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フリークス・アリー 感想

フリークス・アリー 樋口円香

Dive

・いつか飛びたいと思った時のために翼を授けたい
→STEPでは飛びたいとおもわないが、大きな翼を持つ透の目に映る空の景色に憧れているという描写がある。しかし、自身がアイドルとして見た空は違う景色だった。(黒色)

・円香の世界観が欲しいby映画監督
・台本の軸となった映画の感想パート
→監督の映画を完成させるために円香の世界観が欲しいということは、監督の表現したい美学(台本から受ける印象)が円香の世界観に近いものと捉えることができる

・歪んでいるのに、イノセント
→innocentには以下の意味がある
1 無罪な 潔白な
2 純粋な 無邪気な
3 無知な お人好しの
歪んでいるという前半から考えると、外側は歪んでいる(マイナス)内側は純粋なもの(プラス)があるという捉え方が可能
→ここから連想できるのは
1 ピトス・エルピスことパンドラの箱(絶望の底に希望がある)
2 ダイヤの原石(カットする前のものは物によっては見た目は歪だけれど、透明で潔白や純粋が似合う)
辺りでしょうか。後者は少し無理あるかも…

また、円香がPに対してよく述べるお人好しって意味の単語が出てきたことが個人的にはいいなとなりました。

・モノクロフィルムの映画なのに鮮やかな印象
→白黒画像がカラーに見えるのは錯覚の一種類で補色残像(色)や時間残像(光)と呼ばれる現象のこと。
ちなみに円香の赤に対応する補色は青緑で浅倉透のイメージカラーになります。
→黒色は円香がSTEPで形容した色で、白は色としては透明に1番近い色だと考えられます。
→時間残像は眩しい光が目に入ることで起こる現象、ノクチルで眩しい光といえば浅倉透のことです。強く眩しい光は小さな光を飲み込むだけなく、人に錯覚を見せるんだ…

深追いしすぎな気もしますが、軽く調べて関連が見つかると関連ありそうで怖いですね。

・美学について(監督)
・貪欲に美を求める姿勢はまるでアーティスト
・フェティッシュ(特定のものへの異常な執着)
→カード名にあるフリークスも特定の事柄に対して熱心であるという意味を持つ言葉の複数形であることからフェティッシュまでは行かなくとも円香にもこの言葉は当てはまると考えても良いのではないか(特定のもの=美しいもの→美学)
→円香がPもそちら側では?と返答してる辺り、フリークスは円香とPという解釈も可能。ここまでのコミュで根は似ていると感じさせられてるので、その延長線でしょうか。

・円香は監督が円香を通して見た世界観が(おそらく)気になり、興味もあって承諾へと至る
→監督の美学と円香の世界観(美学)の共通点への興味といった印象を受けた。

into

・前衛的で実験的
・アヴァンギャルド
・アンダーグラウンド
→商業性を無視した芸術のこと
→円香は表現するほどの熱意があるかというと…と否定的な表現をしますが、ピトス・エルピスのコミュによって私たちは彼女に激情があることを知っています。

・ワークショップ
・リアルな演技
→本能や衝動に動かされるもの
→これもまたピトス・エルピス

メイド役の女優とのやり取り1

・円香の笑っておけばなんとかなるアイドルって楽な商売的なニュアンスを言われるが、甘い世界ではないと身に染みていると返答
→GRADやギンコ・ビローバなどから感じられる少なからずアイドルという仕事に向き合いつつある円香をここからも感る。

・比べられることに疲れちゃって、もう辞めたいなと思っている+それが本気なら安易に言わないほうがいい
→意味があるとすれば円香の内心を表しているのではないだろうか?
バグル+ダカラ+STEPから浅倉透という理想と自分の目の前に広がっている現実を比較している印象を受けるし、「この車に乗り続けていたら窒息して溺れてしまいそう」という独白から何かを続けるのを辞めたいといった思いが少なからずあるのかもしれない…

・空がどうなっているかを正確に伝えるには空を見上げなければわからない(監督の言葉)
→ここで描かれるのは赤い夕焼けの空
→赤い夕焼けの空と空を見上げるのは夢見鳥を連想させる大事な要素

the

・監督の美学は背徳的で耽美主義
→美学の根源は監督の心にあるものor渇望?
→嫉妬や所有欲から来ている

・「花や星を美しいと思うことはなく、空や海も美しいとは思わない」
→これに対する監督の返答が「良かった、やっぱり持っているみたいだね。君にとっての美しいものを」と満足気な辺り、円香の美学や世界観は監督と同系統という印象を受けました。
→円香の立場に当てはめると、嫉妬や渇望(浅倉透のような理想)からくるものなのか本質的なもの(激情や歌)と解釈できるのだろうか…?

・あなたの意図も大体は汲めるようになってきました。逆も然りですよね。
→マイナスから始まった関係なのに、信頼される相棒のように扱ってもらえるの嬉しいですよね。

Underground

・劇中劇パートの「身体中の血が入れ替わっても私は、美しくなれない」
→バグル、ダカラに繋がる文脈をここでも感じる

・映画監督「君のうちにある美しさに手を伸ばしたいと思った時にはいつでも手を貸しますよ」
→円香はまだ本気で手に入れようとしていないのだろう…それが本質的なものなのか渇望からくるものなのか、それとも両方なのか今後に期待。

・(絶望した人にトドメをさすのは)非道徳的な愛という(監督の美学)解釈
→対してPの美学では絶望ごと抱きしめる
→円香の美学はどちらに振れるのだろうか

・メイド長(円香の役)が吸血鬼
・チョコレートの味を覚えておいてください
・いつか円香がそう望んだ時のためにでも
→Diveの回想シーンのいつか円香が空を飛びたいと望んだら〜という話と対比になっている
→チョコレートは吸血鬼にトドメをさすアイテムで、これをPに渡すということは、いつか私にトドメを刺して欲しいということなのだろうか。
→吸血鬼は永遠的で飢えているものの象徴ともいえるが、ノクチルのテーマは刹那で、飢えている捕食者と形容されるのは浅倉透であることから、円香の役柄としては違和感を感じる。円香の美学や渇望とのつながりに期待。
→円香が刹那的なことを永遠にしたがっている、理想に飢えているなどと考えると繋がるのではないだろうか?と勝手に深読みしてみる

Wallow

メイド役の女優とのやり取り2

・彼女の演技には情熱を感じる
→人の情熱には敏感だが本人の熱い感情はどこに…?
・ダイヤの原石を磨けなかった
アイドルはいいな…
→女優が放った円香への嫉妬からくる棘のある言葉はギンコ・ビローバに出てきた売れないアイドルを連想させる…
またこの言葉が嫉妬からくるものと考えると、円香自体すでに他者から嫉妬されるだけのものを手に入れているはずなのに、本人は理想との差に苦しんでいる…

・「ダイヤの原石は美しい、八面体で個性的で〜」というPのセリフ
→歪んでいるのにイノセントが表すものをダイヤの原石と捉えた場合、それをそのまま包み込むように美しい形容しているのがまさに円香のプロデューサーという感じがして、この説を考えるようになりました。

コミュタイトル

コミュの名前には以下の意味がある
Dive into the Underground (地下に潜る)
Wallow(溺れる、耽る)
→前者は空を飛びたいという浅倉透や283プロダクションやWING(翼)と正反対の地下に潜るという意味でコミュ名繋げてこれを出してくるの凄いなと…
→後者のWallowはSTEPの独白など円香の語りによく出てくる溺れるという意味とこのカードのコミュの鍵の一つである耽るの意味があり、これもまた今後の展開に向けて重要になりそうで震えてます。

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