6月22日東京8R東京ジャンプステークス

障害レースファンのテンションはJG1並みかそれ以上とも思えるような、豪華メンバーが揃った春シーズンの締めくくり、グランプリ的な立ち位置のレース。

マイネルグロンやイロゴトシ、ニシノデイジーは不在ですが、ここを勝った馬が障害3000m級カテゴリーの主役に躍り出ると言って良いんじゃないでしょうか。

天候は不安で、枠による有利不利もあるコース設定ではありますが、出走全人馬、力を出し切る熱戦を期待します。

◎ジューンベロシティ

中山グランドジャンプはイロゴトシと共に応援すると週初からポストしておきながら、馬券は弱腰な買い方をしてしまい好走してくれたのに酷く後悔する事に。

次走は全力で買うと決めていたので、予想というよりもそういった思想面を優先しての本命です。

ただ予想の観点で見ても今回、条件は間違えなく好転。
前走グランドジャンプは森騎手が最内枠を活かし上手く前に馬を置きなだめ、折り合いもつけた最高の立ち回り。
そして向正面の竹柵間から気合いをつけ諦めず緩めず追って、ラストは右鞭連打で外へ大きくヨレるも気合いで追って叩いて2着を確保。

道悪や斤量背負うと反応鈍くなる面が見受けられるので、クレバーながら力強く攻めて乗れる森騎手の手腕で適性とは言い切れない条件ながら上位に持ってきた、と見ています。

竹柵を多少荒く飛ぶ面ありますが、元々低い飛越につき生垣はどうかと言われていた馬。
調教とレース経験を重ね、低く速く突き抜けるように生垣を跳べる迄成長しましたが、本質は東京位の生垣サイズがベスト。

昨年の東京二戦を振り返ると、春のジャンプステークスはゲートやや立ち遅れるも気合いをつけインに潜り込んで立ち回り、二周目向正面から外に出してじわっと進出する理想的な形。

一方秋のハイジャンプはゲートはスムーズも内で包まれるように位置取り下げてそのまま後方へ。道中も大きなアクションは無く3角過ぎ最後方まで下がってから大外に出すロスの大きい競馬。
ラストも3着馬交わせずでしたがこの部分は森騎手や高田騎手の追いならどうだったかな、と正直後で思ってしまった内容でした。

昨秋の競馬は参考外、東京なら昨春ぐらいは安定して走れて、バテそうになってからも長く脚を使える良さを引き出せれば東京でのパフォーマンスはもっと上がるとの見立てです。

障害レースでこれまで走った11戦、4コーナーで自身より後ろにいた馬に差された事が無いのがその証拠。先行して本当にバテて脚が上がったレースはまだ無いと個人的には思ってます。

前々走も振り返ると、ブラックボイスに惜敗した春麗ジャンプステークスは高田騎手が久々の騎乗。
最初の障害で少し乗り手の身体が遅れるような飛越、その後も何度か詰まって踏切合わない場面や着地がズレる場面があって、勝負所も外外を回る形。
ロスなく前を立ち回った勝ち馬に屈しましたが、大障害後で、かつ61キロを背負ってエンジンがかかりづらい中での2着確保は負けて強し、な印象。

高田騎手も怪我明けから自身の状態を上げて好調ですし、今回は60キロで広い東京コース。
内枠で無理に道中抑え込まなければ隣の枠に入ったホッコーの作る流れに乗ってのこの斤量、馬場極端に悪化しなければ飛越は改善するはず。
しっかり勝負所から押してスピードに乗った形で最終障害へ向かえると見ます。

平地時代は短距離の差し馬でしたが、入障後のレース見ていると道中かかる面あるも、一方で仕掛けてからは少しズブさがあるようにも見えます。

ただ一度スピードに乗れば小倉で先行して36秒台半ばの上がりを出せる位、長く脚を使えますし、道悪での敗因はそれぞれ明確。
こなせなくはないと思ってますが、それでもノメる旨平地時代からもコメントがあって馬場回復しそうな土曜の天候はプラス要素。

馬格大きく無い馬で反応面からも1キロ減は大きいですし、状態も維持との陣営談。

小牧騎手や森騎手も跨った調教過程は外野のファンから見ると意図は謎ですが、順調に調整は出来ている模様。
ここ使って一息入れるでしょうし、勝負する競馬を見せてくれると信じて馬券はオッズ渋くとも単複で。


牡馬としては決して大きい方ではありませんが、筋肉質で黒光りした惚れ惚れとする馬体。

陽の光を浴びてレース後、ウィナーズサークルでより一層綺麗に輝く姿を観れると願って応援します。

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