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1972年リリースのアルバム#1 「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars」

自分のブログで ”1972年リリースのアルバムでRateYourMusicのユーザ評価が高いもの” トップ50を調べてみた。
50年後に世界中のユーザーが振り返っての評価なので、リアルタイムでの評価・評判とはもちろん異なっている。

その1972年のリストのNo.1が「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars」(以下 ジギー・スターダスト)。
泣く子も黙るデヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」である。

発売当初の邦題は「屈折する星くずの上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」
邦題を考えるにあたって苦労したのも、アルバムの内容も歌詞もまったく理解してないということもよく分かる。

発売時の日本盤。2,000円。

またサブタイトルとして「グラム・ロックの美しきヒーロー、デビッド・ボウイーの最高傑作!!」とも書かれている。

ジギー・スターダストが日本でリリースされたのは1972年。自分がLPとして聴いたのは1973年になってからなので、リリース当時のことはギリギリ知らないが、たしか「世界を売った男」や「ハンキー・ドリー」もまとめてリリースされていたように思う(もしかしたら再発だったのかも)

当時のミーハーな音楽雑誌や当時のROなどは視点は違えど大絶賛だったはず。
ただROを除けば ”ボウイは音楽的にはちょっと” という評価だったと思う。ステージが演劇的とか、宇宙をテーマにしたSF的音楽とか。今のようにヘビーなサウンドやメディアやコミュニケーションを暗喩した歌詞が評価されてはなかったと思う。

その一端はまだこうしたロックンロールやブギー的な、まさにグラムなサウンドが日本では根付いていなったからだろうし、ロックの世界での英語歌詞を理解し日本語として紹介する人材も非常に数が少なかったのだろう。


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