適切にもほどがある

夜10時には寝るような爺になってからというもの、テレビドラマは朝ドラと大河くらいしか見なくなってしまったのですが、珍しく最近はまったのが、阿部サダヲ主演の「不適切にもほどがある」。
 
昭和61年から令和にタイムスリップしたおっさんが昭和流の不適切な言動で顰蹙を買う内容なのですが、「コンプライアンス」だ「ハラスメント」だ「働き方改革」だと行き過ぎた当節流の「適切さ」を再考させる場面に我々の世代は共感し、快哉を叫び、溜飲を下げているわけです。
 
ところで5年ぶりに受診した0次健診の結果が先月参りまして、血管年齢が79歳とまさに「不適切にもほどがある」内容。血管が詰まっているようではないみたいですが、何せ血圧が高い。かかりつけ医に相談したところ、とりあえず家で一定期間朝晩血圧を測定し平均値を報告せよとのお達し。
 
ちょうど同時期に肩、腰の不調で掛かっていた整骨院で胸鎖乳突筋の異常な凝りを指摘され、「こりゃ首絞めながら寝ているようなもので、これでは血圧上がります」と先生。ほぐしてもらって数日後から何と実際に血圧が下がり初めまして、2週間の平均値もギリギリセーフで即時降圧剤投薬は免れました。(ただし6g/日という適切にもほどがある塩分調整で要経過観察)
 
それにしても、この齢になると同世代の友人たちとの会話は、やれどこが悪いだの何の薬を飲んでいるだのといわば「病自慢」ばかり。先日は大腸ポリープを取ってもらってすっきりとしたという同級生から「癌になる前にお前も取ってもろた方がええぞ」との適切な助言。しかし続いて「カメラが腸壁に当たってめっちゃ痛かった」。「え~、無理、無理、絶対無理!」。何せ私はケツの穴の小さい男なもんで。全く適切にもほどがある!。

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