湖北はこうもり

近年はほとんど耳にしなくなりましたが、私たちが子供の頃は年配の人たちは洋傘のことを「こうもり」と呼んでいました。開いた時の形が動物のコウモリに似ているから、と説明されてすぐに納得したものです。
 
さて今年は早々と5月中に梅雨入りし、線状降水帯発生による大雨が心配ですが、スマホの雨雲レーダーなどでいつどれくらいの雨が降るか予めわかるようになって便利な時代となりました。一方こうしたミクロの予報だけではなく、テレビなどでは「今日の近畿北部の天気は」といった少し広域にわたる天気の説明も行われます。
 
ところで我々が住む湖北地方は、近畿の北部なのか中部なのかわかります?「いや、ほらあんだけようけ雪が降るんやで北部に決まったるやろ。」「けど、実際の天気見てみたら、中部の予報の方に近いで~」。色々な声が聞こえて参ります。
 
調べてみますと、「豊岡市(兵庫)や京丹後市(京都)など日本海側の地域が近畿北部、田辺市(和歌山)や十津川村(奈良)など紀伊山地の南部が近畿南部、それ以外が近畿中部」。つまり、湖北は近畿中部ということになるんですが、これは原則。
 
湖北は、4月~9月は梅雨に降水量が多いなど近畿中部の気候寄りなのですが、冬は北風で日本海からの雪がたくさん降る気候になるため、10月~3月までは「中部→北部」に切り替わるんだとか。まるで鳥類か哺乳類かようわからん「こうもり」ですな。
 
夏、冬ともに降水量が多い感じ。皆様、湖北はこうもりをお忘れなく。

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