時間の切り売り。
仕事のために生きてない。
生きるために金が必要で、
わたしには働くことでしかそれが手に入らない。

どうか心を、心だけは自由でいさせてほしい。

愚痴や不満は言わないから。
不機嫌に仕事をこなすことを許してほしい。

わたしはこの仕事の素晴らしいところが分かってない。
キツイ、拘束時間が長い、キケン(場合によっては)、給与が見合わない、など、
じゃあ辞めれば?って言われるような事実がある。
だけど、この仕事しかできない。
やりたくないんじゃなくて、出来ない。

あなたならなんでもできるよ、
と父は言ったけども、
父もまた選ぶことができなかった。
環境や、能力が足りなかった人だ。

わたしは奴隷のように働く。
だから、誰に仕えるかだけは、決められるようにしたい。

わたしが、わたしをすきでいるために。
わたしは、わたしの心が自由でないことを許さない。

ココロで、中指立てながら、
今日もニコニコ仕事をいたします。

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