私と生きてくれたワンコ 🍀🐾ぽっちゃんまん🍀
その日、「ぽっちゃんまん」は姿を見せなかった。私と弟は「家で待ってるんだよね」と話ながら帰った。
だけど、「ぽっちゃんまん」はいない。
どうしたのかなぁ?
次の日のもその日次の日も「ぽっちゃんまん」は姿を見せなかった。
私「ねぇ、探しにいこうか」
弟「きっとお腹すかしてるね」
私は仏壇にお供えしてあったおまんじゅう、弟はテーブルの上にあったバナナを持って探しに出掛けた。
「ポチーーー」「ぽっちゃんまーん」
沢山名前を呼んだ。ザリガニがいっぱい捕れる沢、日中でも薄暗くて変な虫や赤いキノコが生えている林、何にもない原っぱ。
自分たちが思いついく場所を探し回った。
だけど「ぽっちゃんまん」は何処にもいなかった。
雨の日も探した。季節は春から初夏のあいだだったと思う。この時期の雨は冷たくてこの日はとても寒かった。
傘をさして、長靴を履いて。
次の日の朝、弟は熱を出して寝込んだ。
親におこられた。
私と弟は「ぽっちゃんまん」を探す事をやめた。
こめんね、ぽっちゃんまん。
🌷🌷🌷🌷🌷🌷🌷
弟が熱を出して私は両親にこっぴどく怒られました。弟は熱を出すと「引き付け」を良く起こしていたからです。
その日の朝、不安な気持で学校に行くのはとても辛かったです🥲
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