喪失

感情を言葉にして表すのは難しい。
愛、苦しみ、喜怒哀楽。言葉は探せばいくらでも見つかるけど、その場にちょうど合った言葉を探し当てるのは至難の業だ。

最近の不調の原因を考えている。病気にかかったとか怪我をしたとかいう不調ではない。感情を抱かなくなってしまったという不調だ。

周りで起こるさまざまなことに対して自分なりに感じたことを言葉で表すことが昔多かった。人より感情を抱きやすい性質を持っていたんだと思う。

しかし、この頃そういったことがなくなった。
まるで感情を持たない。痛みや苦しみが感じられない。
それすら苦しいと思えない。

もう、私は人ではないんだと悟った。

感情を抱けたから物語が紡げた！
感情があったから他人に寄り添うこともできた！

何もかも「感情」という存在のおかげにするのはおかしな話だ。
しかし、今はそのように思えてしまう。

こんなに自暴自棄な文章を書くつもりはなかった。
もっと綺麗な文章を書きたかった。

けれど、今はそんなことができないくらい気持ちが死んでいる。

もしこの文章を読んで不快に思わせてしまったら申し訳ない。

これも私だ。許して。