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1972年リリースのアルバム#32 「Saint Dominic's Preview」

自分のブログで ”1972年リリースのアルバムでRateYourMusicのユーザ評価が高いもの” トップ50を調べてみた。
50年後に世界中のユーザーが振り返っての評価なので、リアルタイムでの評価・評判とはもちろん異なっている。

半世紀前、1972年のトップ50アルバムと当時と今の評価を紹介したい。

1972年のトップ50リストのNo.32はヴァン・モリソン(Van Morrison)の「Saint Dominic's Preview」(セント・ドミニクの予言)。

「Tupelo Honey」に続く正式には5作目のソロアルバム。ただヴァン・モリソンは少なくとも日本ではきちんと評価されていなかったと思う。きちんとプロモーションされるようになったのは1974年の「It's Too Late To Stop Now(魂の道のり)」からじゃないだろうか。

ヴァン・モリソンのカタログがきちんと日本で揃っていたことはたぶんなくて、バックカタログも含めていつも輸入盤屋で買っていた記憶がある。輸入盤屋だと中古盤やカット盤でもかなり品数は多かったし。

それが証拠に今でも日本のAmazonできちんと買えるヴァン・モリソンのアルバムは少ない。テュペロ・ハニーもセント・ドミニクの予言も中古盤を買うしかという惨状だ。

ただ英米ではセント・ドミニクの予言も70年代のヴァン・モリソンのマスターピースという評価で、実際1972年のこのリストでも30位である。

バックはテュペロ・ハニーと似たメンバーだがロニー・モントローズがギターを弾くのは1曲だけ。サウンドも前作と似たようなもの。タイトル曲の「セント・ドミニクの予言」や「ジャッキー・ウィルソン・セッド」に「リッスン・トゥ・ザ・ライオン」といった人気曲も多い。

リリース時はヴァン・モリソンの新作というくらいの扱いだったけど、時が経つにつれ評価が高まったアルバムである。

ヴァン・モリソンとも交流のあるアンドウェラのデイヴ・ルイスと話をした時に、”ベルファストに来たらヴァンのサインをもらってあげるよ” とは言われたがまだベルファストに行けてないのが残念だ。

1972の#30はこちら

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