書かずに1日30個の長い英単語を覚える方法

私はアメリカに留学してました。トータルで7年在住してました。私はアメリカに行く前、英語はぜんぜんできませんでし た。その分、アメリカでは苦労しました。そのおかげで?試行錯誤しているうちに英語の勉強法のノウハウを手にしました。その一部を公開します。一発目は簡単でラクチンな英単語の暗記法です。

まずいわゆる俗説を忘れてください。俗説とは、

1 たくさん書けば覚える

2 たくさん暗唱すればいい

3 デクテーション、繰り返し聞きながら書けば覚える

4  フラッシュカードを使えば覚えれる

これらの手段で覚えれないとはいいません。一応、覚えれます。しかし、効率が悪すぎる。上記のやり方の共通項は「何十回でも何百回でも繰り返す」ことですが、効率的な覚え方をすれば何十回も繰り返す必要などありません。(せいぜい数回でOK)

そもそも、上記のやり方で1日30個も覚えれる人はまずいないでしょう。仮に覚えれても翌日には奇麗に忘れてるでしょう。第一、想像しただけでうんざりしますよね。

なぜかというと、これらの覚え方は、便宜上「根性論」と呼びますが、確かにこの「根性論」の中には、本当の覚え方が内包されている。しかし純化されていない。不純物がたくさん混じってる。よって非効率という「副作用」があるわけです。

ではどうすればいいのか?

近代的なお薬が昔の漢方のお薬を科学的に解析してその中の有効成分だけを抽出して「純化」して作り副作用を避けているように、この伝統的な「根性論」を解析して有効成分を見つけて不純物を取り除き、「純化」すればいいわけです。

では、上記の根性論の中にある有効成分とは一体なんなのか?それは、

1 3個のアルファベットづつで区切る。
2 それぞれに呼びやすいカタカナをふる。
3 それでも覚えにくい場合(長いスペルの単語など)には、さらに語呂をつける
4 意味は頭の中で似た意味の簡単な英単語や文章で置き換える


これだけです。では、具体的な例を示しましょう。

一つ目

Certification ---> Cer-Tif-ica-tio-n --->サル、ティフ、イカ、ティオ、ン -->猿がチフスにかかったイカの血を抜く-->Certification
意味の覚え方
Certification= 証明 = proof, evidence, これが難しいと感じるなら、show TRUST.

二つ目

Sympathetic ---> Sym-Pat-heT-ic--> シム、パット、ヘット、イク ーー>シミだらけでパット屁で逝くー ー> Sympatthetic
意味の覚え方
Sympathetic = 同情する、共鳴する= kindly, soft-hearted, warm.

びっくりするくらいシンプルでしょう?これにたどり着くまでに何年苦労したか(涙)

騙されたと思ってやってみてください。なじむまで。そうすると、いままで何回書いてもなかなか覚えれなかった単語がすっと頭に定着します。

それはなぜかというと、あなたの頭の中でイメージ化されたからです。イメージというのは右脳で作られます。しかし文字を書く作業というのは左脳で行われます。人間の記憶力というのは、右脳の方が圧倒的に優れていて一説には左脳の数万倍の能力があると言われてます。(左脳は計算など、論理的思考を司る)


その右脳の能力を解放する為に上記の方法があるわけです。ただ何度も書いているだけでは、左脳だけが働いていて右脳が働いていないのでイメージが定着せず覚えれない訳です。もちろん何十回、何百回と書いていれば、ふと右脳がその単語になにかカタカナを名付けたり、語呂をつけたりという作業を無意識に行う瞬間 が来ます。


それで覚えれる訳ですが、しかしそれは、あまりにも運に頼った学習法で効率が悪すぎます。これを意識的にやれば一度も単語を書かずに覚えれるわけです。何回も口にする必要もないです。腱鞘炎にもならないし、紙も浪費しないのでエコロジー。図書館やスタバ で周りに気を使って暗唱する必要もありません。

意味の覚え方で大事な点は、「既に頭に定着している英単語」で新しい英単語の意味を覚える事で頭の中で意味がつながり、イメージがすぐ定着する。日本人は普通、学校で英和辞書、和英辞書を持たされてそれを使って英語の勉強をしますが、これは実は英語圏のESLではタブーなんですね。

留学すると現地のネィテブの教師に最初に口を酸っぱくして言われるのは、バイリンガル辞書は使うな(つまり日本の和英、英和辞書を使うな)と言われますが、それを使ってる限り、なかなか単語も覚えれないし正確な意味も把握できないからです。つまりは頭の中に「英語脳」ができないからです。日本語で覚えるということは、英語を頭の中で日本語に置き換えて覚えてるわけですが、これには二つの問題があります。ひとつは正確な意味を把握できない。もうひとつは頭の中で「変換ロス」が生まれて、記憶がなかなか定着しないということです。

英語上級者はよくオックスフォードなどの英英辞書で英語の意味を調べますが、それはこういう意味があるんです。また「英語で英語を覚えるなんて大変そう」と思うかもしれませんが、私も昔はそう持ってました。が、それはイメージだけで、いざやってみて慣れると、逆に日本語で英語を覚えるということは凄く大変で、またすぐ忘れてしまうことに気づきます。英語を頭の中で日本語に置き換える(またはその逆)というのは、実は知らないうちに脳がかなりの負担を感じていて、そちらにエネルギーが裂かれることで記憶のためにエネルギーが回らないという実感を持ちます。逆に英語で覚えるとすごく脳の負担が軽く感じる。

例えるならピアノでギターの曲を弾くようなもので、出せる音の種類が違うので、上手に再現できないしできても不完全なものになる、というのに近い物があるかもしれません。

私が紹介した覚え方のメリットは、何より古典的な方法より短時間で覚えれる。受験や仕事で周りに差をつけれますよね。ちなみに私は上記の方法で1日60個以上の英単語を覚えた事が何度かあります。(さすがにクタクタになりましたが笑)

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