幻影異聞録#FEについて語る【一部ネタバレ有】

こんにちは。
今日、幻影異聞録#FEをクリアしました。

絵柄好きなんですよね。キャスト画面で見られます

一言でいうと、面白かったです。
簡潔かつ月並みな言葉、本当にそう思ってんのか?なんて言われてしまいそうですが、本当に面白かったです。
まあ、どうしても気になる部分も少しはありました。それも含めて喋っていこうと思います。

概要

「イドラスフィア」と呼ばれる異世界から、人間の持つ自己表現力(パフォーマ)を奪うためやってきた侵略者・「ミラージュ」。
とある切っ掛けでその存在を知り「ミラージュ」を携え戦うミラージュマスターとしての能力を開花させた蒼井樹と織部つばさは、ミラージュマスターを育成しながら表向きは芸能事務所を営んでいる組織・「フォルトナエンタテイメント」に所属し、「ミラージュ」と戦うための自己表現力(パフォーマ)を育てるために芸能人として己を磨き、頼れる仲間たちを仲間に加えながら戦いに身を投じることになる。

というのがあらすじです。
ゲームのジャンルはRPGであり、イドラスフィア(ダンジョン)ミラージュ(敵モンスター)と戦いながらレベルアップし、章ごとに設定されたボスを倒して物語を進行していくことになります。

戦闘画面


プレイヤーの操作パートはミラージュとの戦いが主ですが、シナリオはメインヒロインである織部つばさを中心とするキャラクター達の芸能人としての成長に軸が置かれています。
毎ステージでボスとして立ち塞がるのは、敵ミラージュに囚われてしまった普通の(芸能界の中でも偉い立場にいる)人間です。主人公たちは当然力技で彼らごと退けるわけにはいかないので、あくまで彼らを正気に戻し、救出した上で敵であるミラージュを倒すことになります。
暴走しながらも彼らは皆芸能界におけるプロフェッショナル。カメラマンドラマ監督、立場は異なりますが、彼らは皆己の職業に対する強い信念を持っており、共通して素晴らしい作品を作りたいという思いがあります。
主人公たちもまたそんな彼らの想いを汲み取り、自身の芸能に対する向き合い方を考えながら、己の技を磨き、妥協を許さず全力で挑んでいき、芸能人として大事なものを掴んでいくことになります。


「恥ずかしい」という理由でモデルの仕事に対し及び腰になっていた織部つばさ。
その内面を監督に見透かされ一度は切り捨てられたが、事務所社長・舞子の写真集を見て、全力で己を「魅せる」舞子の姿に考えを改め、自分らしく「全力で」撮影に挑むことを決意する。

最初は未熟な部分の多かった主人公たちも、社長・舞子や敏腕トレーナー・バリィ、人気ウタロイドであり謎多き少女・チキらのサポートや仲間たち同士での切磋琢磨を経て芸能人として成長していき、仲間としての絆も深めていきます。
シナリオとしてはザ・王道で、仲間の絆に加え、「挫折や困難にその都度全力でぶつかりながら成長していく」という、泥臭くもアツい展開となっています。

良かった点


①シナリオが「アツ」い

舞台は芸能界で、主人公たちは自己表現力(パフォーマ)を磨くために芸能人としてスキルアップしながらミラージュ(敵)を倒していく。
このシナリオをザッと把握したとき、失礼ながら「微妙だな」と思いました。芸能人としての技術を磨いていくことで強くなるというよくわからない設定。明らかにこちらに惚れているヒロインの少女と鈍感でパッとしない雰囲気の主人公、序盤に出てくる横文字の専門用語。「ありがちなラノベって感じだな」というのが当時の正直な感想でした。
ですがメインヒロインの織部つばさとサブキャラクターのチキが私好みであったこともあり、「まあ、とりあえず最後までやってからだよな」と考え直し、私はシナリオを進めていきました。

かわいいですね。
かわいい子は首をかしげがち。

結論としては、

「ありがちなラノベ」とか言ってすみませんでした。

私には芸能は全く分かりません。ですが、つばさちゃんが懸命に頑張っているということはよくわかります。
最初はなんか主人公に惚れてる巨乳ヒロイン(KAWAII)という印象しかありませんでしたが、この物語を通じて彼女の印象は大きく変わりました。私がこの作品について印象に残っていることと尋ねられたら、まず織部つばさの名前を挙げるでしょう。それくらいには、彼女の姿に大きく心を打たれました。

最初は言われるがままに眼鏡ON設定でプレイしていたのですが、ムービーが挟まる度に眼鏡が消えるのが気になったのでやめました。

織部つばさちゃんは、ドジだけど真っすぐで頑張り屋という設定です。カワイイなとは思いつつも、やはり私もひねくれたオタク。それなりに色々な作品に触れているわけで、天然ドジな頑張り屋という属性の女性キャラは何人も見てきているわけです。「ありがちなキャラ設定だな」という斜に構えた意見も頭の片隅には存在しました。

ですが、このキャラクター設定と、芸能人として成長していく物語の構造がとてもマッチしている。

明るく朗らか、やや天然であがり症、ドジでおっちょこちょい。でもアイドルに対する思いは本物で、時には厳しい言葉を投げかけられながらもへこたれず、懸命に頑張っていく。その姿を私はずっと見守っているわけですから、ライブが成功したときの感動もひとしおです。そんな彼女の姿に心を打たれない人間が果たしているでしょうか。いや、いない。
いつの間にか彼女がアイドルとしてどんどん人気を上げていく姿を後方古参オタク面で腕組みしながら見守っていました。

また、彼女を語る上で主人公である蒼井樹のことは欠かせません。最初は「どうせなんとなく惚れさせてるだけなんだろ」と斜に構えていましたが、彼女の努力・頑張りの陰には、常に蒼井樹という存在がありました。

彼女の姉は敵であるミラージュに囚われていて、5年もの間生死不明の状態でした。おまけに彼女は彼女が連れ去られる現場に居合わせていたのです。当時12~3歳の少女にとっては、十分すぎるほどにショッキングな出来事だったと思います。
そんなとき、彼女を支えてくれていたのが幼馴染の蒼井樹です。
つばさはこのエピソードから樹に思いを寄せるようになります。と言っても、私は実際にその話を見ているわけではないので、序盤で語られた段階ではふーんという感じでした。というのも、実際に樹がどういう風に彼女を支えたかというのはよくわからないので、実感が湧かないからです。口頭で語られても、そんなことがあったんだなあという気持ちにしかなりません。

そこで、シナリオでの樹の献身が関わってきます。
樹はそもそも一番最初の第一章、つばさがイドラスフィアに呑まれる時に始まり芸能事務所への所属、彼女の練習やメンタルケアとほぼ全てに関わり、彼女をサポートし支えてきました。つばさは明るい性格なので分かりにくいですが、割と自分に自信がない一面があります。そんな彼女に自信を持つようにやさしい言葉を掛けていたのは、他でもない樹を始めとした仲間たちでした。
つばさは彼のそういう面に助けられてきたんだな、と痛感し、また、樹なくしてつばさというアイドルは大成しなかった、いや、蒼井樹という存在がいたからこそ織部つばさというアイドルが成長できたと思わされました。逆に蒼井樹も作中で語っていた通り、織部つばさというアイドルにたくさんのものを貰い、彼もまた成長できたと思っています。

樹という精神的支柱、そしてほかでもない彼女の頑張りによって成長していく織部つばさというアイドル。彼女の恋愛感情というスパイスを上手く消化した上で芸能というテーマに真剣に向き合っており、織部つばさというアイドルを樹という主人公とともに支え、応援したくなる気持ちにさせられる構図。最初はありがちだと思っていた設定の数々が、ありがち、もといシンプル故に互いの味を殺すことなく見事に嚙み合わさっており、「王道」ながら非常に「アツ」い展開。

それから時に厳しい言葉を投げつけられることもありますが、基本的には明るくギャグテイストな作風のため、例えば枕を持ちかけられる、先輩アイドルから仕事先で嫌がらせを受けるといった陰鬱であったり胸糞の悪い描写などは無く、あくまで織部つばさは正々堂々と努力し、その努力はまっとうに評価されることになります。

「嫌だな~」と思わせてくるようなこともありますが、基本的には笑える範疇に収まっています。

芸能界のダークな面を描写する作品は多いですしそれにはそれの良さがあると思いますが、この作品は爽やかかつ王道、少年漫画・スポ根漫画のような「アツ」い展開を大事にした作品。そういった描写はノイズでしかなくなるので最小限に留めて正解だと思います。

改めて言わせてもらいます。

「ありがちなラノベ」とか言って本当にすみませんでした。

「ありがちな設定」。言い換えれば、「王道」ということです。王道は王道であればあるほど、シンプルながらに胸を打たれる。大事なのは設定の奇抜さではなく、丁寧な描写とその説得力です。娯楽の飽和するこの現代社会、あらゆるシチュエーションや展開が何番煎じとなっている昨今、作者も読者もつい「斬新さ」を求めてしまいがち。もしかすると私は、大事なことを忘れていたのかもしれません。蒼井樹、織部つばさを通して、それに気が付かされました。

②「セッション」の爽快感

まず「セッション」について語る前に、ざっとバトルシステムについて説明しようと思います。

困り顔のつばさちゃんもかわいいですね

メインとして起用できるのは3人。戦闘に入ったら即一番素早さの高いキャラの操作に移行し、ドラクエなどのようなメインメニューはありません。

こういうやつ

主に『武器攻撃』『魔法攻撃』『アイテム』『防御』を使用して戦います。
RPGとしては非常にオーソドックスなコマンド構成になっています。「ドラクエ」でいえば「たたかう」「じゅもん」「どうぐ」「ぼうぎょ」、ペルソナでいえば「攻撃」「ペルソナ」「アイテム」「防御」

ちなみにセーニャがすき
ちなみに千早(占い師)がすき

最終的に仲間になるのが主人公(固定)を除き6人なので、メインに使えるのは1/3。最初はせめて4人パーティにならない?と思っていましたが、交代にターンが消費されず、コマンド入力画面の「キャスト変更」で1ターンのうちに何回でも交代できるため(何回も交代する意味はありませんが)そこまで気になりませんでした。
基本的に敵の弱点をついて「セッション」を繋げるというのがメインの戦法になるので、敵の弱点に合わせて満遍なくすべてのキャラクターを使用することになります。いつでも入れ替えができるので、デバフ・回復など役割を持つキャラクターがずっと固定されている、ということもありません。
私がクリアしたときには、樹がLV69、後のメンバーがLV64、65といった感じでした。

クリア時のスクショ。ラスボスが槍、弓、氷結が弱点だったためでしょうか。
前半はマモリとトウマが頑張ってくれました

さて、先ほどちらと出ました「セッション」。
この「セッション」がめちゃくちゃ好きという話です。

「セッション」は、敵ミラージュの弱点を突くと仲間キャラクターが追撃を行ってくれるスキルのことです。このスキルは当然ながらセッション以外には使用できません。
発動条件は直前の攻撃属性との合致。例えば「弓追のサンダー」であったら、「弓追」という単語の通り弓属性の攻撃で弱点を突いた場合セッションを繋げることができます。また「弓追のサンダー」「サンダー」という単語の通り雷属性であるため、後に続けるためには「雷追の●●」というスキルである必要があります。

こんな感じでコンボしていきます

最初はフロントにいるキャストでしか追撃は覚えませんが、特定スキルを習得すればサブキャストであっても発動が可能になります。また、個人ストーリーを進めることで舞子・バリィ・チキも参戦してくれるようになります。

つまり条件が合致すれば最大で9回の追撃が行えるということです。達成するときにはシナリオもかなり後半というのが残念ですが、とにかく爽快
それから、みんなで戦っているという感覚も味わえる。そのうえ素材もたくさん落としてくれる。いいこと尽くめで最高です。いわゆる「脳汁が出る」状態。
こればっかりは、何回やっても脳汁が出ました。本当に爽快で楽しい。

https://twitter.com/i/status/1526204454353088512

記念用にビデオクリップを残してあるので、よければ見てください(樹スタートです)。でも動画で見るよりも、自分でプレイして自分で繋げた方がずっと楽しいですね。

余談ですが、このセッションの時のチキのポーズがめちゃくちゃかわいいです。

③演出が良い

このゲームは戦闘時、キャラクターが何らかのアクションを起こすときに、オーディエンスから歓声が上がるという演出があります。
これがシンプルながら良い。何を言ってるのかはイマイチ聞き取れませんが、多分キャラクターの名前を呼んでいるんだと思います。これは、芸能界という舞台ならではの表現であり、自己表現力(パフォーマ)を磨くことで強くなるという設定とも噛み合っており非常に素晴らしい演出だと思いました。
この歓声なんですが、ボリュームが小さめに設定されているので相対的にキャラクターの声が響いているかのように聞こえるんですね。ライブで演者がマイクをつけているから声がはっきり聞こえるみたいに。

https://twitter.com/i/status/1526159419079159808

これは「アドリブパフォーマンス」という確率でスキル攻撃が変化する技で、ここにも歓声が入ってきます。
「パフォーマンス」という言葉の通り、彼らが行っているのは戦いであり演技なのだと思わせてくれる。非常に大好きな要素です。
あと歓声が聞こえるのがこちらも気持ちがいい。

ちなみに少し話は変わりますが、先ほども少しだけ触れた通りこのゲームは戦闘キャラクターの入れ替えの敷居が非常に低いです。
1ターンのうち攻撃前であれば何度入れ替えてもターンは経過せず、連続攻撃など1キャラで2ターン使用できるという場合はキャラクターを入れ替えたとしても有効。このゲームが「セッション」ゲーというのもあり、基本的にこのゲームをプレイする方は戦闘中に何回もキャラクターを変えながらプレイすることになると思います。
満遍なく全員を使いたいというタイプのプレイヤーには非常に嬉しい機能ですが、実はここでキャラクターが入れ替わるときにも歓声が入るんですね。

ここの演出が本当に良い。演目が変わって、新しいキャストが入ってきたような。自分で入れ替えておいて、何だかワクワクさせられる。
非常に好きです。

④曲がいい【後半ネタバレ有】

これはもう絶対欠かせないと思います。
幻影異聞録#FEは、とにかく曲がいい。どれも名曲です。しかも豪華声優陣(全員歌がめちゃくちゃ上手い)による歌が入る。
アイドル系のキュートな曲から、クールでかっこいい曲、ボカロに演歌にヒーロー番組の劇中歌とジャンルも多種多様。
これは言葉で語るよりCDを買うかゲーム内で聴くかした方が早いと思いますので是非聴いてください。

ーーーー!この先ネタバレ!ーーーーー






ちなみに私が特に好きなのはまもりの「雨音のメモリー」とつばさ&エリーの「ドリームキャッチャー」、チキの「幻じゃない世界」です。上二つについては戦闘スキルにも起用されています。

ですが、一番好きなのはラストで流れる樹&オールスターバックコーラスの「Smile Smile」ですね。もうこれに関しては、ラストに流されたという時点で好きにならざるを得ない所があります。曲そのものの魅力に加えて、それにエンディングの感動が上乗せされる事になりますから。

私はこれを聞きながら泣きそうになりました。またひとつ、ゲームをクリアしてしまった。








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⑤キャラがいい【各キャラエピソードネタバレ有】

RPGというかゲームというのは、多かれ少なかれキャラクターを売りにしている部分があります。前半に語った織部つばさを中心に、このゲームも魅力的なキャラクターが大勢登場します。
ちなみに私の特に好きなキャラクターはツバサとチキ、トウマです。
ということで、メインキャラクター10名+1へのざっくりとした所見を語りたいと思います。

①蒼井樹

この衣装のイツキが一番好きかも

主人公。ラノベ主人公的な鈍感で少し天然の入った青年です。
最初は物分かりが良すぎる上に誰に対しても平等で優しく感情の起伏も薄いため、あまり人間味のある部分が見えずやや不安になる人物だなと思っていましたが、混乱ボイスで「影が薄いって言うな!」と激昂しているのを聞いて少し安心しました。人間らしい部分を見つけられて。
主人公なのでモテますが当の本人は恋愛に無関心。それどころかナイスバディなお姉さんのグラビア雑誌にすら無関心。凄いですね。
メインキャラだけではなくナンパの際はモブキャラクターの女性からも関心を集めており、あまりの天然タラシぶりはいつか刺されそうですらある。でも刺されても本人はまったく変わらずぼんやりしたままであろうことが容易に想像できます。
最終局面の「俺でいいのか」という選択肢や混乱セリフ、謙遜しがちな言動から見るに、ぼんやりしているようで実は派手な周りに比べて自分がパッとしないことを気にしているのかなと思いました。

②織部つばさ

黒髪ロング+巨乳、やはり王道こそ最高

さっきめちゃくちゃ語ってしまいましたが、こっちでも少しだけ。
この作品は実質彼女の物語と言っても過言ではないと思います。偉大な姉やあこがれの人であるキリアにどうしても気後れしていた彼女ですが、様々なことを乗り越え隣に並び立とうとする所は涙なしには見られません。
小悪魔の研究をしようとして猫と喋る(周りからひどいことを言われても耳に入らない)、ティッシュ配りにも全身全霊で挑むとキテレツな方法に気を取られがちですが、良くも悪くも一直線な頑張り屋で、不器用ながらに懸命に頑張っているのが痛いほど伝わってきます。
なので最終的にはみんなつばさのファンになっています。
あとめちゃくちゃ巨乳なので胸に目が行き過ぎて全然話に集中できなくなる時があります。パフォーマが出てくるときとか、おっぱい以外のどこを見ればいいのかが逆にわからない。でもさすがに後半は慣れて、マルチタスク人間になることができました。

③赤城斗馬

たれ目なのがいいよね

一言でいうと、良い奴です。
ストーリー本編だと初期キャラの宿命か、後半からどんどん影が薄くなるのが残念でしたが、彼の魅力は個人エピソードだけでも十二分に伝わってきます。個人エピソードの話は、自分的には彼の話が一番好きです。

個人エピソードあらすじ
①特撮ヒーローへに強い憧れを抱いており、いつか「マスカレイダー雷牙」の主役である雷牙役をやりたいと樹に熱く語るトウマ。だがそれを聞いていた斜に構えた少年から、「いい年して特撮ヒーローなんて目指してるのはダサい」と馬鹿にされる。それを聞いたトウマは、心を閉ざしてしまった少年を元気付けようとヒーロー役をやってやるとオーディション前に宣言してしまう。慌ててヒーローになるための特訓を行ったトウマだが、残念ながらヒーロー役は勝ち取れなかった。少年の期待を裏切ってしまったトウマは、次こそは雷牙役を勝ち取って見せると決意する。
②オーディションには落選したものの、監督から認められ暫く怪人役として鍛錬を積むことにしたトウマ。だが少年の期待を裏切ってしまったのは事実で、誠心誠意少年に謝りに向かう。その会話の中でトウマは、少年が複雑な家庭環境と学校での環境から絶望していることを知り、彼を笑顔にすると誓う。そんな折、特撮ヒーローショーに代打で出演することになったトウマ。だが主婦層に人気を博す人気俳優の代打ということでトウマもまたその振る舞いを求められたため、原宿でナンパをすることで女性心を勉強しようと考える。何とか「女性心」について学べたトウマは早速それを実践、成功し多くの主婦層のファンを獲得したが、相棒であるカインからは不安がられてしまった。
③「マスカレイダー雷牙」のオーディションが決定し、喜ぶトウマ。だがそんな折、少年が行方不明になってしまう。どうやらイドラスフィアに迷い込んだようだった。助けに行くトウマとイツキだが、そこで待ち受けていたのはトウマのミラージュ・カインの親友であるアベルであった。トウマは少年を助け出すため、雷牙のオーディションを蹴る覚悟で戦いに挑む。トウマもまた複雑な家庭環境から心を閉ざしていた過去があり、少年にかつての自分を重ね合わせていた。なんとかアベルを排し、少年を助け出したトウマ。その後カインの助けもありなんとかオーディションに間に合い見事合格。少年は彼を慕うようになった。

いや、本当に良い話なんですよ。
まず、少年のためにあれだけ憧れていたヒーローのオーディションを迷いなく蹴って助けに行くのが何よりカッコいいですよね。「本当のヒーローは目の前の人を助ける」ってセリフもいい(ここはうろ覚えです)
それから、自分がかつて勇気を貰えたヒーローで、自分と似た境遇の少年にもまた希望を与えているのがとても素晴らしい。なかなかできることじゃないと思います。君がヒーローだ、トウマ。ちなみにこの後イツキに感謝を述べるんですが、珍しくイツキが照れ臭くなってわざとぶっきらぼうな言い方をするのも面白い。結構ストレートに伝えてくるの良いですね。

トウマはメインではツッコミ役で、イツキがやたら親友を否定するイジリをします。そのイジリができるのは仲のいい証拠って感じがしますね。ちなみにヤシロが加わるとツッコミが二倍になる。しかしこいつら普段はどんな会話してんだろ。地味に気になります。

ちなみに学園祭で雑すぎるめっちゃミニスカのメイド服とか着て欲しいと思っています。そういう雑な女装をさせられるのが似合う顔をしている。クラス看板に腰掛けてほしい。pixivはまだ見に行ってないですが、絶対めっちゃあると思います。

④黒乃霧亜

シンプルに顔がいい

黒乃って苗字だったんだ・・・・・。と今調べて驚きました。下の名前のイメージが強すぎて上の名前が出てこないタイプの人。
クールと見せかけてKAWAIIものが大好きなクール系お姉さん。王道ながらやはりこのギャップは良いですね。ミラージュであるサーリャのキリアに対する絡み方が妙に艶っぽいのもポイントが高いです。
カルネージフォームするとツインテ&眼帯&悪魔のしっぽと属性がモリモリになります。最初は何だ???と思いましたね。
このゲームは色んな衣装があるんですが、KAWAIIが好きなキリアさんもKAWAII衣装を持っています。

⑤弓弦エレオノーラ

最初のOP映像で「めちゃくちゃかわいい子がいる!」と思い慌ててスクショを撮りました

通称エリー。苗字通りの弓使いです。
「ハリウッド的」という口癖通りハリウッドへの道を目指す勝気な女の子。余談ですが、幻影異聞録#FEの中で一番付き合いたい女性は誰と聞かれたら、エリーを選ぶと思います。一緒にいたら楽しそう。
姉御肌で面倒見の良い女の子で、リアルに弟が3人いるようです。私も弟になりたい。
ハーフの美人で、目立つ風貌から良くも悪くも注目されており、ゆえにハリウッドを目指して何も言わせなくするという思想を持っています。明るい言動の裏に複雑な事情を持ち、それを表に出そうとしないのはトウマに共通するところがあり、だからこそ反目しながらも仲がいいのかもしれません。
勝気で気の強そうな言動とは裏腹に服装の色合いが穏やかだな、と最初に思いましたが、その裏にある繊細さと世話焼きで頼りになる性格を考えると、彼女にピッタリだなとも思いました。
アドリブパフォーマンスのうるうる眼がかわいいですね。

それから戦闘モーションでぬるぬる動くのが好きです。

⑥源まもり


本編ではあんまりこういう表情しないからこそこのまもりんめっちゃかわいいですよね

みんなのまもりん。
アイ!マイ!まいん!をリアルタイムで視聴していたので、レンチンアイドルには沸き立ちました。
レンチンアイドルは複雑な事情が提示されたとはいえ、割とツッコミ所の多い劇中番組の中でも輪をかけておかしい。電子レンジで食材をチンしてまもりんがニッコリ笑って終了。まもりんの可愛さだけで持っている番組といっても過言ではないと思います。

「嫌」しか詰まっていない裏話。あながちありえない話ではない

子役という職業柄なのか、周りの人間の気持ちを考えて自分が引っ込んでしまいがちな性格でしたが、樹との交流でだんだんと自分の意見を言えるようになります。最後の話でクソプロデューサーに啖呵を切ったシーンは見ていてほっこりとした気持ちにさせられました。協調性が高いというのは彼女の美徳だと思いますが、やっぱりまもりんには伸び伸びとしてもらいたいですよね。
バリィさんやドーガさんが入れ込むのも分かります。

ちなみに個人的に「雨音のメモリー」はベストソングと言ってもいいぐらい気に入っている名曲です。

⑦剣弥代

シンプルに顔がいい

最後に味方になるキャラクター。イケボでイケメン、クールと見せかけ天然ぽい所もあり重い過去もありというオタクの心を掴んで離さない人物です。おまけにオッドアイに黒の手袋と細かい部分も強い。
最初は結構アッサリ味方になったなと思いましたが、個人エピソードを見て納得しました。

クールイケメンキャラの宿命なのか、レンチンアイドルや3日飲まず食わずでカフェで気絶、謎宇宙人転校生ドラマなどたまに尊厳破壊シュールギャグ要員みたいになっている時があります。レンチンアイドルの時は演技があまりにも爽やかすぎて笑ってしまいました。芸能人ってすごいね。

未プレイの人がネタバレでこれ見たらまずクソコラを疑うと思う

ですがこの個人エピは、今まで敵(?)として立ち塞がってきた彼のイメージを崩してくれる良エピソードでもあると思います。「こういう可愛いところもある人なんだ」と思わせてくる。

父親に対する愛情が好きです。厳格ながらも息子を愛していた父と、その父を尊敬しながらも超えると啖呵を切った息子という構図もめちゃくちゃ良かった。
父を目の前で奪われたということもありラスボスへの因縁も一番深かった彼。ですが感情のままに襲い掛かるシーンですぐさまイツキの言葉で冷静になった所は流石だと思いました。
仲間に入った期間こそ一番短かったですが、舞子さんの言う通り一番大きく変わった人だと思います。

⑧チキ

かわいすぎひん?????????????????????????????

かわいすぎる。

かわいすぎひんか????????????????????????????????????

かわいすぎる。

かわいすぎるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あー、好き。

ということでチキの紹介です。
イメージ画像が全部可愛くて選べなかったので三枚掲載しました。
ちなみにCVは諸星すみれさんで、声もめちゃくちゃ可愛いんですよね。ちょっと鼻にかかったような特徴的な声がまた可愛い。

私は鼻にかかった特徴的な声をした少女が好きなのかもしれません。

かわいいよね

どこを切り取っても可愛すぎると評判な二次元美少女・チキは、ウタロイドと呼ばれるこの世界でいうボーカロイドです。
フォルトナ事務所につながる特別な空間に住んでおり、実体を持たず記憶もありません。ですが健気に主人公たちを応援しサポートしてくれます。かわいい。かわいすぎる。

特定の素材を持っていくと物を制作してくれるクエストがあるのですが、

かわいい


LOVEだべ

かわいい。

ひたすらにかわいいです。ちなみにこのポーズ何?と聞くと、「もー、気にしないで!」と怒られます。

かわいすぎる。

思い出しただけで口角が上がってしまいますね。
ちなみに着せ替え機能があり、服を渡すと色んな服に着替えてくれます。「ちょっと待ってて!」と一瞬フレームアウトしかわいいおべべに身を纏う彼女はかわいいと言う他なし。

色んな服を着てくれる。くじ券は全部原宿のANZUに回しましょう

彼女は自分の記憶がないことと、ミラージュとしてみんなと戦えないことを気にしています。ですがイツキの「チキがいるから俺たちは頑張れる」という言葉で、サポートをより一層頑張るようになります。なんて健気なんでしょうか。イツキの言う通り、チキは私たちをサポートしてくれている。役割が違うだけでチキの存在も必要不可欠なのです。サポート役は何かと軽視されがちですが、土台あっての家。サポートあってのミラージュマスター。何より、私たちのために頑張ろうとしてくれているチキの心そのものが何よりも私たちの励みになっている。それはそれとして、健気な女の子ってかわいいですよね。好きだ。

話を戻しますが実際その通りで、私たちはチキがいなければダメです。

それはかわいさという理由だけではありません。まずチキは、魔法の習得に不可欠な武器の錬成と、パフォーマによる特殊スキルの習得、マスタークラスと呼ばれる上位ジョブへの変身など戦う上で必要不可欠なショップを開いています。チキがいなければ私たちは縛りプレイを強要されることになるでしょう。いつもありがとう、チキ。I LOVE YOU・・・・。

これは運命の出会いを果たした時の画像

かわいいだけでなく有能なチキ。
余談ですが、困り眉のチキってかわいいですね。普段もめちゃくちゃかわいいけど。

チキは現実世界では実体を持ちません。そのため物にも触れられないし、基本的に外へ出ることもできない。なのでドーナツを食べてみたいとか、街を歩いてみたいとか、そういう一般的なものに対する憧れも持っています。かわいい。
ドーナツをチキのために届けに行く話では、自分は食べられないけどイツキ食べているところを見てみたいと語ってくれたチキに涙しました。絶対にドーナツだけといわず古今東西あらゆる場所のうまい食べ物を腹いっぱい食わせてやるからなと心に誓ったものです。そのあとのイツキの食レポは食レポマスターイツキの名に恥じない素晴らしいものでした。

やっぱりチキについて語る上で最も外せないのは、チキの最終エピソードである、彼女のために歌を作る話でしょうか。

あらすじ
チキは「怖い夢を見た」とイツキに相談する。それは、みんながチキのことを忘れてしまうという夢だった。チキは、楽曲を提供してくれているコンポーサーたちの力によってこの世界に存在しており、それがなくなると実態を保てない。少しでも彼女の支えになれればとイツキは彼女のために歌を書くことを決意し、かつて助けた少女・チキ嫁Pに曲について教わろうと考える。だがチキ嫁P含めるチキに楽曲を提供するコンポーサーたちはイドラスフィアに囚われてしまっていた。
イドラスフィアからチキ嫁Pらを救出し、曲について学ぶイツキ。ついに完成した曲をチキに聴かせると、イドラスフィアで拾った石と呼応してチキが実体化する。
ドーナツを食べたい。街を歩いてみたい。ライブをしてみたい。それから・・たくさんの夢を語るチキに、「全部やろう」と笑いかけイツキとチキは街に繰り出し、「やりたかったこと」をやっていく。その中でチキとイツキの二人だけのライブ。チキはイツキ作曲のニューシングル・「幻じゃない世界」を歌うチキ。
ですが、楽しい時間も終わりだと言って、チキは姿を消してしまう。慌てるイツキ。いつもの場所に戻るとチキがそこにいました。どうやら少しの間だけの奇跡だったよう。
チキが無事だったことに安堵するイツキ。チキはイツキにお礼を言い、君のぬくもりは絶対に忘れないと言って笑いかけます。

好き。

もう好き、という言葉しか出てきませんでした。チキの魅力がすべてこの話に詰まっているというのは過言です。なぜならチキはすべてにおいて魅力的だから。
チキにめちゃくちゃ旨いものを食わせ隊としてはチキがいろいろな場所を巡って遊んでいるだけでもう涙が零れてきますが、途中に入ってくる幻じゃない世界が名曲すぎる。バラード調の楽曲で可愛らしく明るい面が強調されがちなチキの中にある透明感のある神秘性が表現されており、普段子供っぽく可愛らしい声で喋るチキが一転して大人びた美しい声色で歌っているのも高ポイント、いえ「好」ポイントです。この曲を聴くだけでこみあげてくるものがあります。

エピソード終了の時点で十分「泣き」をできるのですが、クリアするとまた違った感想が生まれます。

また会おうと誓って 結んだ絆がほら
ここじゃないどこかまで きっと照らしてくれるね

さよならさえ言えずに キミの手を離した
信じている 離れていても そばにいると
幻じゃない未来
キミがいるから また歩き出せる

世界が平和になり、ミラージュたちとお別れしたイツキ。それでもみんなとの絆は確かに存在する・・そんなラストの情景が思い出され、真っすぐで暖かなメッセージとチキの優しい声色に心が温かくなっていきます。

一人の紹介に長くなってしまいすぎるのもあれなので、まだまだ語り足りないですがこの辺で。最後にこれだけ言わせてもらいます。
チキ、好きだ。

⑨志摩崎舞子

ナイスバディ。そして美人

頼れるフォルトナ事務所社長でありみんなのお母さんである志摩崎舞子さん。ナイスバディの持ち主で元モデルでもあります。
ギャグパートではお酒好きでちゃらんぽらんな面が強調されますが、芸能に対する熱量と仕事に対する積極性、そして事務所メンバーに対する愛情は紛れもない本物で、メンバーたちを裏でしっかりと支えてくれる頼りになる大人の女性です。
その愛情深さはまさしく母親、個人エピソードでもメンバーに対する深い愛情が伝わってきます。夜遅くまでの接待で芸能界でのキャストの出世のバックアップ、仕事の斡旋にも積極的でそのうえでキャストの意志を一番に尊重してくれる。そしてそれを表には出さず、あくまで恩着せがましくない。
まさしく理想の社長。最終的な評価はめちゃくちゃいい人という風に落ち着きました。

ラスボス戦前には、メンバーひとりひとりに励ましのメッセージを送ったうえで、芸能活動も一回の舞台に命を懸けるもの、今回もそれは変わらない。だからそれまで通りに頑張れと激励を送ってくれます。いい上司すぎる。また芸能活動にも支障が出ないようスケジュールのフォローもしてくれます。

徹底して「頼れる大人」であり皆を支えてくれる存在でしたが、彼女もまたメンバーたちの未熟ながらも頑張るひたむきな姿に支えられており、未練がありながらも諦めていたモデルとしての仕事を最後に復活させることになります。最後にグアムで写真集を取るエピソードは、事務所のメンバーと今まで培ってきた絆も感じることができ、純粋に喜んでくれる舞子にも心温まる素晴らしいお話でした。

⑩バリィ

てめえ!!!!!!!!!!!!!!!!

何してんだ!!!!!!!!!!!!

最後は敏腕トレーナーであり元ミラージュマスターでもあるバリィさん。アイドルオタクです。方針はスパルタそのもので気分屋なところもありますがその実力は本物で、つばさを中心としたキャストの成長には彼の存在が大きく貢献しています。
基本的にこの物語の登場人物はイツキのことが大好きですが、彼は一貫してマモリのことがめちゃくちゃ大好きです。とはいえ、イツキのことも一応認めています。
ちなみにチキも好きなので、穢れを知らない純粋な少女が好きなのでしょう。センスが良いと思います。

冒頭の写真は、紆余曲折ありながらも作曲した大好きなまもりのためのシングルでのイメージ映像。

舐めてんのか?????????????

とんでもない職権乱用を感じます。まもりの新曲を聞いていたはずが、いつの間にかオタクのイメージプレイを見せつけられていました。

推しの飼い犬になりたいというオタクの願望しか感じられないのは逆に清々しさすら感じてしまいます。
ちなみにバディセッションではまもりの投げた斧を四足歩行で走りながら追いかけるというプライドをすべて捨て去り己の欲求に忠実に従いしオタクの姿を見ることができます。

良い訳ねーだろ

ここだけ切り取るとふざけた野郎でしかありませんが、締める所はきっちりと締めてくれるのは流石大人の男。

かっこいいときはかっこいい奴です

ミラージュマスターとしての力を失い葛藤したこともありますが、最後には自分にできる最大限の助力をしようと尽力してくれる。そういった一面があるからこそ、あの挙動が許されるところもあると思います。
いや許されてはないですね。

⑪チキ嫁P
番外編。チキのコンポーサーであり熱心すぎるファンであるチキ嫁Pです。

かわいい

とにかく見た目がかわいいのと、ダウナーな雰囲気が魅力的な彼女。かわいいので紹介。「チキ嫁P」の名の通り、チキに対する愛情も本物です。私はファンとしては彼女の後輩にあたる存在になります。
チキの最終エピソードでは実体化したチキと邂逅を果たしています。オタク冥利に尽きすぎる。
ちなみに2回も囚われていたりする。

⑥ラストが良い【全部ネタバレ有】

やっぱりラストがね、いいんですよ。

平和になった世の中で、ミラージュたちとお別れ。それでもまたきっと会えるよね・・というところで、イツキをメインに据えたラストソング。
これで泣かないオタクが果たしているのでしょうか?
曲を聴いている最中は、感動とゲームが終わってしまったという虚無感で暫く呆然としていました。

それを差し引いても「Smile Smile」が名曲すぎる。木村良平さんの歌がとにかく上手。歌のお兄さん感があります。

ちなみにラストではキャストたちのその後の活躍についても知ることができ、みんな成長したな・・と今まで見送ってきたプレイヤーも感動。

終わり良ければ総て良しという言葉もありますが、この場合は過程あってこそのラストであり、今までの積み重ねを見ているからこその感動であると言えます。いきなりエンディングを見ても感動はしないと思う(まあなかなかそんな作品はないですが)。

気になった点


さて今まで良かった点を挙げてきましたが、やはり個人的に気になる場所があったのも事実。そこについても触れないとフェアではないかなと思うのでそれについても語っていこうと思います。

①バックログがない

これはプレイしているうえですごく気になりました。

例えば間違ってAボタンを押してしまったら巻き戻れないわけです。×でうっかりスキップしてしまったときなどもう最悪です。そうでなくとも、たまに前の会話を読み返したいときというのもあります。

正直、「マジ????????」という感じでした。信じられず、いろんなボタンをガチャガチャ押したこともあります。
平成生まれ令和育ち、バックログという機能に甘え切っているゆとりゲーム世代の戯言と切り捨てられるかもしれませんが、シナリオ重視のゲームにおいてバックログがないというのは相当ストレスを感じました。

②どことなくモッサリしている

これはバックログの話にもつながるのですが、このゲームはどことなくモッサリしています。有体に言うと、演出がいちいちモッサリしてて遅いです。
一応×ボタンで早送りすることもできますが、それでも遅い。
しかもうっかり×ボタンを多用すると、前述の通りうっかりシナリオをすっとばしてしまうという事故にも繋がります。まさしくハメ技です。

この二つに関してはWiiUからの移植版ということで仕方ない気もします。

③イツキの足が遅い

システムの話ばかりになってしまいますが、イツキの足が遅いです。ダンジョンも町もまあまあな広さがあり移動が多いということもあり、足が遅いのはかなり時間ロスになっていました。
ダッシュ機能は欲しかった。

④アイテム一斉売却機能がないなど全体的にシステムが不親切

これもシステムの話ですが、アイテム選択や武器錬成などの度にひとつひとつ選択しないといけないのがめちゃくちゃ時間がかかりました。

何がダメって、特に武器錬成はゲームで最後まで付き合っていくことになる要素で、一気に7つぐらい作らなきゃいけない時もあるんですよね。毎回選択→決定→演出→元の画面に戻るってやってるとクソほど時間がかかる。せめてあそこはどうにかして欲しかった。

それからチキの部屋に直接つながるワープポイントが欲しいです。これは下心とかではなくシステム的に。正直事務所に用があることって殆どないので入口を逆にして欲しかった。

⑤味方ミラージュが本編シナリオで影が薄い

ストーリーの構造上仕方ないのかもしれませんが、ちょっと影が薄いなという印象を受けたのが残念でしたね。たまに思い出したようにキャストの隣に出てきたり、サブストーリーで存在感を出したりしてきますが。
設定的にも戦闘時は武器になっているので登場はほとんどしない。アドリブパフォーマンスとか一回見たら飛ばすようになるし。
サーリャとか貴族的な人とかドーガとか個性のあるキャラは印象に残っていますが、それ以外はあまり・・・良デザインなだけに残念ですが最後に加入したヤシロの相棒ミラージュは本当に出番がないまま終了した。ヤシロの個人エピソードの父親との話が良かっただけに残念です。
イツキの相棒であるクロムは最終的にミラージュの出現を教えてくれるだけの存在になっていたのが残念。

ですがシンボルエンカウント方式のこのゲーム、マップ上に出ただけで情報を教えてくれるのでダンジョンではほぼずっとクロムが喋り通しておりプレイ中のほとんどの時間はこのボイスを聞き続けることになります。最後の方はほぼBGMのひとつとして認識していました。

さいごに

色々言いましたが、総合的に言うと非常に面白いゲームでした。
正直最初は女性キャラへのモチベーションが殆どを占めていましたが、後半になるとシナリオにも引き込まれており、織部つばさを中心としたキャラクターたちの成長に心を震わせるようになっていました。
芸能界という舞台とキャラの「ファン」になっていくプレイヤーの心理とのマッチ具合も良く、体当たりで頑張っていく「織部つばさ」というヒロインがとにかく魅力的でした。

デビューシングル「feel」の時の画像

ラストでの戯曲からのバトルは素直に「アツ」い展開で、RPGとしての難易度も丁度良く、コマンド性バトルとしては革新的な部分もあり戦闘システムも面白かったです。

唐突にかわいいチキの画像を貼っておきます

正直「クリアしてしまった」という喪失感で今はいっぱいです。明日から「幻影異聞録#FE」ができないんですか・・・?
アマプラにCDがなかったので、今度CD屋で買おうと思います。マジで全部名曲。

幻影異聞録#FE、サイコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おわり

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