【PJCS2023全国大会出場】スイッチトリル入り壁サーフゴー
初めまして、カズヲです。
普段はプロ野球見ながら騒いでるだけのクソ野球オタクです。
太古の昔にブロマガを書いていた気がしますが、こちらでは初投稿になりますね。
さて、今回は自分がPJCSの本戦を勝ち抜き、全国大会に出場することができた構築の紹介になります。
短い期間で作成した構築のためあまり深い考察は発表できないのですが、自身の備忘録も兼ねて、参考にしていただければと思います。
1.構築経緯
予選は3回目でギリギリ通過。
その時はこんなパーティを使っていました。
追い風ビートダウンと、サイクルを回して隙を見てサーフゴーで積んで全抜きを使い分ける構築で、個人的に手ごたえは感じていたのですが本戦1回目で6-10の惨敗。
中速のポケモンが多く、追い風が張れなかったり、凌がれると上から殴られて終わりというケースが多かったです。
追い風張ったら張ったでトリル持ちのハバタクカミが多く、追い風を読まれてトリルされフルボッコ、という展開もありました。
そこで追い風軸を諦め、S操作はトリルを選択。
トリル要員ですが、上記のハバタクカミが追い風に対して良いカウンターになると思い採用。
見え見えのトリル要員だと強者相手には上手にトリル張らせない立ち回りされると思ったため、意外性があるのも良かったです。
一方、サーフゴーをサポートし悪巧みを積んで無双するパターンには自信を感じていました。
環境にディンルーヘイラッシャやモロバレルが増え、水テラスサーフゴーは刺さっているように見えました。
そこでモロバレルのサポートに加え、壁も入れてよりこの勝ち筋を太くしようと壁役の採用を検討。
理由は後述しますが、ここではオーロンゲを採用。
環境に刺さっていて猫騙しによるサポートのできるテツノカイナ、サポートを受けて高火力を押し付けられるカイリューもしっくりきたため、この6匹で完成しました。
2.個別解説
・ハバタクカミ
性格:控え目
実数値:131(4)-x-75-205(252)-155-187(252)
技:ムーンフォース/シャドーボール/トリックルーム/守る
持ち物:気合いのタスキ
特性:こだいかっせい
テラスタイプ:フェアリー
調整:CSぶっぱあまりH
耐久無振りテツノツツミをムーンフォースで確1
この構築ではトリル始動役から終盤のスイーパーまで幅広く仕事をしてもらう過労死枠。タスキを盾に何かしら仕事ができるため、選出率はほぼ100%です。
素早さが全体的に低いパーティで唯一のトリックルーム持ちですが、追い風や高速タイプが多い構築に対してのカウンターであるため、使わずに殴るパターンも多いです。
トリル持ちですが終盤のお掃除役も担わせているため、素早さにも振り切ってCS特化。耐久無振りなため行動保障として持ち物はきあいのタスキです。
ハバタクカミの紙耐久だと耐久に厚くしてもトリル前に倒されることも多いので、耐久振りにしようとは考えていません。
技構成ですが、タイプ一致のシャドーボールとフェアリー技は確定。フェアリー技は全体攻撃よりも一撃の火力が欲しい場面の方が多かったため、ムーンフォースを採用しています。フェアリーテラスで火力も増強。上記で語ったトリックルームに、ヘイトを買いやすいポケモンのため守るも入れました。
・サーフゴー
性格:控え目
実数値:193(244)-x-120(36)-176(52)-121(76)-117(100)
技:ゴールドラッシュ/テラバースト/悪巧み/守る
持ち物:食べ残し
特性:おうごんのからだ
テラスタイプ:水
調整
H:16n+1
B:あまり
C:11n
D:C205ハバタクカミのシャドーボールを非テラス時確定耐え、テラス時ムーンフォースが47~55%(食べ残し2回込み2耐え)
S:4振りウインディ抜き
このパーティの積みエース。ディンルーラッシャやウインバレル等に対しては黄金の体を活かして圧倒的に強く出れます。壁や花粉団子を活かして2回積めることもあり、ディンルーが水テラバースト1撃で沈む破壊神となれます。先発で出すよりは隙を見て後出しし積んで抜いていく事が多かったです。
技はこの型では必須の悪巧み、ゴールドラッシュ、守るに加え、水テラバーストを採用しました。シャドーボール不採用によって等倍範囲の広い汎用性と水タイプへの有効打を失う代わりに、炎タイプと地面タイプの高速処理を優先しての採用です。特にウインディがこのパーティで重いため、唯一の高速処理手段となっています。4ターン以上居座るのでオボンより食べ残し。
当初はイルカウインバレルを想定し、S126(大体のHAベースイルカマンを抜けるライン)に設定していました。ですが環境からイルカマンが少なくなり、Sラインを落としてその分を耐久に振りました。攻撃をギリギリ耐えて勝てた試合があったのでこの変更は成功。ミラーで上を取られる不安はあったものの、速い奴はどうせ126でも抜けないので割り切りました。
・モロバレル
性格:図太い
実数値:219(236)-x-132(236)-105-105(36)-43(※S個体値17)
技:花粉団子/クリアスモッグ/キノコの胞子/怒りの粉
持ち物:ゴツゴツメット
特性:再生力
テラスタイプ:ほのお
調整
H:3n
B:11n
D:余り
この構築の名サポーター。サーフゴーの積み技や高火力の押しつけをサポートでき、交代を繰り返すといつの間にか回復しているためサイクルにも組み込みやすい万能枠です。持ち物のゴツゴツメットはパオジアンのタスキやマルスケ剥がしに、サイクルを回す上で貴重なダメージソースになる優秀なアイテム。
技は味方を回復する花粉団子、放置させない理由になるキノコの胞子、攻撃対象を自分に移す優秀なサポートの怒りの粉に、寿司を始めとした積み対策のクリアスモッグの4つ。守るも入れたかったですが、他の4つがどれも外せないため泣く泣く切りました。
テラスタイプは炎。主な想定はトリルコータスです。噴火を一発耐え、胞子で眠らせてトリルターン稼ぎや反撃を狙います。ハバカミイーユイに対して切ることもあるので、炎半減の中でハバカミイーユイに強めな炎を選択。
素早さは中途半端な43に設定。まずトリル下で役割を持たせたいため、最遅ディンルー(45)以下に設定し、非トリル下で無振りコータスも抜いておきたいため41以上に設定。41~44の中で、「オーロンゲの怖い顔を味方モロバレルに打ったら最遅コータスをトリル下で抜けるのでは?」となり、この中で最速の44ではなく43に設定しました。(盤面にサポート2匹が並んでる時点でほぼ負けなので、この調整はほぼ意味がなかったですが。)
・オーロンゲ
性格:慎重
実数値:202(252)-140-108(180)-x-115(76)-80
技:不意打ち/怖い顔/リフレクター/光の壁
持ち物:光の粘土
特性:いたずらごころ
テラスタイプ:ゴースト
調整
H-B:A特化カイリューの鉢巻テラス災いの剣神速耐え
D:残り
この構築のサポートその2。いたずらごころにより先制でサポートが行えます。攻撃技も含め全て先制技なのでイエッサンに仕事が出来ない点は注意。
先制壁とS操作を使える中で、ヤミラミとは耐久面、クレッフィとは怖い顔を使える点で差別化しています。ゴーストテラスは神速やドレインパンチ等を透かすため採用しましたが、テラス切ってまでサポートしたい感じではなかったので1回も切りませんでした。
技は採用理由の両壁に、S操作技は怖い顔を採用しました。この枠は電磁波であることが多いのですが、怖い顔を選択した理由として
・トリル下で味方に打つこともあり、麻痺バグが怖い
・命中安定
・電気タイプや地面タイプにも打てる
といった点があります。
唯一の攻撃技は不意打ち。素の素早さに自信がないポケモンが多いため、カイリューの神速以外にHPの少ない相手を倒す手段が多く欲しかったので採用。トリル相手にはサイコフィールドやテイルアーマーで腐るので、汎用性が高いとは言えませんが…
余談ですが、壁貼っている間に実質2対1になる点が気になり、PJCSライブ大会はこの枠をディンルーに変えましたが、結果的には失敗しました。もっとこいつを信じてやれば良かった、という点では後悔が残ります。
・カイリュー
性格:意地っ張り
実数値:195(228)-204(252)-115-101-120-104(28)
技:テラバースト/神速/けたぐり/燕返し
持ち物:拘り鉢巻
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:飛行
調整
A:ぶっぱ
S:S-2テツノツツミ抜き
H:残り
このパーティの重戦車。他のポケモンのサポートを受け、高火力を放って相手に圧をかけます。一撃の火力で相手を荒らしたいため、飛行テラスを選択。
中速のポケモンのため普段は中途半端な素早さですが、だからこそトリルも怖い顔も状況に応じて強く活かせます。Sラインは怖い顔サポートでツツミ抜きくらいに留め、残りを耐久に振りました。マルスケ剝がれても素の耐久でよく耐えてくれました。
技は最大火力のテラバースト、神速は確定。けたぐりは重めのディンルーやドドゲザンに対する打点となります。
珍しいのは飛行テラバと燕返しの両採用。テラス切らないが飛行技が欲しい場面があったので採用しました。逆鱗も検討しましたが、非テラス時にハバタクカミに打点なくなるので非採用。
・テツノカイナ
性格:意地っ張り
実数値:247(140)-187(76)-129(4)-x-120(252)-75(36)
技:ドレインパンチ/ワイルドボルト/猫騙し/冷凍パンチ
持ち物:突撃チョッキ
特性:クォークチャージ
テラスタイプ:飛行
調整
H-D:C187ハバタクカミの眼鏡マジシャを2連最高乱数以外耐え
A:11n
ワイルドボルトでH4振りハバタクカミを81.2%の高乱1
冷凍パンチで無振りガブリアスを確1
S:ミラー意識のちょい振り
B:あまり
便利屋で過労死枠その2。環境に刺さっており、トリルアタッカーから猫騙しによるサポートまで幅広く仕事できる優秀な子です。ハバカミイーユイに強く出たいので突撃チョッキを採用しました。飛行テラスは対地面、特にイダイナキバに強く出るための採用です。
技構成はチョッキではオーソドックスなドレインパンチ、猫騙しに、電気技はワイルドボルトを採用しました。調整で書いたハバタクカミは、実際はタスキを持たないCS振りはほぼいないためあまり活きませんでしたが、自分の耐久より火力を取りたい場面の方が多かったためこちらを採用。
やや意外性のある技として冷凍パンチを採用しました。主なターゲットはカイリューとガブリアス。パオカイとカイナが対面するとパオジアンがゴーストテラスを切ることも多く、カイリューは4倍弱点さらけ出したままの事も多いため刺さります。ガブリアスも飛行テラスを盾にカウンターを狙えますが、炎テラスが刺さってなさそうな場面でもテラス切られる事が多く不発が多かったです…
3.選出
・VSパオカイ
先発:テツノカイナ+ハバタクカミ
後発:カイリュー+サーフゴーorモロバレル
初手でテツノカイナと対峙したパオジアンは、猫騙しやドレインパンチ警戒で初手守るorゴーストテラスから入ってきます。それを見越して、精神力を恐れずカイリューに猫騙し+トリル。トリル中にカイナカイリューで暴れる流れがベスト。
・VSハバカミイーユイ
先発:オーロンゲ+カイリュー
後発:ハバタクカミ+テツノカイナ
初手で怖い顔+テラバーストをハバタクカミに集中させ、何もさせずに倒しに行きます。その後は壁テツノカイナを押し付けてハバタクカミでお掃除が狙いの勝ち筋。
・VSディンルーラッシャ
先発:サーフゴー+オーロンゲ
後発:モロバレル+ハバタクカミorテツノカイナ
この2匹がいる場合、ほぼ初手で出してきます。そこに合わせて圧倒的に強いサーフゴーを合わせます(後発から後出しでも間に合います)。とにかく「サーフゴーで積んで暴れるのを全力サポートする」事を念頭に置き、サーフゴーのHP管理を大事にします。
この2匹はカタストロフィくらいしか有効な削り技はないですが、以前Wじわれを打たれた事もあり頭を抱えました。。。
・VS毒寿司
先発:テツノカイナ+サーフゴー
後発:モロバレル+ハバタクカミ
①初手にヘイラッシャがいる場合
大体初手で合体してくるので、早めにモロバレルを投げてヘイラッシャに猫騙し。寿司に対しカイナバレルの並びを作ります。
飛行テラスを使って地震を透かしつつカイナで削り、バレルでサポートをします。鋼テラスが多い印象なのでクリアスモッグよりキノコの胞子から入ります。この2匹が上手く並べば大体1体も倒されず寿司を突破し、数的有利を作れます。
②初手にヘイラッシャがいない場合
カイナの攻撃当ててもいいのでキラフロルを優先して倒し、後でバレルで毒菱を回収するイメージ。この場合テラスはカイナに拘りません。
4.苦手な相手
・イッカコノヨ
ハバタクカミ以外上を取られているため、一度コンボを決められると苦しいです。怖い顔+カイリューのテラバーストでイッカネズミを上からワンパンできればいいですが、できなかった場合(耐えられる、守られる)ビルドアップの隙を簡単に作ってしまうのでコノヨザルが止まりません。
・ワイルドボルト持ちウインディ
ウインディの処理をサーフゴーに一任しているため、ワイルドボルト等で逆に狩られると苦しいです。
・セグレイブ
地面弱点2匹、氷弱点2匹で上から殴られます。弱点を突かれないハバタクカミは氷の礫で簡単に縛られ、オーロンゲは有効打なしと突破が難しいです。
5.戦績
PJCS本戦2回目 10-3の38位(レート1587)
PJCSライブ大会 1-2(不戦勝込みなので実質0-2…)
6.終わりに
自分は6世代から対戦をやってきましたが、今までは大した実績も残せない中堅プレイヤーでした。
そんな自分がまさか全国まで行けるとは思わなかったので、とても嬉しかったです。運が良かった部分もあるとはいえ、ここまで来れたのは個人的に自信になりました。
自分はオフ会というものに行ったことがなかったのですが、全国大会で人と対面しながら対戦して話ができるのが楽しかったので、今度オフ会にも行ってみようかな?と思いました。
これからはゲームの方に加えて、カードの方も久々に再開して、ポケモンというコンテンツを全力で楽しみたいと思います。
最後に、ここまで読んで下さりありがとうございました。
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