こぼれ話②(中学生編)

正直なところ、中学生のときの記憶があんまりない。というか、中学と高校がほぼ同じ学舎だったので時系列が曖昧になっている。まぁいいか。

七つの大罪

アニメ1話を何気なく見た。見終わった後に兄が「面白いじゃん」と口にした。私はなんだかそれが嬉しかった。2話以降は録画して欠かさず視聴。
ストーリーの壮大さも魅力だが、個人的には世界観に惹かれた。街の風景とか、家のデザインとか。
そんなとき、”彼”は突如画面に現れた。〈強欲の罪〉バンの心臓を貫き、私の心臓を持っていった。その男こそ、〈怠惰の罪〉キング。オレンジ髪垂れ目のショタ(ビジュだけ、妖精族なので年齢は数千歳)響く声が、すごく澄んでいる。あなた福山潤って言うのね!素晴らしい声!一目惚れ&一聴惚れした推し。
キングちゃん、性格も本当に素敵で3000年くらい前に好きになった巨人族の女の子を一途に思い続けていた。推せる。
七つの大罪は、少年漫画だが恋愛要素が非常に多い。公式カップルめっちゃいる。全カップル推せる。幸せになれ。
ただやはり声を大にして言わせてもらおう。
キング×ディアンヌが一番推せます!!!!!

FAIRY TALE

小学生から見ているアニメ。完結したのが中学生になってからだったかな。
正直、最初の方が面白い。後半に行くにつれて、話が重くなるし複雑に絡み合う。
この作品は魔法の技がいちいちお洒落で良い。相当な数のキャラクターなのに、全員の魔法をよく被らずに考えたなと思う。
FAIRY TALEの良いところは、女性キャラクターが強いこと。戦闘力に限った話ではなく、精神力も強い。男が女を守る、みたいな状況ではなく、男女で手を取り合って一緒に戦う。だから推せる。
魅力的なキャラクターが多いので、推しを決定するのは困難だった。
珍しく、この作品の推しは女性である。初代ギルドマスター:メイビス。
もうすでに亡くなっていて幽霊だったが、重要なシーンで出番が多かった。
かわいらしくて、美しくて、強い女性。憧れる。

うどんの国の金色毛鞠

良かったんですよ。すごく。
主人公は東京でウェブデザイナーをしていた俵宗太(cv.中村悠一 ※ここ重要)父の死をきっかけに故郷の香川へ戻る。そこで出会ったのは、耳と尻尾がある不思議な子ども。なんと子どもの姿に化けたタヌキだった。しかし宗太は、この子と一緒に暮らし育てることを決意する。時間がゆったりと流れるうどんの国で、ちょっぴり不思議で温かい物語。
一言で言います。涙腺崩壊します。
子どもを持つ親の立場の人は、箱ティッシュを用意しましょう。
それ以外の人は、ポケットティッシュを用意しましょう。
これ以上の説明は不要な作品です。
あとうどんが食べたくなります。

ガーリッシュナンバー

売れていない女性声優が主人公のアニメ。
声優が声優役をやっている、と少し面白い感覚になった。
素直な感想を言えば、面白いアニメではなかった。主人公のやる気が全くなく、イライラさえした。でもなぜだか、気にならずにはいられなかった。
この頃、私は自分の声を人に褒められる機会が増えた。
少しずつ、声優という仕事に興味を持った。
しかし、この作品で声優の仕事のリアルな裏側を見た。
キラキラした仕事の裏で、厳しい現実があった。
将来のことを真剣に考えるきっかけになった作品。
後に友達の影響で、声優講座に行ったり、高校では演劇部を発足した。
語る機会がこの先あれば、その時に。

この美術部には問題がある

美術部って物語の主人公級を張る部活ではないとは思う。私自身が美術部だったので、自分の部活が舞台のストーリーには惹かれてしまう。嬉しい。
この頃、部活以外の友達から離れて美術部の友達と仲を深め始めていた。
この作品は、のほほんとした日常系ストーリーなので深いことを考えずに見れていい。心地の良いリズムで物語が進んでいく。とにかくかわいい。プール掃除の回が青春っぽくて良いので是非。少しだけ恋愛要素もあって、たまにキュンとする。

舟を編む

辞書を作る話。言葉の変化に敏感に反応して、メモしていく。言葉を説明するのってすごく難しい。わかりやすい例文をつくるのも。この作品を見てから、辞書によって説明文に個性があることを知った。たしか明鏡国語辞典が癖のある面白い文章を書いている。(これは高校時代の現代文の先生が言っていた。そのとき私が持っていたのが明鏡国語辞典で、確かに面白かった)
辞書を編纂するには非常に時間がかかる。だからこの作品では、ゆっくりと時間が流れているようで月日はどんどん進んでいく不思議な感覚になる。そんな作品の中で印象的だったことがある。それは、編纂者の指紋がなくなる描写。あまりにも辞書をめくるので、紙を触りすぎて指紋が消える。辞書作りに全てを懸けているのだろう。自分にとってそう思えるような仕事を私もしたい。

苦い思いをした中学時代。そんな中でも楽しみはそれなりにあって。悪くない思い出もあるのかもしれない。

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