旅についての自分語り

この記事は、Kumano.dorm Advent Calendar 2022の12日目の記事です。



最近、6回生の10月にして、自分が所属する京都大学の寮である、熊野寮に引っ越してきた。

寮で自己紹介をすると、医学部の6回生がなんで今?勉強忙しくないの?
色々聞いてもらえる。
この時期の医学生は、卒試や国試の勉強に精を出し、春からは医師として働くんだ、という使命感を持って、、、
いたかったけど、そんなことはできないまま、今頑張っていることといえば、春休みの海外旅の資金稼ぎ。寮に引っ越してきたのも、旅の資金を貯めるべく、節約したかったから。

そんな俺だからこそ、旅については色々と思い入れがあるので、今回は旅について語っていきたいと思う。





両親がお互い1人旅をしていて、中国に向かう船の中で運命の出会いをしたことで誕生した俺は、小さいころから、家族旅行で色んな場所に連れまわされていた。
中学や高校では、部活頑張りたいし家族旅行は行かなくていいや、なんて言っていた俺も、その頃の影響は受けていたらしく、、、
大学に入るやいなや、1人で海外に行きたい!と思い立って、1回生の夏、めちゃくちゃビビりながら、3泊4日の台湾旅行をしてみたのだ。


初めての海外は、トラブル続きだった。simのことなんか何も知らずに行ったから、ネットは宿のwifiしか使えないし、握りしめていった地球の歩き方には、アバウトな情報しか書いていない。
結局、移動する時は全部近くの人に聞きながら交通手段を探していたので、時間はかかるし、道にも迷う。
3泊4日の間で、2回も山の中で道が分からなくなり、1回は家族連れの車に、そしてもう1回はなんとパトカーに乗せてもらって、道を教えてもらったのは今でもいい思い出。
安宿に泊まった時、宿のロビーでくつろいでいたら、宿の奥さんと娘さんたちも休憩しにきて、一緒に麻雀をしたこともあった。
当時男子校を出たばかりの俺は、台湾ガールたちに罰ゲームのデコピンをやってほしくて、わざと負けてみたり、、


話が逸れたが、この台湾1人旅の中で、色々な人と出会って、現地の人と関わって、優しくしてもらって、、
なんの計画も立てずに旅をすることは、何が起きるか分からないからこそ、ものすごく楽しいんじゃないか?と、この時思ってしまったのだ。


それからの大学生活は、授業にもろくに出ないで、夜勤バイトを入れて海外旅をして、、の繰り返しだった。
コロナで海外に行けなくなった時には、国内でヒッチハイク旅をしたり、離島の農家にホームステイさせてもらったり、、
とにかく旅をしまくった。




突然だけど、これを読んでくれている人たちは、旅をするのが好きだろうか??

好き!と答えてくれた人には、色々な人がいると思う。
友達と色んな場所に行って思い出を作ったり、そこでしか食べられない美味しいご飯を食べたり、鉄道が好きだから電車に乗りまくったり、推しのアイドルの全国ツアーに行くために全国を移動したり、、

(最後のは旅が好きなんじゃなくてアイドルが好きなのか、例が下手ですね、)


色々な好き!があるのが、旅の魅力だよなあ、といつも思っている。



俺が1人旅を、それも海外の1人旅を好きなのは、
1人でいるからこそ、現地で出会う人たちの生活にすっと入り込むことができて、ほんの短期間の間だけど、その人たちと同じ生活を体験できるから。

例えば、アフリカに行った時、俺が現地で道を聞いた女の子が、案内をしながら、宿決まってないなら、今日うちに泊まっていいよ!と言ってくれたことがあった。
漁師をやっているお父さんが釣ってきた魚を煮込んで食べて、おじいちゃんおばあちゃんが紅茶を沸かして、俺と子供たちは井戸で水汲みをしてきて、、


もちろんこんな経験は偶然だし、なかなかできないのだが、例えば、地元の人しか乗らないような狭いバスに乗ったり、現地の人が集まるご飯屋さんに行ったりと、1人で移動しているだけでも、そこで生きる人の生活を感じられる、と思う。


そんな風に、全くの異文化で育った人たちの生活を、ちょっとだけでも試せるのは、ものすごく贅沢な体験だし、好奇心が刺激される。




コミュ力は全然高くないし、疲れた時は、人と話すの無理です、、ってなって1人でスマホをいじり続けるし、そもそも友達も少ないし、、

そんな俺が、色んな人と話したいから!関わりたいから!と言って旅をするのは、自分でも意味が分からないけど、、

これからも旅を楽しんでいけたらいいな〜と思う。



そして、まだ引っ越してきたばかりだけど、熊野寮は、安宿のドミトリー部屋のような不思議な居心地の良さがあるし、寮祭は楽しかったし、(エクストリーム帰寮のアドベントカレンダーも暇な時に書けたらいいなあ、)
めちゃくちゃいいところだ。

最近は忙しくてほぼ寮にいられないので、もっと早く、それこそ1回生の春から、熊野寮にいたかったなーーと思い続けている。



あと少しの大学生活と、熊野寮ライフ、目一杯楽しめますように!!
そして、春休みにやろうとしてる、ガイドの人無しでのアコンカグア登山、上手くいきますように!!

旅を語ったついでに、アフリカで仲良くなった子供たちとの写真を添えて。


読んでくれてありがとうございました!


 



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