「キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー」を見てくれ

noteをウェデイングフォトを撮るまでのメモとして使おうと思っていたのですが、結婚して生活してみたら案外家計が苦しいとか、私の体重が増えたとかで、現在絶賛とん挫しています。

ところで、noteで一番好きなエントリはこれです。

「お前もオタクなら好きなものをべた褒めする長文を書きやがれ」
https://note.mu/makichang23/n/ndd5a274906eb

「俺はこれが好きなんだ全人類同意しろ」という圧を感じる文章が好きだし、twitterの推しをプレゼンするツイートも大好きです。
でも読んでばかりも悪いので、ダイエットの合間に好きなものについて書いてみようと思います。

「キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー」を見てくれ

普段どんな映画見るの?と聞かれたら、とりあえず「爆発があって、最終的に悪役が死ぬやつ」と答えるようにしています。
「キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー」もそうです。

<シリーズ二作目だけど問題ないから見て>
「キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー」は、マーベルコミック原作の実写版「キャプテンアメリカ」三部作のうちの二作目です。
二作目ですが、私は「キャプテンアメリカ」で最初に見たのがこの「ウィンターソルジャー」だし、ここから見ても全く問題ありません。
ちなみに、序盤にキャプテンアメリカこと、スティーブ・ロジャースが博物館に「おかえり!キャプテンアメリカ展」を見に行くシーンがあり、そこでざっくり一作目を振り返る形になっていて非常にスマートです。
二作目からでも問題ないから「キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー」を見て。

<アクションがすごいから見て>
冒頭、甲板でのキャプテンアメリカと海賊と一対一の殴り合いからガッチリ掴まれます。
画面の左右に二人がいるというシンプルな構図から、一気に間合いを詰めての攻防。攻撃は速く、重い。重力があり、説得力のある肉弾戦が描かれます。
ここがまず一つの推しポイント。超人的なのに現実味のある肉弾戦。
とりあえず興味無くてもいいから、この甲板の肉弾戦まで見て。

肉弾戦だけでも美味しいのに、アクション自体が立体的に動き出します。
中盤、それまでチラッチラッとだけ出ていたウィンターソルジャーが、白昼のハイウェイに現れスティーブたちに襲い掛かります。
まずハイウェイでの車に乗ってのアクション。横移動です。
車が大破。次に、ハイウェイの下を通る一般道へ降ります。縦移動。
そこから横転したバスの車内や、乗り捨てられた車の合間を走ってのアクション。再び横移動。
アクション自体のすごさに、背景がどんどん変わることで、アトラクション的な爽快感も加わります。
画面内でアクションするキャラクターは増え、場面は横や縦に移動しているのに、一切迷子になることなく爽快感だけを享受できる幸福。
この映画の、というか監督のルッソ兄弟の長所らしいのですが、誰がどこで何をしてどう移動したが明確で、絶対に観客を迷子にしません。

車での速い横移動時の攻撃で混乱が起き、縦移動から反撃に転じ、横移動の一般道で速度を緩め、ついに立ち止まって、スティーブとウィンターソルジャーが邂逅します。
この流れも美しすぎるし、マスクが外れたウィンターソルジャーの顔面が美しいから見て。

<私のウィンターソルジャーを見て>
タイトルにもなっている、謎の暗殺者ウィンターソルジャー。
その正体については一応伏せておくことにして、とにかく見てほしいのはハイウェイからの一連のシーンの後、因縁のある二人が邂逅したその後です。
任務の報告を求められるも、記憶の混乱に戸惑うウィンターソルジャー。
ここ。ここです。
ここでの「なにもわからない」というような、寄る辺のない迷子の五歳児みたいな瞳。これです。
映画見ててこんなに庇護欲掻き立てられることってある?
ムキムキで半裸でヒゲの成人男性にだよ?

改めて見返してみたらそんなに長いシーンではないのに、ここで完全にウィンターソルジャーが庇護対象になるし、ウィンターソルジャーに無体を働いたあいつは無慈悲に死すべきという気持ちになります。
渡されたマウスピースを噛んで衝撃に備える様子は、それが何度も繰り替えされた行為であること容易に想像させて、もう、ね。

この子は私が大切に守っていきます。
このシーンまで見てくれれば私は何も文句言いません。
最悪この先は見なくていいから私のウィンターソルジャーを見て。


私はこの「キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー」をきっかけに、前作「キャプテンアメリカ・ファーストアベンジャー」や、他のMCU(マーベルコミック原作で世界観を共有する映画群)作品を見るようになりました。
なぜなら、私のウィンターソルジャーの幸せになる所が見たいからです。
2019年2月現在、それはまだ果たされたとは言えません。
4月公開の「アゲンジャーズ・エンドゲーム」が楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?