あああああ

我々は生まれながらにして
人間的であると言う烙印を押される
その貴賤については終ぞ議論がなされぬままに
人の股座から生まれ出でた瞬間から
我々は人間である
そうあれかし そうあれかし
その是非を問われることは、終ぞ無い。

我々は答えを探している
だが我々は答えを見詰めるには余りに臆病だ
然してその無力は他者を傷付けるに充分で
理解出来ないと言う単純な命令すらも
理解出来ないものの様に思わせる
愛も情も何もかも
個の壁を越えるには余りに頼りない

人の貴賤を問えば
倫理が要らぬ返事を寄越す
その為人は人に似せて創る
あゝ これではまるで
遠くに聞き及んだ寝物語の様ではないか
次はどうする
試すなと、みだりに呼ぶなと
我々を模した機械に
命じてみるか

あなたのご好意が、私の餌代になります。