語彙力の無いオタクが「ビットワールド」ドラマ枠を年度別に布教する
普段このような文章は自分のブログに書いているのだが、最近Twitterにnoteブームがやってきているらしいので今回はnoteに書いていこうと思う。ミーハーなので。(あと、既に自分のブログで似たような記事を書いているからという理由もある…)
今回はみんな大好き「ビットワールド」のドラマ枠を年度に分けて布教したい。語彙力は省エネモードで行く。あと、どうせ再放送も円盤もないのでネタバレMAXでいく。
2007年度
ここからビットワールドの歴史は始まった…。
舞台であったビットランドが消滅したことで終了した「天才ビットくん」だが、「ビットワールド」という世界は、ビットランドがバージョンアップされた新世界という位置づけとなっている。そして、そのビットワールドの為に役立つアイデアを探すということが本年度の大きなテーマである。
出演者は「天才ビットくん」からセイコー(いとうせいこう)、リオ(近内里緒)、ケメコが引き続き登場する。
そして今やレギュラーキャラクターである、アスミン、マスーニョ、タカティンもこの年からの参加となっている。
初めに登場したのがアスミン(中田あすみ)。この女、かーなーり強い!
身に着けている指輪からビームを出す。現実にいたら相当こわい。
海賊で、ビットワールド内にある宝を探している。
そのお宝をみんなで探すというのが、本年度のメインストーリーだ。この年のメインヒロインは恐らくアスミンである。
続いて登場したのが、マスーニョ(升野英知/バカリズム)。
簡単に言うと、寂しがり屋の箱。たぶんこの時のマスーニョが皆さんが一番お馴染みの形態である。
そしてタカティン(金子貴俊)。今現在でもキャラが迷走していると言われているが、当初は、思ったことをすぐに言ってしまうチャラ男というキャラだった。
初回放送時に言い放った「最高にイカした僕を見て、Youたち、ショック死するところでした☆」というセリフを聞く限り、相当うぬぼれていることも分かる。
今のタカティンからは想像もつかない。
とりあえずこの2007年度はビットワールド初年度ということもあり、誰にでもおすすめできる年だと思う。話も分かりやすい。
コミカルなシーンもシリアスなシーンもどちらもちょうど良くある。
2008年度
怒涛のトーヤ期の幕開けだ。気張っていけ。
記者となりビットワールドを旅に出たということで、リオとケメコは卒業。
それと入れ替わりビットワールドの仲間として加わったのが、トーヤ(秦透哉)である。
銀髪にモノクル。リアルワールドから来たという設定のトーヤだが、このキャラ、ビットワールドの人気キャラの中でもトップに入っているほどのキャラクターなのだ。
本編キャラクターは本編外のバラエティーコーナーにも登場するのだが、トーヤだけは他のコーナーには一切出演しなかった。ここもミステリアス少年トーヤのポイント。
物語は、リアルワールドに流出してしまったビットワールドの生命体「ビーボ」を救出させるというものなのだが、判明するトーヤの過去や、ビットワールドメンバーとの仲間割れ…一年通してシリアス展開が続く。
この年はシリアス展開好きにおすすめできる。
また、この年放送された生放送「閉じ込められたトーヤを救え!」は翌年、第30回バンフ・テレビ祭(カナダ)でインタラクティブ双方向番組部門最優秀賞とグッドデザイン賞を受賞している。
脱出ゲーム好きにも是非。
2009年度
ビットワールド史上最高のシリアスさ。
物語自体は2008年の続きなのだが、凶暴化したビーボや、ビーボを無理やり戦わせギャンブルの対象にしている団体など、2008年のシリアスさを優に超えている(個人の感想)
そしてこの年強烈なインパクトを残したキャラが津田寛治氏演じるJである。
2008年度最終回に(足元だけ)登場し、初めはただの通りすがりの不審者かと思われたが、その正体は2009年度のラスボス、最大の敵だったのだ。
2009年度後半にある怒涛の展開には子供ながらのめり込んだ記憶がある。
また、この年のラストはとある人物の「容赦ない現実」が待ち受けている。
とにかくシリアス耐性のある人におすすめする。
ただ、話自体は色々考えさせられるし、そこはやはり教育番組なので誰にでも見てほしい。
2010年度
トーヤは元の生活に戻るということで卒業。
この年のメインキャラクターはミオ(宮武美桜)。
ミオは2008年度からヒロインとして登場していた。
この年のテーマは「怪奇現象」「時空」である。
現代に恐竜や鎧武者が出現するなど不可思議な出来事に加え、時間の秩序を管理する組織「時空警察」との対立を描いている。
また、途中から登場するカイ(佐藤永典)という男が輪をかき乱す。
そして、一時ネットをざわつかせたホラーテイストの脱出ゲーム「ミオとモジャビーを救え!幽霊屋敷の謎」もこの年だ。
「これが子供用か…」というレベルのもので、今やってもNHKの本気の演出にはゾクゾクする。是非やってみてほしい。
この年もギャグテイストは弱め、シリアス多めだ。
しかしながらあの2009年度の後なので影が薄くなりがちなのである。
個人的にはこの年好きなのでぜひ見てほしい。
タイムトラベルモノやオカルト系好きの人におすすめ。
2011年度
ミオとカイは未来へと旅立ち、本編卒業。
この年からは、ヒロキ(寺坂尚呂己)がメインキャラクターとなる。
このヒロキという男、超ヘタレである。
運動、勉強、犬が苦手。ゲームをしたいという欲望に秒で負ける。
ただ、他人の夢を見ることができるという特殊能力を持っている。
この年は、そのヒロキの見る奇妙な夢がテーマであり、舞台である。
ファンの間では「夢世界編」と呼ばれる。
去年度までと比べるとこの年は非常にほっこりする笑える、そんなシーンが多い。
ヒロキというキャラクターがそうさせているともいえるが、この年はシリアスなシーンで考えさせるのではなく、ヘタレ男子ヒロキの成長から様々なものが見えてくる。
本年の後半では、超ヘタレだったヒロキが大活躍する。それも見ものだ。
この年は夢がテーマになっているのでそんな題材が好きな人には自信をもっておすすめできる。
また、後編はゲームが題材に組み込まれているので、ゲーム好きにも是非。
あ、マスーニョがヒト型になり始めたのもこの年からだ。
2012年度
2011年度の続きで、この年もヒロキが主人公。
他人の夢を見ることができる力を役立てたいと、探偵業を始めることになる。ヒロキは夢探偵として依頼人の夢にダイブし、依頼人の悩みを解決していく。
後半では同じく夢の調査をしている4人の仲間(=夢戦士)に出会う。
そして2011年度最終回は本当に心温まるし泣ける。
夢戦士たちの絆の強さは太陽系一いや、夢世界一だ。
夢戦士の、そして依頼人達の絆、想いが一つになるその瞬間をぜひ見ていただきたい。というか私がもう一回見たいんだが???
この物語は非常にとっつきやすい。
内容も分かりやすい。
探偵モノが好きな方、ハートフル系が好きな方には特にこの年をお勧めする。
2013年度
傷付いた夢世界の修復をするということでヒロキは本編卒業。
この年からは「エリアB編」が始まる。
地球にやってきた宇宙人をおもてなしする施設「エリアB」が舞台だ。
本年度はトーヤやヒロキのような立ち位置のキャラクターはいなかったのだが、誰がヒーロー枠だと考えるとおそらくマスーニョだろう。
後半、地球に彗星が近づいているという緊急事態の時、マスーニョが自らの身を挺して地球を守るのだ。
地球の最後の希望となったマスーニョ。とにかくマスーニョが輝いた年だと思う。
因みにこの年にはマスーニョの父、パパーニョも登場する。
マスーニョファンにはとりあえずこの年をおすすめする。
あと宇宙人が題材になっているので宇宙人が好きな人にもおすすめ。
2014年度
この年新たにメンバーに加わったのが、宇宙人であるレン(小林亮太)と同じく宇宙人であるゾース(ソーズビー)。
宇宙のあちこちで起こる、物体がばらばらになる現象「ビキュボン」
この「ビキュボン」が物語のコアだ。
この年の見どころはとにかくレンとゾースの関係性。
レンはばらばらになった物体を元に戻す能力(=スムージング)をもっており、立ち位置的にはセイコー達の仲間である。
一方ゾースはスムージング絶対に許さねぇマンであり、レン達とは敵対関係にある。
物語自体はポップな雰囲気がするのだが、レンとゾースというキャラクターが物語に深みを与えてくれる。
後半に明かされるゾースがスムージングを憎む理由となった悲しすぎる過去。
敵キャラの過去とかめちゃくちゃ気になるとこでしょ(知らんけど)
この後大人気キャラになるレンとゾースの初登場年度となる。
その二人が敵対関係にあったこの年、ぜひ見てほしい。
2015年度
敵対関係にあったレンとゾースは一応は仲間として一緒に冒険することになった。
物語は、一応「エリアB編」にくくられるのだが、実際は、キューブでできた「ビキュモンスター」が題材となる。
この年はレンとゾースが仲間としてどう接していくのかが見もの。
ゾースがツンデレ属性なので常にヤイヤイ言い合ってるが、所謂「喧嘩する程仲が良い」ってやつだ。
レンの隣はゾースだし、ゾースの隣はレン。
二人とも走り出したら止まらないタイプだが、お互いが存在するからブレーキがかかっているような気がする。(余計にエンジンがかかる場合もあるが…)
去年度は敵対していた二人が仲間として冒険するその光景は結構胸が熱くなる。
男同士の友情モノが好きな人はこの年をおすすめする。
あと、マインクラフトみたいなゲームが好きな人もこの年がおすすめだ。
2016年度
カオスオブカオス。
この年は「カオス」という他無い。
舞台はエリアBからビットキャッスルという名の高層マンションに移る。
キャラクターはレギュラー4人とレンとゾースで変わらずだ。
ビットキャッスルで巻き起こる事件を予言したかのような謎のノートがカギになっている本年だが、コミカルとかシリアスとかそういう言葉では表せない。
大人気声優を起用したり、他コーナーのキャラがやってきたり、もう何でもアリ状態。バラエティに富んでる。
この年は疲れた時に見るのがいい。疲れ吹っ飛ぶ。
ストレスフリーで見ることができると思う。
けど展開が早すぎるし急すぎる。死んだ人間が蘇るなんて不思議ではないくらい色んなことが起きる。
所見の人は何が何だかわからないと思うけど安心してほしい。ファンもよくわかってなかった。
2017年度
去年の続きだが、この年は「竹取物語」がテーマになっている。
謎のノートがノートちゃんという人間になったことにより話が進んでいくのだが、この年一番びっくりしたのは実写版「おじゃる丸」とコラボしたことだ。流石にビビった。この年もカオスに次ぐカオスで視聴者を惑わした。
私個人的に感動したのは、「竹取物語」がテーマとなっている本年、最後の生放送の時、現実世界が満月だったことである。
それを最初から狙っていたのか!?感動した…。
2016年度と2017年度は、カオスな世界観が好きな人、とにかく楽しく見たい人におすすめだ。
因みに歴代最長のヒーロー枠在任期間を務めたレンとゾースはこの年がラストイヤーになる。MAX大感謝…。
2018年度
キャッスルが消滅し、月に移住したレンとゾース。
それに代わり新しくメインキャラになったのは、レオ(内川蓮生)とナイア。
ロボットを作り、派遣する「ビットロボコーポレーション」が舞台となり、「ロボコ編」が始まる。
本年度のテーマである「ロボット/AI」はこの時代にピタリとはまっていると思う。実際ロボットを作る会社に赴いたりする場面もあり、めちゃくちゃ教育番組している。(だから最初から教育番組なんだってば!!)
見習い社員であるレオはエンジニアであるマスーニョに憧れるロボット好きの少年なのだが、本年の物語では、レオの挫折や葛藤なども描かれている。
また、同じく見習い社員になった不思議な能力をもった少女ナイアとは同期ということもあり、悩んだとき寄り添い助け合い、ロボコで働く中で共に成長している、まさにベストマッチなコンビだと感じる。
同じく男女コンビだったトーヤとミオとはまた別ベクトルで良いコンビだ。
ロボット好きにはもちろん、ギャグもハートフルもシリアスも丁度よく組み込まれている2007年同様誰にでも勧めやすい年だと思う。
ここまでで5000字以上書いてきたが、正直どの年も見てほしい!
ただ再放送はないのでとりあえず今放送している2019年度を見てほしい!
2019年度は去年同様ロボコ編で、今年はナイアにフォーカスが当たっている。
是非、毎週金曜日夜6時20分よりEテレをつけて「ビットワールド」を!!
君たちは天才だ!!
番組HP https://www.nhk.or.jp/bitworld/
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