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警察官に憧れた女がタイに行って甘さ控えめのスイーツに転生した話


久しぶり過ぎている更新。
気を失っている間に2023年が終わる。特に困りはしない。

note見る専に徹しておりました。
人生は長い長い暇つぶしだと思っているのでとにかくインプットをするのみで時間を消費したいと思っている私。

そんな私の長い暇つぶし人生においてiPhoneが大活躍するよりずっと前からとんでもなくお世話になっているコンテンツがある。
それは、爆裂☆面白ぇ女 a.k.a 中学生からの大親友 Hちゃんである。

10代から今日に至るまで私とHちゃんの思い出は膨大で
私の脳内クラウド“楽しかった経験”のデータベースとなっている。

前置きが長くなってしまったが
もっと長くなるのが確定するのでHちゃんとゆう女の説明はまた別の機会にするとして
今回はこの間ふと、本当に何の気なしに思い出した
Hちゃんとのタイ旅行について書いてみようと思う。

どこに行っても面白ぇ女、Hちゃんとは国内外問わず
それはもう色々な所に行った。

多摩川沿いで面白いHちゃんはなんとびっくり、
タイに行っても面白かった。

環境や場所にとらわれず、その場で与えられた素材のみで勝負するプロフェッショナル。それがHちゃんだ。


タイは首都であるバンコクに滞在。
無駄に映えるお寺やショッピングモールに行き
適当に写真を撮ったり、
本場のタイ料理は何を食べても美味しいし、
言わずもがな夜の街は刺激的で、渦巻く異国情緒。

そんなタイ旅行で私の記憶に最も残っているのが、滞在したホテルでの出来事。
立地以外にあまりこだわりがなかったので、安くてそこそこ綺麗そうなホテルを選んだ。
ホテルに到着してみると、ビジネスホテルに毛が生えた位のクオリティなのだが、
そのホテルは私達の心を鷲掴みにした。

値段の割に広々とした部屋には
女性が1人ギリギリ入れる位の小さめの可愛い木製のチェストがあったり、
実際チェストの中に入ってみて、出たらいきなりタイにワープしていて状況がつかめない所から始まる異世界生活ごっこで迫真の演技をして盛り上がったり。

小さなチェスト1つで謎の盛り上がりを見せるトラベラーズハイの私達はバスルームでより一層の盛り上がりをみせる。

かなり広めのバスルームに猫足のバスタブが置かれていたのだ。

東南アジアではバスタブがあることすら珍しいのに
猫足!!激カワすぎ!テンション爆上がりはやむを得なかった。
夜ホテルに戻ってからのお風呂が爆発的に楽しみになる私達。

1日観光して遊び満足感と程よい疲労感を携えてホテルに戻り
いざ、お楽しみのバスタイム。

せっかくだしなんかいい感じの入浴剤とか入れたいねー
と言いながら見渡すもそんなものは置かれていない。
そこで私達が目をつけたのは備え付けのティーパックと電気ポットである。

バスタブがかなりぬるめのお湯しか出なかったこともあり、
電気ポットでお湯を沸かし、ティーパック経由でお湯を注ぎ足せばいいじゃん!と革新的な発想にいたる。
天才かよ

ポットで湯を沸かす→ティーパック経由で紅茶色の湯をバスタブに継ぎ足していく作業を黙々と繰り返すこと数往復。
気がつけば、目の前にいい感じの紅茶風呂が完成していた。

入ってみなよ!とHちゃんにまず入浴してもらうことに。

ほくほくしながら入るHちゃん。
ワクワクしながら見守る私。

お湯加減いかがですか〜?
めっちゃいい感じ〜☺️
などと言い合いながら、それでは私も入らせて頂こうかな
と思った所で異変が起きた。

湯に黒い塵の様なものが無数に浮いている????

そう。度重なる抽出に耐えかねたティーパックが湯船の中で破れていたのだ。
湯の中でたゆたう無数の茶葉。

絶望する私を他所に
Hちゃんは満面の笑顔で、こう言い放った。


「やだ〜  私シフォンケーキになっちゃう〜」



いや、なるかい。ホイップクリーム添えたろか。
バニラアイスも欲しいかなぁ。。いや、いけるか?位の絶妙な量しぼった上にオシャレなだけで邪魔なミントもちょこんとのせたろか。



猫足のバスタブの中で全裸で茶葉まみれになって微笑むHちゃん。
私は生涯、その光景を忘れる事はないでしょう。

これがタイはバンコクでの一番の思い出だ。

経験とは何をするかやどこに行くか、が大事なのではない。
誰と一緒にいるのか、が大事だと私は思う。



補足:  Hちゃんは低身長巨乳で見た目はいかにもシフォンケーキ然としているが体臭は煮干しである。


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