マガジンのカバー画像

ギリシャ神話:ギリシャの神々

20
ギリシャ神話に登場する神々。その神々のまわりにいる精霊・人間。彼らの生い立ちや関わった出来事など、ためになる話もいっぱいあります。ちょっとのぞいてみませんか。
運営しているクリエイター

#巨人

ギリシャ神話の神々:キュクロプス(巨人)

キュクロプスとは、卓越した鍛治技術をもつ単眼の巨人であり、父・ウラノスと母・ガイアの間に生まれた3兄弟(アルゲス、ステロペス、プロンテス)のことを言います。 アルゲス(落雷・稲妻)、ステロペス(電光・雷光)、ブロンテス(雷鳴)と、いずれも雷に関連する名前であることから、雷の精だったのではないかとも言われています。 彼らは父・ウラノスに嫌われていたため、兄弟族のヘカトンケイル族とともに奈落タルタロスへ落とされました。 弟族のタイタン神の1人、クロノスがのちに政権を握ったあと

ギリシャ神話の神々:ヘカトンケイル(巨人)

ヘカトンケイルとは、父・ウラノスと母・ガイアの間に生まれた3兄弟(コットス、ブリアレオス、ギュゲス)のことを言います。 その名は百の手を意味し、50の頭を持ち、100の手を持つ巨人の姿をしていると言います。 別名、百腕巨人とも呼ばれています。 ヘカトンケイルたちはあまりの醜さに父ウラノスによってタルタロスに封じ込められましたが、ティタノマキア戦争の時、ゼウスによって助け出されました。 そのため、ヘカトンケイルたちは、無数の剛腕で1度に300の大岩を敵に投げ付けてタイタン