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【N/S高政治部】 前参議院議員 大門実紀史氏と考える『政治の役割』を受けて

はじめまして!

N/S高政治部4期生のRihoと申します。

政治部4期が始まって最初のテーマ別講義「政治の役割」について書かせていただきます。
今回は、前参議院議員大門実紀史さんにゲストとしてご登壇いただきました。
拙い文章ではありますが、是非、最後まで読んでいただけたら幸いです。

講義動画のURLはこちらから→【N/S高 政治部】前参議院議員 大門実紀史と考える「政治の役割」

講義を受ける前

私は当初、政治の役割というテーマを聞いて、どこから手をつけていけば良いのかわかりませんでした。「政治」という幅広い言葉を前に、どのように取り組めば良いのかがうまく想像ができなかったためです。
このような経緯から、講義に対しても、国会議員という経験を持つ大門さんの回答を参考にしたいとの思いが強くなりました。
そして、今回の講義を受け、政治の役割を考えることはもちろん、その結果思い描く理想の社会とするために、私たち一人一人ができることは何か、と言う新たな視点を得るきっかけに繋がりました。

「政治の役割=対立意見の統合」

大門さんはこの講義の冒頭に、前述のような政治の役割についてお話しされました。
そして、「せっかく生きるために生まれてきたのに、互いの命を奪い合うのは究極の矛盾であり、そのような対立意見を統合することが政治の究極の目的(戦争のない世界)」「だからこそ、理想であっても、その実現を目指し、常日頃から追求する必要がある」「それこそ政治がもたらす大きな意味」といった趣旨のお話をされていました。

このお話の際に興味深いと感じ、注目したのは、「追求していく必要がある」という言葉です。対立意見の統合及び戦争のない世界を実現していくために、何を追求していくのか。私たち一人一人が常日頃から心がけることにより、実現への可能性が高まるのではないかと考えます。

世界では今この瞬間も、異なる意見や願い、立場などにより、対立・分断が存在しています。そのような現状の中であったとしても、一人一人の人間は平和を望み、相手も同じことを願っていると想像できるはずです。それでも、思い通りに対立意見の統合がなされるばかりではありません。

だからこそ、大門さんの仰った「追求していく」と言う要素を、私の中で具体化したいと思いました。そうして考えてみると、そもそも戦争や紛争をなくすことは難しく、諦めを前提としてものを考えており、いかに既存の価値観に囚われていたかを思い知らされました。そして、今回の講義を受け、それは間違いだったと感じています。

できないと諦めながら理想の社会の実現を考えるのでは、「前向きな発展」を見込めるとは思いません。そうではなく、実現することは難しくとも、諦めずに理想の社会を思い描くことにより、実現する可能性が高いアイディアが生まれやすくなったり、より人の心を打ち、良い影響力を与えるものになると思います。
このお話を通して、私は、「自身と対立する意見を理解しようとする姿勢が大切」だとの結論に至りました。
それは、既存の価値観で一度は受け入れられないと思ったとしても、相手がその意見を持つに至った理由や、どのような意見を持つ大人に囲まれて生きてきたか等、その背景にまで思いをめぐらす必要があるということです。
完全にと言い切ることはできなくとも、相手に歩み寄った結果、相手も自分も納得する打開策が生まれるかもしれません。そうしてできるだけ相手に配慮しつつ、武力も暴力も駆使することのない、「納得のいく道」を模索していくことが政治の役割であると、改めて学ばせていただきました。

印象的な質問

今回の大門さんのお話は為になることが多かったのですが、実は私が印象深かったやりとりは、ある政治部の生徒とのやりとりです。
ある生徒が
「現状子供や年齢の低い層に対して、政治の役割を果たせていないと感じています。今の政治で十分に子供の意見が届いていると感じますか。また届いていないと感じるのであれば、どのような対応が良いと思われますか。ご意見をお願いします」
という意見を述べました。
この質問に対し、大門さんは見解を述べました。
私の心に響いたのは大門さんの見解に対する政治部の、ある生徒の反論です。
大門さんに対して、無責任だと批判したのです。
「私たち高校生や、それ以下の年齢の選挙権のない国民は、声を届ける場所がないと感じています。また、声を聞かれたことはないように記憶しております。自分の要求を届けたいなら、声を上げるようにとおっしゃっていましたが、高校生を含む、私たちより下の年齢層、その子供たちは声を上げる方法を知りません。それに対して声を上げようという意見はあまりにも無責任ではないのでしょうか」
という意見でした。
元国会議員のお話を聞く中で、忖度なしに、おかしいと感じたなら反論できる。そこに政治部としての、これからの私が活動をしていくにあたっての、ヒントを与えられたように思いました。それが一番、私にとって勉強になったことだと感じています。大門さんの見解を聞き、勉強することももちろん大切です。しかし、互いに刺激し合い、学び合えることこそが、意義のある意見交換なのではないでしょうか。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
大門さんは講義の最後に、「自分の頭ばかりで考えるのではなく、いろんな作家や考え方にハマり込んで欲しい。そうして、ハマり込む前の自分とハマり込んだ後の自分とのギャップを認識することで、自分自身が形作られていく。」という趣旨のコメントをいただきました。

確かに、何を根拠にして自分の意見を持つ必要があるのかと考えた時、いかに、その意見を構成する判断材料を多く持っているか、ということが重要だと思います。

大門さんのお話を聞いて、「確固たる意見を持ち、そのプロセスを客観的に説明できる」ようになるには、「いろんな作家や考え方にハマり込む」必要がある。そして、その活動を積み重ねること自体を好きになれる人は、より成長し続けることができると感じました。

それは政治部の活動を行っていく中でも、これからの私自身の人生においても、求められ続ける力であり、財産となるはずです。だからこそ、多様な意見や思想に触れる機会を積極的に増やし、学び続ける姿勢を心がけたいと思います。

このような学びの機会を得られる政治部の活動を行っていて良かったと感じるとともに、まだまだ成長できるチャンスが豊富に用意されていることに対し、ワクワクしています。
そして、現段階の自身の能力に満足することなく、もっともっと成長していきたいと思える環境に感謝しています。

今回ゲストとしてご登壇いただいた大門実紀史さん、川邊健太郎さん、そしてこの記事を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。この場をお借りして深くお礼を申し上げます。

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