推し倒せ、The Times
僕は正直な所、これ以上に良い教材を思いつけない
何で英語を勉強するかと考え始めると悩みは尽きない。悩んでいる時間が積み重なり、その時間で一つ位言語を習得できるのではという程だ。色々な不安や疑問、今使っていないものへの期待が湧き出ては流れていく。
なので、この文章では断言してしまおうと思う。
”The Times、これ一本で往けよ”、と。
理由はある。最大の所、3つを伝えていく。
推せる社説!
紙面の中ではCommentというセクションにLeading Articleとして掲載されている社説。日々の膨大なニュースから、最も重要なものを選定し意見表明をする、まさに社説。
明瞭で文語寄りな英国テイスト全開な文章の展開も味わい深いが、最大の魅力は”栄養バランスの良さ"だと思う。日々2つから3つの記事から構成されており、テーマが政治経済文化を国内国外から非常に偏りなくカバーされている。
興味に任せて勉強していると読むものが好きなジャンルに偏ってしまう。
政治ものは得意だけど文化ものは手薄になるとか、なんかTechばっかり読んでいて他分野の語彙はすかすかということが起きがち(自戒)。
社説を読む、というスタンスをとっておけば日々偏りなく語彙や知識を溜めていける。読む練習はぶっちゃけこれだけでも十分じゃないかとさえ思う。
推せるWeb版!
僕を含め日本からThe Timesを購読すると、自然とWeb版を契約するということになる。で、このWeb版が最高。
まあ、アプリがさくさく動くとか気が利いているとかは最近の新聞や雑誌の電子版では珍しくない話だが、その中でThe Timesを推したらしめるのは”e-paper”というサービス。
現地の紙面がそのままウェブ上で再現してあり、記事だけでなく広告も含め英国の新聞を体験できる。
新聞なのであくまでメインは記事だが、結構広告から学べることも多い。そもそも広告はビジュアルに訴えるとか、短い言葉で伝えるという点で匠の技そのものなので教材としては中々良い。
まさに現地で新聞をめくっているのと変わらず、現地で生活するのに少し近づける気がする。
推せるPod cast!
新聞だけじゃなく音声コンテンツにも力を入れるというのは最近の新聞でのトレンド。The Timesにも幾つかあるが、絶対の自信を持ってお勧めしたいのは”Danny in the valley”という番組。これ、何で日本で流行らないのかわからない位に良い。
DannyはDanny FortsonというTimes紙のTech記事専門の特派員で、Valleyは言わずと知れたSilicon Valley。毎週一人Tech関連の起業家や著名人をゲストに迎え、自由気ままにインタビューするというもの。
このPod castは別に新聞を購読していなくても聞くことができるのだが、新聞の方にはこのDanny Fortsonが執筆する記事が掲載される。つまり同じテーマについて音声と文章の両方でインプットできるのだ。例えばPodcastの方でいまいち理解が十分でなかった所を文章で補完したり、文章で読んだものが話し言葉になるとどう変わるのか等発見に事欠かない。
結論
購読料は確かに、安くない。月£10なので、2000円弱。
しかし、英語を磨くために必要なものは全てここにある。迷う時間があったら、これに挑め。The Times。
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