キャスト座談会②ウィル

ウィル役: 竹村球斗、野島大貴、町田慎之介
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インタビュアー:オーディションの思い出を聞かせてください。
野島:創さんから設定を提示されて、ラグビー選手のキャプテンだと思ってやってくれとか…。無茶ぶりというか、ぶっ飛んでるというか、発想がすごくて、結構面白かったです。人数も少なかったというのもあって、けっこう和気藹々としていて、緊張感もなく、楽しいオーディションでした。
インタビュアー:やってみて、「あ、もしかしたら合格したかも?」とは思いましたか?
野島:自分の全部を見てくれたというか、いっぱいやらせてもらったので、「これで落ちても、今の自分の精一杯だな」って思いました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 インタビュアー:稽古が進んでいく中で、ウィルと自分との共通点や「ここは違うな」って思うところがあったら教えてください。
野島:最初役が決まった時は、ウィルの設定に大人っぽいイメージがあったので、自分とはかけ離れた存在なのかなって思ってたんですけど…。ん…共通点…そうだなあ…ウィルはもう「田舎に住みたい!都会よりは!」っていう思いがあって。僕もまあ、憧れを持って東京に来たけど、やっぱり実家に帰ると、緑があっていいなとか思う部分もあるし…。なんだろう…難しいですね。でもまあ、掘っていけば掘っていくほど、いろんな捉え方が出来て、自分と近い部分っていうのも多かったし…。もう中身がないんですよ、僕!全部、上っ面(笑)。なんだろう、もう!難しいですね(笑)。
竹村:なんか、ウィルって、最初のナンバーでもちょっと歌ってるんですけど、都会の流れの速さに疲れてるじゃないけど、なんかどこか遠目で「自分は郊外の田舎に住みたい。こんなスピーディーなところじゃなくて」って感じてて。確かに、自分も目の前が田んぼみたいなところに住んでて、山手線とかあんまり好きじゃないんですよ。だから、のどかで穏やかなところで落ち着きたいっていうのは分かるなあって。
野島:僕は山手線好きです(笑)。
竹村:えー!なんでー!?
野島:便利だから(笑)。でも人混みはあんまり得意ではないかなあ。「フェレットと一緒に田舎で住みたい」っていうウィルの気持ちがあって。僕、犬とか動物がすごい好きで。犬のために実家に帰るくらいだから、そこにもすごく共通点を感じるんですよね。
竹村:ふーん(笑)。
インタビュアー:次行きましょう(笑)!この作品の魅力っていうのはどこにあると思いますか?
竹村:超等身大だなって。グランドミュージカルみたいな派手な演出もないし。それに比べたら地味かもしれないけど、だからこそすごくリアルで。登場人物の中に、自分と重なる部分が沢山あって。僕は割とテイラーが好きなんですけど(笑)。
野島:分かる(笑)。
インタビュアー:テイラーに自分自身が似てるなって感じますか?
竹村:テイラーの気持ちが分かるんです。本当は自分は舞台に立ちたくて、「バイトなんか辞めて女優業でやっていきたい!」って思いがあるけど、実際にそれが出来なくて働き続けるって選択を彼女はして…。すごくそこがリアルだなって。保険っていうか、まぁ実際に自分の生活のことも考えなきゃいけないし、何か掴んでるものがないと不安、みたいなところがすっごい分かるなーって。
野島:現実味のある作品だからこそ、自分に近いものが絶対あると思うし。僕は、キャスティングされて初めて曲を聞いたんですけど、楽曲が全部が全部、魅力的というか、「歌いたい!」と思えるもの、かっこいいものなので。歌詞を読んで行くだけでも、自分が共感する部分があるというか…。それこそ、クーパーの親との絡みとかは、絶対こういうこと(役者としての活動)をやってる人なら絶対にあることだと思うし。演じている人間が「全部の楽曲を歌いたい!」と思えるような作品はなかなかないと思うので、そこが魅力かなと思います。あ、そういえば僕クーパー(希望)でオーディション受けたんだ。
竹村:俺テイラーで受けた。
野島:嘘つけ!
竹村:ほんとだよ!
インタビュアー:そっか、テイラーは男性でもできるから。
竹村:そう。だから、オーディションでも、「waiting」歌ったし。
野島:僕、昨日、テイラーを男バージョンにして台本を読んでみたんですよ。そしたらすごい感動した。
竹村:そうなの。モーガンとテイラーは男性でもいけるっていうのがすごい魅力だなって。なかなかないから。そういう、どっちでもいけるのって。今、稽古進んでいく中で、モーガンが割と作品の一番大事なシーンに出てくるんだよね。でもそれを男性にすることによって絶対に見え方って変わってきて。印象も変わってくるだろうし。
野島:シャッフルキャストってこともあるし。毎回毎回違うものが作れるってことは絶対(この作品の魅力として)ありますね。
 
ここで町田さん登場!!
 
野島:僕たち全然違う話してる。共通点聞かれて動物が飼いたいとか言ったりね。
町田:うーん、共通点ねえ。アレルギーは持ってる?
竹村:持ってない(笑)。
町田:俺アレルギー持ってる!後輩と牧場行って、ウサギを抱っこできるみたいなスペースがあったんだけど、終わった後くしゃみ止まんなくなって。
竹村:町田さんのウィルとの共通点は、アレルギーということで。これ絶対使ってください。
町田:え、なんかやだ!もうちょっとなんかあるでしょ!
竹村:あっさいところで話してるなー、俺たち(笑)。
インタビュアー:何か真面目なところで共通点はありますか(笑)?
町田:なんかウィルって、都会とか人混みとかで「ああ…」ってなるじゃないですか。
竹村:おお?この話聞いたぞ?
町田:俺も人混みかなり苦手で。
竹村:山手線嫌いでしょ?
町田:うん苦手だね。まぁ我慢すれば満員電車とかは移動手段で仕方ないから耐えられる。けど街の人混みには耐えられないな。特に渋谷と、原宿とかの人混み。後はお祭りとかかな。なんでわざわざ人混みの中に遊びに行かなきゃいけないの?って思っちゃうんだよね。共通点かぁ…なんなんだろう…。
竹村:やっぱりアレルギー持ちになっちゃう(笑)。
町田:本当にそれはやめて!でもまあ、「田舎でのんびり過ごしていたほうが、性に合ってるのかな」っていうのは、ある。

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インタビュアー:続いてこの作品の魅力についてお聞きしていいですか?
町田:作品の魅力…。大学生の時に、自主ライブでアイランドソングのオープニング曲を歌ったことがあるんです。それもあって前回の公演を観劇しに行ったんですよ。もうクーパーが、自分自身と重なりすぎて衝撃的で…役者やってると、誰もがぶつかる壁がクーパーにもあるんですよね(笑)。アイランドソングって、自分のように共感できるキャラクターがいると思うんですよ。でも、その日の自分の気持ちによって共感するキャラクターが違うんですよね。これも魅力の一つかなって思います。
竹村:めっちゃわかる。
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インタビュアー:カンパニー全体の印象はどうですか?
町田:若い!
竹村:勢いがすごい。
野島:僕もこの流れについていけてるか…?ってなる。
町田:年齢が若いっていうよりも、アグレッシブな若さっていう意味でね。
野島:その通りですね。

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インタビュアー:最後に、今後のご自身の野望を教えていただけますか?
野島:田舎に住みたいかなー。
町田:ペット買いたいなー。楽譜が読めるようになりたい。英語もしゃべれるようになりたい。
野島:アメリカンジョークとかついていけない。オーディションとかで、みんなが笑っているのに、何もわからなかったりするんですよ。でも今がいっぱいいっぱいだから、あんまり先のことは考えられないかも。
町田:すごい良いこと言っていい?アイランドソングを成功させたい!
竹村&野島:町田さんがすごい良いことを言いました(笑)。
竹村:でもウィルは仲いいと思います。だめ?このまとめ(笑)。
町田:喧嘩はないよね。ギスギスしてない。
竹村:でも最初思ってたんですよ。ギスギスするかなって。同じ役だし、嫉妬しいだから。
町田:でもタイプが違うからね。あ、そろそろって感じですか?
竹村:あと‪1時‬間くらいやる(笑)?
インタビュアー:ゆるくて楽しい座談会をありがとうございました!

左から、野島大貴、町田慎之介、竹村球斗

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