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基礎と応用、優先順位

前回締めで次回辺りから旅行について書きたいなと言っていたのをいきなりぶった斬って、今回もまたバスケットのことについて。
バスケとは関係なくいいなと思った小話も入れてるからバスケ興味ないって人もちょっと読んで。まあ別に読まんでもどっちでもいいけど。

物事には優先順位ってものがある。それは人生においても、スポーツにおいても、勉強においても同じ。
基本的に最優先事項となるものはその物事の基礎、土台となる部分。
疎かになりがちだけど基礎がしっかりしてないと積み上げていくのも限界がある。例えば英語で言うある程度の単語力なり文法なり。

その優先順位を無視して適当に物事を詰め込んでしまうと良くないってのを上手に表現したある大学での人生の優先順位に関する講義があるから下に引用してシェアしたい。
結構有名なので知っている人も多いだろうけどあしからず。

大学教授は教壇の上に、大きな壺を置きました。
次に大きな石を取り出し、壺いっぱいに詰め込みました。
教授は学生に、問いかけました。
「壺は、いっぱいになっただろうか」
一人の学生が「はい。いっぱいになっています」と答えました。
教授は「いいえ、違います」と答え、あるものを取り出しました。
砂利です。
大きな石は入りませんが、小さな砂利なら、入ります。
つぼに砂利をいっぱいに入れて、再び「壺は、いっぱいになっただろうか」と問いました。
1人の学生が「いいえ。違うと思います」と答えると「そのとおりだ」と言いました。
次に取り出したものは、砂です。
砂利はもう入りませんが、小さな砂なら、入ります。
砂で壺を満たすと、教授は再び「この壺は、いっぱいになっただろうか」と学生に問いました。
学生は「いいえ」と答えました。
「そうだ」と答えた教授が次に取り出したのは、水でした。
砂は入らなくても、水なら、入ります。
壺いっぱいまで、水を入れました。
今度こそ、本当に壺がいっぱいです。
教授は「何が言いたいかわかるか」と尋ねました。
1人の学生が「予定がいっぱいでも、努力すれば、詰め込むことができるという意味でしょうか」と言いました。
「そう来ると思ったよ。違うんだ」と大学教授は、発言しました。
私が本当に言いたかったのは「人生の優先順位だ」と。
「この壺は人生だ。物事には優先順位がある。大きなことから順に入れないと、後から入れようとしても入らない」
教授が本当に言いたかったことは、これでした。
最初に大きな石を入れなければ、砂や水で満たした後では、入れられません。
物事には、正しい順番があるのです。(以下略)
出典:ある大学教授が語った「人生の優先順位」の話。
https://happylifestyle.com/12784

とまあこんな感じ。

これをバスケットに置き換えて考えると、順番を入れ替えると入らないってことはないかもしれないけれど質は上がりづらい。
1つずつ順を追って大事なものから考えていくと、大きな石に当たる部分は身体。各カテゴリーにあった分の適切なトレーニングが必要だし、適切な休養と食生活が大事。怪我をおしてまで練習や試合をする必要なんてない。スポーツをするにあたって一番大事な資本が身体なのだから。
やはり1番の基礎が万全の状態でないのに練習や試合をしても得られるものは少ない。学生生活は短いから頑張るって分からんでもないけど、せめて自分くらいは自分の身体を大事にして欲しい。

そして次に来るのがハンドリング、ミート、ピボット、ディフェンスの足の使い方とか本当に基礎の部分。
とは言ってもこれらも奥が深くて、ただ単に出来ただけではダメで、どこでどんな技術を使うことでどうなって何が出来るのかってことが分かっていないと正直意味が無い。

そんで最後がチームオフェンス、ディフェンスなり試合なり何なり。

1番の基礎の身体の部分はもちろんだけど、ここで注目して欲しいのは、基礎の部分とチーム練習や試合の位置関係。
先に来るべきは基礎練だけど、実際日本の育成カテゴリーであるべき部活などに目を向けるとどうであろうか。

中学生や高校生のトップレベルの学校を見ていると確かに上手い、ハンドリングがあって決めきれて、チームとしてよく出来上がってる。
それでも、例えばスクリーンのかけ方、使い方、あれそこでそのプレー?ってのが結構多い。(外から見てるとなんとでも言える、ごめんなさい)
上手さはあっても巧さと賢さはまだまだ伸びると思う。てか日本人が世界で活躍するためには身体で劣る分賢さと巧さが必要だし、そっちの方が現実的だ。
なんでその部分が足りないかって言うと単純に日本にそれを教えられる人が少ないってのもあるけど、中高生のトップでやってる子たちは一年中大会で試合をしていてそんなことに割く時間がないってのも問題なんじゃないかと思う。
もちろんアメリカが全てではないけど、アメリカ人はNBA選手含め皆がある程度長い期間設けられたオフシーズンに基礎をまるまる見直す。

最近はスキルコーチが日本にもいてハンドリングがすごい子も増えてきているけど、先程も言ったように問題は5対5の中でどう使うか、使えるかが分かっているかどうか。ただ単に1on1で勝てても、海外の有名スキルコーチがやってることやっててもその根底にある哲学と理論が分かっていないと足りないし、意味が無い。
基礎を見直すことが出来る試合が全くない期間とそれを教えられる人材が今1番求められるものかもしれない。
そこが変わってくればまだまだ海外でコンスタントに戦える人達が出てくるかなと思う。妄想かなこれ。


ちなみに世界トップのアメリカではその優先順位が守られてんの?って聞かれると、ある程度やはり守られてると思う。
中高生くらいまでなら普通の日本とアメリカのチームで練習試合したら余裕で日本が勝つらしい。日本はよく訓練されていて、チームとして出来上がってるけど、アメリカはその時点ではまだまだチームとしてというよりは皆個人でって感じなので。トップの話になってくると少しお話は違うのかもしれないけど。
それに高校生のカテゴリーでは全米一位を正式に決める大会がないから(招待試合みたいのがある)、そのカテゴリーでチームとしてナンバーワン目指そうぜみたいな思想がそもそも薄いのかもしれない。もちろん州大会で1位取れたらって話はあるんだろうけど、行ってもそこで一区切りだし。

それでちゃんと中学、高校と個人として実力をつけた人達が集まるのが大学で、そこでちゃんとチームを作りはじめるからチームが基礎の上にしっかりと出来上がっていく。結果、マーチマッドネスみたいなアマチュアスポーツとは思えないようなレベルと規模でアメリカ中を熱狂させるようなものが出来上がるとまあこんな流れなのかなと。
少し脱線したし遠回りに書いたけど、結局言いたかったのは日本で上手いなじゃなくて巧いな、バスケIQ高いなって選手がみたいなってこと。
ただそのためには基礎の実践での使い方が分かっていないとダメで、それは優先順位の話にもあるように詰め込む順番が大事なので、試合の中で覚えるよりも練習して落とし込んでからの方が質も上がるし実践的だということ。
そしてそれを教えられる人材と環境と時間が必要だということ。
段々と変わってきていると思うけど、もっといい方向に変えていきたいな。

終わり方わからなくなってしまったので今回は無理矢理この辺で。
最後まで読んでくれた人ありがとうございました。

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