オータムサ(ン)マーカップ感想戦 R2編

 この度は記事を閲覧頂き、誠にありがとうございます。また、前回の記事を閲覧して下さった方、スキを押してくださった方などに感謝を申し上げます。

 前回のRound1に引き続き、今回はRound2の振り返りを行っていく。今回のお相手はタシラカ兄貴とジョンさん兄貴(本当は「ジョン さん」表記だが当記事ではジョンさん兄貴と呼称させていただく)。当時はあまり意識していなかったが、このB卓に居るということはそれぞれRound1で1位を勝ち取った強豪ということである。事前の2人のイメージは以下の通り。毎度の事ながら、あくまで私のイメージなのでご注意ください。(使いまわし)

 タシラカ兄貴:とにかく押しの強い麻雀を打つ。鳴きを多用して高い打点で威圧しにかかるので油断するとバッサリいかれそう。
 ジョンさん兄貴:こちらも攻めの強い麻雀。だがどちらかというとあまり鳴かずにリーチで攻めてくる事が多く、ダマテンで奇襲してくることも。一番やりにくいタイプ。

 まあなんというか、どちらも攻めの姿勢でプレッシャーをかけてくる相手である。そのプレッシャーにどう立ち向かっていくかが肝心だろう。

 【再掲】今回、記事中に【Check】から始まる段落がいくつかありますが、これは当時の自分の打牌に対して今の自分が色々物申している事を表しています。なんか過去の自分に文句言ってんなーぐらいの気持ちで見ていただければ幸いです。
 【12/3追記】南二局の記述を変更。流石にあれで配牌がまとまってないと言うのは強欲が過ぎました。

※親順:タシラカ兄貴→ジョンさん兄貴→コールス
牌譜はこちらから確認できます。

東一局

 東一局。私は初手から4pツモ切りという一見おかしな行動を取る。というのも、手牌に1m対子やドラ1s対子、9s対子などの端牌が多かったため、これならチャンタを狙うのが良さそうだと判断したためである。そして直後の9sをポン、こうなると相手にもこちらの手はなんとなく読めてくるだろう。まあ私は基本相手の「思考」を読むのは苦手なので自分の手牌と相手の捨て牌くらいしか見ていないのだが。
 その後も赤5sを躊躇なくツモ切りするなど、少々もったいないとは思いつつチャンタのみを目指して手を進める。9巡目でジョンさん兄貴が手出しした1mを私がポン。だがそれはつまりジョンさん兄貴の手が出来た事も表す。ドラ1sと発のシャボ待ちで白ホンイツドラ2抜き1、プラス発かドラ1。つまり倍満確定の手だ。
 そしてジョンさん兄貴のテンパイを察知してか、テンパイ即リーの原則に準じてか、タシラカ兄貴が直後に8sでリーチ。14s待ちのリーチ平和抜き1。実質的には4sが出るかどうかというところである。ジョンさん兄貴はそれに対抗して即座に同じ8sでおっかけリーチ。
 この時点で私のオリは確定した。両者の現物である1pを切って様子を見る。その後も当たり牌を引きつつもなんとか現物になってくれた牌を切って耐える。だが14巡目でタシラカ兄貴が4sをツモ。門前もついて4翻5200点、ジョンさん兄貴のリー棒も含めて+6200点となった。それはともかく、1枚切れの発を引いて切らなかった過去の私を褒めてやりたい。

 東一局1本場。まず最初に仕掛けたのはタシラカ兄貴。発をポンし、直後に3sをポン。迅速な手作りをしつつ、いけるならホンイツやトイトイも見る算段だろう。さらに7順目、タシラカ兄貴がさらに1pをポン。8sでテンパイだが形が7889sのため上がりにくい形となっている。
 次に動いたのはジョンさん兄貴。手に持っていたドラ9mでリーチをかける。369pの3面待ちでリーチ赤1抜き2、ドラだけで十分な火力を持っている。私も持っていた9mを合わせて切ると同時にテンパイに持っていくがリーチはしない。
 その後しばらくの間打牌が続く。途中私が中を引いて4枚持ちになったが暗槓はせずにツモ切り。さすがに手が遠い上に上がってもあまり強くない状態かつ相手がリーチしている状況で、安牌を減らしてドラを増やす選択肢はとれない。一方のタシラカ兄貴はジョンさん兄貴の現物である9sを切りつつ78sのシャボ待ちに切り替える。
 だが私が6pをツモって9pを手切り。中イーペー赤ドラがあったのでついつい欲を出してしまった所でジョンさん兄貴に放銃してしまう。満貫8000点は8200点、ジョンさん兄貴がタシラカ兄貴に追いつくなか、私一人だけ点数で置いていかれる状態となってしまった。

 【Check】4巡目でドラ9mを引いた状況で3pを手切り、その後中暗刻が出来てさらに3pを手切りしている。タシラカ兄貴の捨て牌が明らかに索子の染め手なので怖いのは分かるが、流石にビビりすぎである。既にイーシャンテンである事から手を相手に追いつかせるためにドラ9mを切るという手もあるが、これをさらにポンされたらひとたまりもないので難しいところ。対子ならポンできるので8sを切ってしまうのも手か?7sが来ると後悔することになるが。正直正解は分からないが3p2連続で切るよりはマシだろう。
 あと、6pツモったところで中暗刻崩すべきだろう。流石にこの手で勝負は出来ない。現に今回は勝負に行こうとするとどうしても当たり牌を切ることになる状況だったし。

東二局

 親が変わって東二局。割と長いことそれぞれが牌を切っていくが、11巡目にしてタシラカ兄貴が5pをポン。捨て牌から見ても明らかに筒子の染め手である。索子で染めようとしていた私は13巡目でテンパイ。7sを切ってイッツーも狙えたがカンチャン待ちは嫌だったので1sを切って58s両面待ちでダマテン。でもそれならリーチしません?この時の心境としては、この点数状況でリーチして相手にさらに振り込むのは怖い、でもカンチャン待ちは上がりづらいから嫌だなぁ、それにドラいっぱいあるからリーチしなくても打点高いし…といった所。若干点数が負けている時に弱気になるのは私の悪い癖だと思う。
 直後にタシラカ兄貴が3pを引き、6pを手切りしてテンパイ。78pの変則待ちだ。さらに直後にジョンさん兄貴が8pをツモ切り、タシラカ兄貴に放銃。チンイツ赤1で跳満の12000点となった。ここでタシラカ兄貴は他家を大きく離して1位、ジョンさん兄貴と私が僅差2位、3位という形になった。

 【Check】9巡目で南を切っているが、一応5ブロック揃っている感じなので先に5pを切る方が良いだろう。染め手にも向かえるし、間違いなく後半で危険牌になる5pを先に切っておきたいのもある。まあこのあたりは順番の問題に収まっているだけまだマシか。
 13巡目でカンチャン待ちのイッツーを狙うか、両面待ちのために平和で妥協するかという問題と、その上でリーチするか否かという問題がある。安い順に考えると、

平和狙いダマテン→平和ドラ3抜き3で7翻確定、門前で倍満。
イッツー狙いダマテン→イッツードラ3抜き3で8翻確定。
平和狙いリーチ→8翻確定、門前・一発・裏ドラ次第で三倍満狙えるか?流石に難しい。
イッツー狙いリーチ→9翻確定、あと2翻乗れば三倍満。まだありえそう。

 となる。点数を見るとジョンさん兄貴と15400点差、タシラカ兄貴と17000点差をつけられているため、少なくとも片方を追い抜くには跳満直撃か倍満ツモが必要。じゃあ平和狙いダマテンで良くね?感はある。ここで一気にトップを狙うならイッツー狙いリーチで三倍満チャンスだろう。自分は安定志向なので平和狙いダマテンです。長々と書いた割に中身ねえな。

東三局

 東三局。ここで少しは盛り返さないときつい。4巡目、タシラカ兄貴が中をポン。捨て牌が筒子に偏っていて、またもや索子の染め手で攻めるつもりである。
 だが私も負けていられない。9巡目でテンパイになり、持っていた安牌の東でリーチをかける。36pの両面待ちだがリーチドラ1のみの正直あまり強くはない手である。だが先制の親リーは正義というものだろう。その後、タシラカ兄貴が当たり牌であり明らかに手牌から邪魔な6pを引くも、抱えて手の東を切る。さらに北も抜かずに抱えて安牌の7sを切る。こういう所に親リーの強さがあると思う。(まあタシラカ兄貴はここで攻める必要が皆無であるばかりか、出来る限り親に振り込みたくない立ち位置であるからだろうが。)
 そんな中でもジョンさん兄貴は比較的手を作りつつも守りを意識する動きを見せる。ジョンさん兄貴から見ればここで親に上がられるのは絶対に避けたく、自分が上がって3位の親を流したい場面である。そして16巡目にしてリーチ。58sのノベタンでリーチタンヤオ抜き2。ここで上がって私を突き離す姿勢を見せる。
 だが直後、私が9pを引いて暗槓、リンシャンの6pでツモ。リーチリンシャンツモ抜き1裏1で満貫となった。

 東三局1本場。最初に動いたのはやはりタシラカ兄貴。発をポン。そして定番の筒子染め手の構え。捨て牌にどんどん索子が溜まっていく。対するジョンさん兄貴はドラの7pを2枚と赤5sを順子で持ち、さらに9mの対子を抱える。アタマにもシャボ待ちにも使え、重なったら暗刻に、そしていざという時の安牌にもなる攻防一体の牌である。私はダブ東が暗刻になってとりあえず役は出来たが、まだ攻めるのは難しい手だ。特にタシラカ兄貴が筒子のホンイツ濃厚なので筒子が捨てられない。
 という状況で10巡目、ジョンさん兄貴がついにリーチ。待ちはドラ7pの単騎待ち、しかも残り2枚というとても上がりにくい手だ。だがそれを知らない私にはすごいプレッシャーだった。ひとまず安牌を切って様子見するが、次に引くのは赤5p。手として使えれば大きいがかたや満貫確定手、かたやリーチという状況で攻められるわけもなく、直前の8pを合わせる。タシラカ兄貴も生牌の2sを抱えて手を崩す。その後も私とタシラカ兄貴は手を崩して耐えるばかりという状況。
 結局誰も上がらず流局。タシラカ兄貴は安牌を切りつつ手を作り変えてギリギリでテンパイにこぎつけた。が、私は手のリカバリーが全く出来ずノーテンとなり、私の親が一旦終了となった。

 【Check】4巡目で1mを手切りしているがまだ手放すのは早いだろう。それよりは9pを切るか、68sあたりを切る方が良いだろう。現状6ブロックである以上、一番頼りない68sのブロックを崩すか、9pは切ってもまだドラの7pを受けられるので切ってしまうか、などが考えられる。ただやはり動きやすさを考えると1m切りもありかもしれない。
 あとは、もうちょっと頑張ったらテンパイして親継続できたかもしれない。が、それは流石に怖いので素直にオリて正解だろう。

南一局

 南一局、前局から続き2本場。いきなりジョンさん兄貴が2pをポン、タシラカ兄貴が1pをポンと動きが早い。というかジョンさん兄貴、その手牌はズルすぎる。さらにジョンさん兄貴が白を大明槓。どうせ鳴いてるからドラを増やしてしまえという事か。怖いからやめて。直後にタシラカ兄貴が3sをポン。あれ、二人とも早すぎない?さらにさらにジョンさん兄貴が2pを引いて加槓。しれっと7pを暗刻にする。
 この時点でドラは6s、4s、3s。索子がもう怖すぎる。4巡目、ジョンさん兄貴の出した西を大明槓することも出来たが私はこれをスルー。後の事を考えるとカンしても良かった気がする。6巡目、タシラカ兄貴が1mをツモ、9sを切ってテンパイへ。待ちは…さっきジョンさん兄貴と二人で合わせて落とした9mじゃん。怖いからやめて。ここの9sもスルーしたが、カンしても良かった気もする。
 7巡目、タシラカ兄貴が9pを引いて暗槓。え、まだカンするの…?しかもさっき鳴いた3sがドラになってるし。もうやめて。しかもトイトイで待ちは北ってもうなんなの。とにかく私は安牌を切ってやりすごすことに決めた。タシラカ兄貴の現物である9sの暗刻を切って時間稼ぎである。
 とここでタシラカ兄貴、1pを引いて加槓。その後引いた発を持って北抜き、リンシャンの2sをツモ切り。…四槓流れ。北単騎という絶好の待ちをみすみす手放す理由はそうないだろう。多分間違えてカンしてしまったか、現状トップ目なのでワンチャン期待でリンシャンを狙ったか、ジョンさん兄貴の手が怖くて流したか、あたりだと思う。私はタシラカ兄貴ではないので実際どうだったかは分からないが。ともかく、私が助かったのは間違いない。
 …見直したがこの局太字多いな?

 【Check】これは書くほどの事ではないかもしれないが一応。ジョンさん兄貴が西をツモ切りした時点で既にカン2回、西を大明槓出来る、暗刻がもう一つある、だが手はあまり進んでいない、などを考慮すると、ここで西をカンして後で9sをカンすればもっと早く四槓流れに出来た事を考えるとちょっとした判断ミスかなぁ。そもそもこの状況自体滅多にないけど。

 南一局、3本場。まずはタシラカ兄貴の最初の西を私がポン。とりあえず風牌は鳴くのが私の流儀である。少し後にタシラカ兄貴が東をポン。さらにタシラカ兄貴が3sをポン。トップ目の親らしい速攻を見せる。4巡目でもうテンパイ、東赤1。だが待ちはポンした3sと既に私が2回切った6sの両面待ちと少し厳しい。
 だが少し後、ジョンさん兄貴が6sをツモ切りして放銃してしまう。チートイ狙いだったので既に2枚落ちている6sを切ってしまった形だ。2900点にリー棒と点棒3本が乗って+4500点となった。

 南一局、4本場。そろそろ点棒が多くなってきた。タシラカ兄貴は初手に西を切るが私まさかのスルー。さっき言った流儀が覆っている…何故だ…?(私にも分からん)その後ジョンさん兄貴が出した2枚目の西をポン。気分か。気分で変えるのかお前は。
 
5巡目、タシラカ兄貴の7pをスルーしつつジョンさん兄貴の8pを私がポン。既に役牌を鳴いているので、ホンイツを狙いつつその後の動きやすさも求めた結果である。
 だが7巡目、ジョンさん兄貴が9mでリーチ。待ちは白単騎、リーチートイで3翻。だがリー牌からも捨て牌からも手が読めない、これは強い。そして私は安牌を持っていない。仕方なく当たる確率の低そうな1pを切った。通った。一方のタシラカ兄貴は攻めの姿勢を崩さない。10巡目、今度はタシラカ兄貴がリーチ。6ドラ8sのシャボ待ちでリーチタンヤオドラ2抜き1、満貫確定だ。しかもツモなら門前と三暗刻まで付いて倍満である。
 しかし直後にジョンさん兄貴が白をツモ。リーチ門前チートイで4800点、リー棒と点棒4本でさらに+1800点となった。

南二局

 長い南一局が終わり南二局。いきなり私が北3抜き。筒子はイッツーを狙え、索子は塔子が一つ、後はバラバラ字牌マンなのでまずは字牌を片付ける。4巡目、タシラカ兄貴が南をポン。さらに中をポン。トップ目なのだから役牌を鳴いて速攻にかかるのは当然である。
 7巡目、タシラカ兄貴が狙い通り早めにテンパイ。34sの二面待ち、南中ドラで3翻。しばらく動きはなかったが、13巡目にして私もテンパイ。47p両面待ちで平和ドラ1抜き3。相変わらず振り込むのが怖いのでリーチはしない。だが直後、無情にもタシラカ兄貴が3sをツモ。トップ目の逃げ切りが目前となった。

 【Check】13巡目、点数状況的にも待ちの広さ的にもリーチはして良かったと思う。あとこの状況だと5pを切って47p待ちと7pを切って58p待ちの2つが考えられる(一応6pを切ってシャボ待ちも出来るが6pがドラである以上考える必要はほぼないだろう)。今回赤5pがドラ表示牌に行ってしまっているため、点数の期待値はどちらも同じ。そうなると待ちの状況が問題となる。
47p待ちだと4p3枚+7p2枚で5枚、かつ4pがタシラカ兄貴の現物。
58p待ちだと5p1枚8p3枚で4枚、かつ8pがジョンさん兄貴の現物。
枚数だけで考えても47p待ちの方が良いし、4pがタシラカ兄貴の現物なので出やすそうだ。ただジョンさん兄貴が門前なのでジョンさん兄貴がリーチをかけてタシラカ兄貴が現物の8pを出す可能性もある。好みの問題にもなるが私は47p待ちを選択した。多分当時は枚数しか見えてなかっただろうが。あとどちらにしろリーチはかけろ。

南三局

 とうとう来てしまったオーラス、南三局。この時点でそれぞれの点数は以下の通り。

タシラカ兄貴:219000点(+26100)
コールス:192900点
ジョンさん兄貴:188100点(-4800)

 動きによってはまだ逆転1位もあり得るし、逆にこっぴどくやられて3位に落ちる可能性も結構ある。全てはここの動き次第といった所。
 私はいきなり1s、4sと手切りしてホンイツを主軸に見る。火力がなければ逆転は出来ないし、そもそも14sだけじゃどうにもならない。だがこの時点で白対子、発対子、中単騎。(あれ…?これアレいけるんじゃね…?)と思ったのは内緒。
 結局動きやすさを優先したのもあって既に1枚切れている中を放流。この時点で345666799p白白発発、これはアツい。直後の7巡目、発を引いて暗刻になったところで7p切ってリーチ。ここで一発でかいのを決めてやるしかない。9p白のシャボ待ち、リーチ発ホンイツの5翻が確定、ツモなら門前三暗刻で+3翻、白なら+1翻。これだと倍満止まりで自分+16000点タシラカ兄貴-8000点、逆転は出来ないが…?
 9巡目、奇跡の連続はここで起こった。北をツモって北抜き。リンシャンから引いたのは―――白。リーチリンシャン門前白発三暗刻ホンイツ抜き1、11翻。ギリギリで三倍満。親の三倍満で12000オール、ツモ損で+24000点、タシラカ兄貴が-12000点により差が+26100点から-9900点に。見事オーラスで逆転、1位を取ることが出来た。
 因みにこれは自慢になるが、「北を抜いてリンシャンの白でツモ」という行動だけでリンシャン、門前、白、三暗刻、抜き1の6翻が付いてきた形となる。あまりにも出来すぎなレベルである。まあ跳満や倍満止まりでも親は続くので別にこれが最後のチャンスという訳ではないのだが。舞い上がり過ぎでは?

終局

 最終的な点数は以下の通り。

コールス:216900点
タシラカ兄貴:207000点
ジョンさん兄貴:176100点

 タシラカ兄貴がとにかく攻めてくるわジョンさん兄貴もそれにおっかけでリーチしまくるわで常に緊張の絶えない卓だった。特にタシラカ兄貴の猛攻が凄まじく、ジョンさん兄貴も自分も点棒をガンガン持ってかれ大差を付けられていたが、オーラスでの大逆転劇で見事トップを取ることが出来た。実にめでたい。

 今回は序盤の一回(凡ミス)以外はオリがうまく行ってくれたおかげでオーラスのチャンスをものに出来たと思う。ある意味ジョンさん兄貴が被害担当になってくれたおかげとも言える(ジョンさん兄貴ごめんなさい)。あと、タシラカ兄貴が四槓流れをしてくれたおかげもあるだろう。
 実際この卓では東3の満貫ツモとオーラスの三倍満ツモしか上がれていない。そのどちらもが親でのツモだったと考えると、自分が子の時は守備を固めて親になったら攻めるというのは一つの有効な戦術かもしれない。嘘つけ今回たまたま上がれたのが親の時だけだっただけだぞ。
 ただ、親の動きを特に注視するのは実際有効である。親に振り込むとクッソ痛いからね。あと、他家がガンガンに攻めてきて、なんとか手を維持しつつオリて、やっと流局しそうな時に危険牌を切ればテンパイ、そうでなければノーテン、という状況では絶対危険牌は切らないこと。せっかくここまで耐えた時間も精神力も無駄になることうけあいである。特に子だと無理やりテンパイを維持する意味すら薄すぎるのでもしもの時は絶対ベタオリ推奨。
親だと本当に悩ましいが、点数的に勝っているならベタオリ、負けているなら親継続のために危険牌を切ってテンパイ維持も選択肢には入るかも。

 若干話がそれてしまったが、とにかくここで1位を取れた事で優勝を狙えるようになり、Round1で1位を取った選手全員が2位以下になったことで勝敗の結果はRound3次第となった。Round2で1位を取った自分はRound3で強豪達とトップ争いをしていくことになる。鳴いても笑っても次が最後、悔いのないように頑張るつもりで最終戦にのぞんだのだった。

 次回はついに最終回、よろしければ最後までお付き合いください。ここまで記事を読んでくださり、誠にありがとうございました。

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