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セックスレスに年齢なんて関係ない

突然だが、私は23歳で当時付き合っていた彼氏とセックスレスになった。
23歳で自分がセックスレスになるなんて思ってもいなかった。
レスは熟年夫婦がなるものだと勝手に思い込んでいたからだ。
結論、そのカレとは別れた。

若くしてセックスレスで悩んでいる方がいるのであれば、
私は早く別れることを強く勧めたい。
それは私が経験したうえで、強くそう思うからだ。
お互いがセックスがない生活で満足できているのであれば、もちろんその必要はないだろう。
セックスレスで悩んでいる方の多くが、
レス以外の問題はなく、価値観・趣味・金銭感覚・性格などは、とても相性が良く、こんなに自分がありのままでいれる人はいないと交際相手に対して思っているのではないだろうか。私が実際そうだった。
しかし、次第にセックスレスは性生活だけでなく、二人の関係性にも大きく影響した。

記事を書こうと思った理由


レスになった当初は自分がセックスレスだという事実を受け入れたくなくて、誰にも相談できなかった。
そして、誰にも相談できなかった私は、ネットの渦に飲まれ、情報を見れば見るほど自分が23歳という若さでセックスレスなんだという事実を何度も突きつけられた。
同時に、ネット上の同じような体験をした人の記事を読み、「私だけじゃない」と孤独感や惨めさを払拭した。
私の体験がそんなふうに、少しでも悩んでいる方の心を軽くできたら、誰かの背中を押せたらと思い、今回ありのままに書き進めてみる。


私の過去

大学生の時から交際していた元カレとは、大学時代は半同棲のような形でほとんど毎日お互いの家に行き来し夜を共に過ごした。
今思えば、あの頃は性について何の不安もなかった。むしろ順調だったと思う。


大学生の冬、私がケガをしてしまい、手術をした。
3か月ほどは安静の指示が出たものの、手術を行ったことにより、体は万全の状態になった。
医師からもいつでも運動できるとの許可も得た。


久々にエッチができる
そう浮かれていた私は、元カレにその旨を伝えた。
すると、
「エッチがなくても一緒にいるだけで満足するようになった。エッチ体力使うし。」
と返事が返ってきた。


はじめはこの言葉もあまり深くは捉えてなかった。
”きっとカレは今卒論で疲れているんだろう。”
”今度行く旅行では、エッチするだろう。”
そのくらいに思っていた。


しかし、元カレの言葉は、ぶれないものだった。
旅行に行っても、遠距離交際中で久々に会っても、セックスはなかった。


自分磨きが足りない?
女性として魅力が足りない?
そう思い、ネット上に書いてあることを色々試した。
パジャマをシルク風に変えてみたり、下着を変えてみたり、
お風呂上りに香りをつけてみたり、シャンプーを変えてみたり。

どれもむなしい結果となった。私の考えが甘かったのだ。


隣で横になっている元カレに「ねえねえ」と誘ってみる。
私に背を向け「今日は寝よ。」と静かに返事が返ってくる。


まだ付き合って1年そこらなのに。
まだ23歳なのに。
私だってエッチしたい時だってあるのに。
好きな人に求められたいだけなのに。
私の何がいけなかったのだろう?
女性として何が欠如していただろう?
なんでなんだろう。

そう思いながらも、誘ってカレに断られる恐怖やみじめさを経験した私は、
カレとのお泊りの時も静かに眠りにつき、時には枕を涙で濡らすようになった。そしてセックスで悩んで泣いている自分にまた嫌気がさす。
負の連鎖でしかなかった。


しかしレスになっても、元カレは私を大切にしてくれた。
重たい荷物を持ってくれたり、サプライズでプレゼントをくれたり。
その愛情が余計に私を悩ませた。

こんなに大切に優しくしてくれるのに、私はセックスのことで悩んでいる。
私が性欲が強いだけなのか?
どのカップル・夫婦も何かしらの我慢や歩み寄りはしているはずだ。
私たちの場合はセックス。これは私が歩み寄るべきなのだ。そう自分に言い聞かせた。

カレのことは好きなのに。
一緒に映画を見たり、旅行に行ったりするのは楽しいのに。
ただただレスのことだけが引っ掛かったまま、楽しい時間だけに目を向け、刻々と時が過ぎた。

そして、レスのまま3年が経過。
それでもまだ元カレのことが好きだった私は、意を決して同棲を決意。

環境が変わればもしかしたら。
自分でも淡い期待だとわかっていながらも、何も行動しないまま別れには踏み込めなかった。
今思うと、セックスだけが理由で別れることを自分が許せなかったのかもしれない。


同棲

予想通りではあるが、レスの日々は更新するばかり。
元カレとレスについて話し合おうとしても、
「今疲れてる」「またその話?」と返され、
こちらから話し合おうという気持ちすら湧かなくなった。

他にも、
休日外出に誘っても「疲れてる」
「このイベント行ってみない?」と誘っても「一人で行ったら?」
と返されるように。

性生活だけでなく、デートにも誘うことに対して嫌気がさした私は、
遂に彼との外出がスーパーの買い物のみになった。

これってカップル?パートナー?
ただのシェアハウスメイトじゃないの?
キスしたのはいつが最後?
もうハグもしたくない。

限界かも。

そんなときに親友から
「ぷりんを幸せにできるのはぷりんだけだよ。もう十分苦しんだよ。」
と電話で言われた。
私は大泣きしながら、残りの20代を全力で楽しみたいと思い、遂に別れを決心。

元カレに話を切り出し、4年半の交際に幕を閉じた。

別れ話をした時には
「俺がもっと真剣に向き合うべきだった」
「最近体型が恥ずかしくなって」
など色々言われたが、その時にはもう私の決意は固まっていた。
今更何を言われたってもう遅いのだ。
私がどれだけ苦しんだか。どれだけ泣いたか。
プライドを捨て親友に相談するときの気持ちがどんなだったか。
親に「カレと子どもとかの話はするの?結婚は?」と聞かれたときにどんな気持ちで言葉を返していたか。


別れ話の中で鮮明に覚えている会話がある。
「私たちみたいにレスでどうやって子供出来ると思ってる?」
「その時は頑張る。」
「その時はって何。頑張るって何。頑張ってエッチしてほしいわけじゃない。」
セックスは頑張らないとできないものなのだろうか。
動物だって当たり前のようにするのに。


結論、私はレスを克服はできなかった。
しかし、元カレと別れ、現在新たな彼との交際を深める中で、
やはり女性として生まれたからには、女性としてみられたいし、
女性として大切にされたいと改めて思う。
そして、女性として抱きしめてくれる今の彼に日々感謝している。
体を求められる、おいでと抱き寄せてもらえる、一つ一つの今の彼の行動が、レスの時の私に想像できただろうか。
好きな人と体を重ねる喜びは、確かにあると実感している。


レス側(断る側)にも色々理由はあるだろう。
しかしレスられる側(断られる側)にも心があって、それぞれが真剣に、真剣に悩んでいるのだ。
そして、きついことを言うようだが、男性側起因のレスの克服は難しいと思う。
セックスが原因で別れて何が悪い。
私は元カレに優しくされることで大切にされていると思い込んでいた。しかしそれは本当に大切にされていたのだろうか?目の前にいる男は、”彼女が苦しんでいるのに、向き合おうとしない男”ではないか。


「レス以外はいいのに。」と今悩んでいる女性の方、
女性として大切にされる喜びをまた感じてほしい。
あなたを一番大切にできるのはあなたしかいない。
あなたが求めていることを我慢する必要はないのではないだろうか?

どうかレスに悩まれている方が、少しでも心が軽くなりますように。




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