大還暦

今年の敬老の日は9月18日。かつては9月15日と決まっており分かりやすかったのですが、最近はハッピーマンデーとやらいう奇妙な政策の餌食になって、敬老の日というより単なる3連休の最終日に成り下がってしまったような気がします。
 
敬老といえば、長寿を祝う節目の年齢というものがありまして、大体が漢字からの判じ物みたいな呼び名になっていますね。77歳は「喜」の草書体「㐂」を分解すると「七十七」となることから「喜寿」。80歳は「傘」の簡易字体が「八十」と読めるので「傘寿」。88歳は「米」という字をばらすと「八十八」となって「米寿」。
 
こんな一般常識をだらだら書くのも気が引けるのですが、90歳は俗字が「九十」と読めるので「卒(卆)寿」、そして99歳は「百マイナス一」で「白」となって「白寿」。そして何故か100歳はストレートに「百寿」。
 
さてここからが本題。人間の寿命の限界とも言える120歳は何と言うでしょうか?120=60×2ですよね。60歳の2倍ということで「大還暦」と呼ぶそうです。実は当店、おかげさまで今年創業120年を迎えました。「創業何年ですか?」と聞かれて思わず「今年でちょうど大還暦です」なんて答えたくなります。
 
ところで、「老舗」がテーマのみーな最新号(vol 153)の表紙にわが油甚本店の写真発見。残念ながら記事は無し。人間だとすごい年齢ですが、老舗と呼ばれるには「大還暦」くらいではまだまだのようです。記事も無かずば撃たれまい。さらに60年生き延びて「本(一八十)物」の老舗を目指しますか。そうなりゃ、私も大かんれ(げ)き!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?