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思考の断片

ずっと完全な美を夢想してはへこたれてきた。
しかし今、ひとつのひらめきに胸が躍る。
本当は、完全さや正しさは美とは何の関わりもないのではあるまいか。
いや、違う。
あやまりを孕んだ存在こそが、そしてそのあやまりが、存在を完全に正しく美しいものへと補完するのではあるまいか。

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