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好きなポイント

自分の好きなコトやモノに関して「何故好きなのか?」とわざわざ言語化するなんてあまり意味のないことだし、無理に説明しようと思えば説明できるかもしれないけど、後付けになりがち。「好きだから好きなんだ」なんの答えにもなっていないようだけど、実際にそうなんだから仕方がない。ただ、不意に「あぁ、だから好きなんだ」と答えが降ってくる時があったりする。そんな話。

どんな映画が好き?

嫌いは割とはっきりした答えがあるけど、好きは微妙なラインでこれって言うのは難しい。世界観的にはアメリカン・ニューシネマの流れが好で、持たざる者たちのワンスアゲイン(by 宇多丸)、余韻を残したラスト・・・など自分で認識しているポイントがいくつかある。たまたま週末に自宅でジョン・ウィックとプレイス・ビヨンド・ザ・パインズを見て気がついた新たに加わったポイントは・・・

これから過酷な運命を受け入れざるを得ない者たちのささやかな幸せシーン

この幸せな時間がそう長く続かないことを知っていながら、この瞬間が永遠であれば・・・と心の底から願ってしまう。このまま何も起きずに2時間過ぎればいいと思わせてくれたら、そのまま続いてもいいし(実際にはそんな脚本は映画にならないと思うけど)、その後の展開でも胸を掴まれるだろう。

ジョン・ウィックであれば、人生を変えてくれた亡き妻から送られてきた遺言と子犬(aka 希望)。その子犬との生活はなんとも言えない味わいがあった。

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズであれば、真っ先に思い浮かぶのは親子で過ごすアイスクリーム屋さんのシーンだが、そこではなく、1度目の銀行強盗が成功した後の修理工場シーン。ブルース・スプリングスティーン「ダンシング・イン・ザ・ダーク」が流れる中、犬を抱えて揺らしながら踊るところ。

DRIVEでは、L.Aリバーを3人でドライブするシーンが忘れられない。

そこには確かに一瞬の輝きがあった。それを胸に主人公と同じ気持ちで過酷な運命に対峙できるのだろう。そこまで思えたなら、好きな映画リストに加えられるんだろうな。



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