キャストインタビュー③カロライン

カロライン役: 越川萌花、鈴木美緒、𠮷岡花絵、中村湊

Q1 越川さんはゲストという形でキャスティングされていますが、この立場で出演するのはどういう感触ですか?

越川:初めてゲストとして呼んでいただき、こんな光栄なことはございません。責任感と緊張感を覚えております。
が、カンパニーのみんなと何も変わらないただのいち役者です。始めは少しでも自分が経験してきた事をみんなとシェアできたら、何か貢献できたらと意気込んでおりましたが、むしろ私が多く学ばせてもらっている毎日です(笑) 。こんなに多くの才能と刺激に触れ、自分を知る機会、成長のチャンスを与えていただき本当に感謝しております。信じてくれた演出陣、お客様、カンパニーのみんなとこの作品のためにも全自分を注いで責任を全うしたいです。

Q2 鈴木さんは、昨年に引き続いて、更にライブなども経て再びカロラインを演じられますが、何かカロラインへの思いや解釈に変化はありましたか?

鈴木: 大きな変化はありませんが、大切にしているのはカロラインは決してかわいそうな女性ではない、物語ではたまたま落ちているところをクローズアップされただけだということです。描かれているのが断片的である分、描かれていない部分を大切に演じたいと思います。

Q3 カロラインは、「彼女の自由な行動は端から見ればニューヨークという街に翻弄されているように見えるが、実際には知的で博識」という難しい役だと思いますが、役作りの上で悩むことはありますか?

𠮷岡: 1曲目に「私もう23よ。」という台詞があるのですが、どうしたら大人っぽく見えるか日々悩んでいます。

中村: 実は私もカロラインと同じで、熊本の田んぼに囲まれた田舎から東京に上京してきたんです。しかもカロラインと同じエレベーターなしのアパートに住んでます。笑なのですごく共感ポイントは多かったです!都会に出てきたワクワク感とか、悲しいとき星も月も見えなくてよけいに悲しくなる感じとか。上京したての頃をすごく思い出しました。でもすごく状況は私と似てるんですが、カロラインと私は性格が全然違うんです!笑。だから、カロラインが置かれている辛い状況の中で、いかにカロラインのポジティブさや強さを出していくかがとても難しかったです。私だったら引きこもって家から一歩もでないかもしれないので。笑。私もカロラインを見習ってポジティブで強い都会の女になりたいです!

Q4 カロライン役はクアドラプルですが、他の三人の印象を教えてください。

越川: 始めの歌稽古で、他の役は同じ役なのにみんなそれぞれ雰囲気も個性も全然違うのに、カロラインについては雰囲気も歌も含めてなんかすごく似ている…と感じたのが始めの印象です。
やっぱり同じ役だなと。
嬉しいような、それでいいのか?と思うような。
周りが濃すぎて(笑)。
ですが、作品がどんどん出来上がって
みんなのカロラインを見た時は、やはり違いました。
昨年も演じたカロラインベテランの
美緒ちゃんは、知的で大人しめ、へっちゃらそうに見えるけれど 内面はとても繊細で自分を持った美しい女性。今回みんなを引っ張ってくれている
本当に心強い存在です。
カロラインについてのヒントもたくさんもらえます。
湊ちゃんは、外から見えてる部分と見えてない中の部分のギャップが少なくて動物的な可愛さがあります。ニュートラルに生きているキュートな女の子。
繊細さも、強さも常に見えているカロライン。
花絵ちゃんは、外見がクリスタルの花で割れそうだけれど実はダイアモンドで強い。みたいな感じ。フレッシュで可愛らしい、ピュアさがマックス出てます。とってもチャーミングで彼女のカロラインの決断をとても応援したくなります。
それぞれとても魅力的です。 

鈴木: 萌花ちゃんと花絵ちゃんは稽古が終わった2分後には帰宅の準備ができている一方、私とみんちゃん(中村湊さん)はある程度お店を広げて帰り支度をする、この差…笑。

𠮷岡: 私だけ歳が離れていて、初めは構えていたのですが3人ともフランクに話しかけてくださるし、いつも優しく私に教えてくれています。もかちゃんはアイディアの引き出しが沢山あって流石だな、と思うところが沢山あります。みおちゃんは表情や仕草がとても魅力的でいつも見惚れてます。歌稽古の時、みおちゃんカロラインで気付いたら泣いていました。みんちゃん(湊さん)は透き通った歌声が素敵で私の憧れです。今回この3人と共演できないのが悲しいです...。

中村: みおちゃんは前回もカロライン役をやっているので、今回本当に色々助けて頂いてます!いつも優しくににこやかで美しいので「女神様」って感じのイメージです☺️!
もかちゃんは本当に楽しい人で、いつも元気をもらっています!でもすごく努力家で真面目なのでそのギャップにやられます🤤あと持ち物が全部かわいい!笑。
はなちゃんは19歳とは思えないくらいしっかりしてて…すごいなぁといつも思って見てます。でもたまに19歳の部分がでるときがあって超愛おしいです🥺癒し🥺
たまに話すんですけど、カロラインの4人はなんか似てる所が多い気がしてます。笑。だから色んなことがなんのストレスもなく円滑に進むので助かります。笑。とにかくこの3人が同じ役で私は最高です!!!!いつもありがとう!!!!

Q5 このカンパニーの雰囲気はいかがですか?

越川: 仲がよろしい!今回は役がそのままな感じなので、日に日に、役を通して一人一人を愛おしく感じます。
それぞれの個性が際立っています。
それをとてもリスペクト出来ます。
そして何より同年代で若い。
経験や思っている事、感じる事、リアルタイムで共感できることが多いので、そんなみんなでこの作品を作れることがとっても楽しみで幸せです。
今だからしか出来ない、この有り余ってるパワーを、みんなでぶつけて合わさった時、生み出されるパワーは無限大です。絶対。
楽しみです!!!

鈴木: とにかく人数が多いので賑やかです。あと若い!私もまだ若いけどさらに若い!

𠮷岡: 仲良し!!!

中村: すごくフレッシュ!若い!いや、私も一応U25に入ってるので若いはずなんですけど!笑。創さんからの差し入れでタピオカを頂いた時の歓声がすごくて面白かったです。笑。だから稽古場ではすごく素直な感情が溢れていて毎日刺激をもらっています。色んな感情がキラキラしてる!
そしてみんなをまとめて下さっている先輩方のお言葉は本当に勉強になる事ばかりで…有難いお言葉をしっかり胸に刻んでお稽古しています。本当に幸せです😭!みんなが支えあっている、そんな素敵なカンパニーだと思います!

Q6 どんなカロラインにしたいか、意気込みを教えてください!

越川: 他3人のカロラインを見るたび、そしてカンパニーのみんなの勢いに飲み込まれそうになっていて、本当に自分のカロラインを見失っている私です(笑)。
ですが無理に作ろうとしてた自分に気づきました。
もっと、自分でいい。まず自分を見れてない。
自分を見ないと自信を持ってカロラインはできないと。
カロラインは一見目立った個性がないように見えますがそこが鍵で、だからこそ特別なことは何もしない。
彼女に起こっている小さなものを見ていただくためには、余計なものをつけないようにすることが必要かと感じてます。
好き通った氷の中に燃えている炎が見えるような、応援したくなるチャーミングなカロラインでありたいです。
残りの時間、もっともっとはっきりと見えるよう、ウソのない私のカロラインを生きられるように、稽古楽しみたいです!!!

鈴木: 大都会という荒波に揉まれながらも逞しく立ち続ける女性でありたい…!

𠮷岡: 模索中です。田舎から出てきたばっかりのキュートカントリーガールを目指しています!

中村: まだまだ模索中ですが…カロラインと同じ事で悩んでいる人って結構いるのではないかと思うんです。都会に押しつぶされそうだったり、彼氏とうまくいかなかったり、踏み出すことが怖かったり。そんな人がカロラインを

みて少し気持ちが楽になって帰ってもらえたらいいなぁと思います。私もカロラインにたくさん勇気をもらっているので!!!

左から、𠮷岡花絵、鈴木美緒、中村湊、越川萌花

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