何やら望まれたのでやってみようじゃないか、ワインの話でじゃぱねっとアドカレを。
事の発端は私の発した「あどかれ?よく分からんなあ」のトゥ。
ありがたいことに「好きなワインのことならいけるのでは」「興味がある」とのお声を頂いたので、参加しようと思い立った次第。
駄文になること請け合いだが、お付き合いいただければこれ幸い。
この記事にて書くのは「エピソードで見るワインについて」。
ワインは実に様々な特性を持った嗜好品であるが、味わいのみならずそのエチケット(=ワインのラベル)には、造り手それぞれの想いをこめたもの、デザインに趣向を凝らしたものが少なからず存在する。
今回は産地の善し悪しなどをを抜きにした愉しみ方を紹介。
さて、「エピソードで見るワイン」とは、どのようなものか。
それは「エチケットに意味が込められているもの」、造り手がシチュエーションを提案し「特定の名を冠したワイン」などである。
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まず「エチケットに意味が込められているもの」について。
メッセージ性のあるラベルデザインが施されたもの。
例えばイタリア北部のヴェローナで造られているワインには、ボトルにエンボス加工の施されたハート型のエチケットが貼られているものがある。
そのエチケットには、ヴェローナが舞台となる「ロミオとジュリエット」の一節が書かれている。
ロミオとジュリエットといえば、今で言う「メリーバッドエンド」の名作であるものの、愛を抱きながら死にゆく2人の姿は真実の愛の物語としても解釈される。
一見すると、贈り物向きではないこの話であるが「最期のその時まで愛を抱いて」という意味であるのならば、結婚記念日などにも利用ができる。
ややクサくはあるものの、産地と絡めた秀逸なワインだ。
この話とともにプレゼントをすれば、気の利いた贈り物になるやもしれない。かもしれない、かもしれないだ。責任は持たない。
そして後者「特定の名を冠したワイン」だが。
こちらについては文字通りであり、前置きした通り、造り手からの愉しみ方の提案がなされているものである。
とあるシャンパーニュに「夜想曲」ノクターンという名のついたものがある。
これはそのシャンパーニュの持つほのかな甘さや、熟れたフルーツのような香りの豊潤さを表現した名付けである。
官能的な夜を思わせる洒落たネーミングだ。
これが分かっていれば例えば秋冬の長い夜を大切な人と過ごしたい時に、という動機づけで贈り物として利用できるという訳だ。
帰省の手土産や、夫婦、カップルの記念日など大切な人とゆっくりと愉しめること請け合いである。
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さて、すっかり長くなってしまったが、これが「エピソードで見るワイン」の一例である。
冒頭でも触れたとおり、ワインには実に多様な特性がある。
故に、味わいや香り、産地の特性以外でも選ぶことが出来るという話であった。
今回の見方であれば、贈る側、贈られる側がワインに詳しくなくとも、少し特別な贈り物としての役割を果たしてくれるだろう。
小難しいイメージのワインであるが、少し捉え方を変えれば違う愉しみ方もできる、という話だった。
贈り物としてワインを候補に入れる際には、参考にしていただければと思う。
これは弊社オーナーの受け売りだが。
「ワインとは世界一多様性に富んだ、世界一自由な酒である」と。
ゆえに、間口が広く難しく感じることが多い。
しかし、世界を見れば広く一般に親しまれている酒類であることも確かである。
この記事をきっかけに、少しでもワインに触れてみるハードルが下がることを願っている。
長文をここまで読んで頂きありがとうございます。
とんでもない駄文にお付き合いいただいたこと、重ねて感謝申し上げます。
すちうる
おまけ
ロミオとジュリエットのワイン
【ナターレ・ヴェルガ ラブ ロッソ】 ナターレ・ヴェルガ ラブ ロッソ IGT ヴェネト - 三国ワイン
夜想曲のシャンパーニュ
【テタンジェ ノクターン】 ノクターン | ワイン | サッポロビール
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