見出し画像

天気の子 感想 *ネタバレ注意

こんにちは、かるきょんです。この前仮免試験に合格しました。

Twitterで「(映画を見終わった後)家に帰ったらnoteに感想を書こうと思う」とツイートしました。

映画を見たのは8/29なのですが、仮免試験やらアルバイトやらでnoteを欠くまとまった時間がなく、ミク誕の日に書いています。ミクちゃん誕生日おめでとう。これからもよろしくね。


ところで、「このnoteを読めば天気の子が100倍面白くなる!」という題にしようかとふと思ったのですが、やめました。さすがに恥ずかしすぎる。


とまあ前置きはこれくらいにします。



映画を見る数日前に、天気の子小説版を読んでいました。

最近映画を見るときはいつも小説を先に読んで、それから映画を見るようにしています。なぜなら、映画を先に見ると登場人物の名前が覚えられずストーリーに集中できないからです。(頭が弱いとか言わないで)また、先にストーリーを知っておくことで小説との表現の差異を知ることが出来たり、映像美に集中できたりするからといった理由もあります。


小説を読み終わった時点では、「君の名は」のほうが好きだという印象でした。心のどこかにもやもやが残り、物足りなさを感じるすっきりしないストーリーだと感じました。しかし、この時点では、何が物足りなく感じるのかの原因を突き止めることが出来ていませんでした。


そんなもやもやを抱えたまま我々(一人)はアマゾンの奥地へ向かいました。


映画の冒頭シーン。ここで違和感を覚えました。ヒロインの陽菜が晴れ女になった経緯のシーンですが、陽菜の声ではなく主人公の帆高の声で語られていました。それはさほど問題のないことです。僕がこの場面で違和感を感じたのは、陽菜の経験を帆高があたかも自分のことのように語っていたことです。どうして、帆高が自分の経験したことのように、陽菜の経験を語っているのか、という疑問です。


そんなことを考えながら映画は進んでいきます。


映画は映画館で見るべきであると、観ながら確信しました。大画面に音楽の迫力が重なり、新海誠の綺麗な絵の描写に思わず涙を流す場面も多々ありました。

確実に、君の名はよりも映像が進化しているように感じました。

僕のお気に入りのシーンは花火のシーンと、クライマックスの、帆高が鳥居をくぐった後のシーンです。(見たらわかると思いますが、鳥居をくぐった後のシーンはまるでキミノヨゾラ哨戒班でした)(個人の感想です)


映画を見終わった後、しばらく感傷に浸っていました。素晴らしい映画だったと、映像も音楽もとても美しいものだったと。しかし、本を読んだ時と同様、何か物足りなさを感じ、すっきりしない気分になっていました。


だんだんと冷静になっていく頭で、どうしてもやもや感が生じているのかを考えていました。物語の起伏が小さいのか?いや、起承転結はしっかりとしていて君の名はより分かりやすいストーリーだった。帆高がなぜ家出したのかの描写不足?いや、それはなくてもさほど問題はない…


陽菜の心情描写が少なくなかったか・・・?

冒頭シーンは陽菜が語っていなかった。そして異常気象を治すには人柱として自分を空に捧げなくてはならないといった、陽菜のプレッシャーや責任感といったものは感じられなかった。


陽菜の、陽菜による心情描写がなかったから物足りなさを感じているということに気付いた我々は1D20/1D100のSANチェックです。



どうして新海誠は陽菜の、彼女自身による心情描写を避けていたのだろうか。

2つ理由があると考察しました。

1つ目は、新海誠は視聴者に帆高視点で映画を見てもらいたかった。だから強制的にそうなるようにした。

2つ目は、一場面だけ彼女が語るシーンがあるのですが、そのシーンを強調するためではないだろうか。というものです。

凪センパイと帆高と陽菜の3人でホテルに泊まった夜、「夢を見ていた」と、陽菜が語り始める場面です。このシーンは物語上非常に重要なターニングポイントとなっています。

大好きな陽菜を凪センパイと帆高は失ってしまいます。その点でも大きな意味を持ちますが、他にもその場面の前後で変わったことがあります。

それは、帆高が、陽菜がかけてもらいたかった言葉に気付いたことです。帆高は、陽菜がそれまでどれほどの意思をもって天気を変えてきたのか、天気を変えていくことで陽菜の将来がなくなっているということにそれまで気づいていなかった(気づかないふりをしていた)

そのような帆高の感情を味わうための表現だったのではないか、と推測できます。



以上が天気の子の感想です。ここまで読んでいただきありがとうございました。


四葉の名前がエンドロール中に出てきて初めて四葉が映画中に出てきたのを知ったのですが、皆さんは見つけられましたか?


僕は見つけられなかったので四葉を見つけるためにもう一回観に行こうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?