2023/9/18

 在宅勤務というものが私の勤務先でも始まってからというものの、その最中には必ずといっていいほど音楽やラジオやYouTube動画の音声を聴いていたのだが、最近やめている。

 仕事は嫌いだし苦痛だ。なので、その時間を少しでもましなものにできればと思って好きな音楽を聴いたり、面白いラジオを聴いたり、好きなお笑い芸人のネタや企画の動画を流してたまにそちらをよそ見しながら仕事を進めたりしていたわけだが、どんなに工夫を凝らしたところで白を黒にすることは無理なわけで、苦しくつまらない時間は、苦しくつまらないものとして覚悟を決めて身を置いたほうが、かえって精神衛生にいい気がする。阻害される楽しみが最初からそこにないのだから、不意に飛来するメールや電話に対しても必要以上にイライラしなくて済むし。

 仕事と余暇の境界をわざわざ曖昧にして、50%の出力でだらだらと仕事をするくらいなら、それなりの密度で仕事を片付けたうえで、残り半分の時間でしっかりと休憩するなりさぼるなりした方が、実働が大して変わらなくても、何となく「やった感」があることにも気付いた。さぼりながら働くことには後ろめたさがつきまとうが、働いてからさぼるのは権利を勝ち取ったような清々しさがある。真面目なのか不真面目なのか自分でもよく分からない(いや、真面目ではあり得ないか)。

 要するにメリハリが大事という話で、こんな初歩的なことに社会人10年目も近いタイミングで気付いているのだから、そもそも駄目なんだと思う。