第二話⑧
「キャシーぱあさん?だれ?その人・・」
「なんだ ルルは、キャシーばあさんを知らないのか?」
ハトのキャシーばあさんは何でも知っていて、この辺では有名なのです。
商店街の裏の運河にかかる橋の下に住んでいます。
ルルはまだ キャシーばあさんに会ったことがありませんでした。
ルルには知らないことが、まだまだ沢山あるようです。
「この街で暮すのなら キャシーばあさんに会わなきゃね」
プロンコは、ルルにすぐ会いに行くように言いました。
ブロンコが言ったように、キャシーばあさんは お気に入りのプール下の公園にいました。
真っ白でとてもオシャレでした。
「ルルとか言ったね」
キャシーばあさんの声は、とても柔らかくてルルは会った途端に キャシーばあさんのことが好きになりました。
「はっハイ!」
「おまえさん越冬する気かい?」
「えっとう?」
「そうだよ。ここで冬を過ごすのか い?ツバメがこの時期まで ここにいるなんて・・」
「あっ!そう!そうです」
ルルは、少し自慢そうに答えました。
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