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日本の夏、オタクの夏(2)

1UPです。次のは19日までに上げるとか言っときながらもう27日ですね。アホかな?




俺はアホだが、お前は?(笑)


前回を地獄の待機列スタートで終わらせたはいいけど、今思えばミスったと言わざるを得ないですね。(基本的にただひたすら暑さに耐え続けているだけなせいで書けるようなイベントがないので)
せめて入場する所までは書いとけば良かったかもしれませんが気にせず続けていこうと思います。やはり冗長な文にはなると思いますがお付き合い頂ければ嬉しいです。
(追記:起こったことをひたすらダラッダラと書いてたせいで死ぬほど長くて単調になりました。ゆるして)


〜前回のあらすじ〜
地獄のような人混みを切り抜けなんとかバスに乗り、無事に東京ビッグサイトへとたどり着いた1UP。しかし、前日の人混みなど比較にならないほどの地獄が彼を待ち受けていたのであった...


午前5時40分、約4時間に渡るクソみたいな暑さとの戦いの火蓋が切られた。オタクvs猛暑。この日のために近所のコーナンで購入した折りたたみ椅子くんが満を持して展開されました。(写真は自宅で撮った物)

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金四百九十八円也(税抜)。安い!
今回のコミケにおけるMVPと言っても過言ではない存在です。大きさが微妙に長かったせいでリュックサックから先の方が飛び出してたけど。


待っている間の暇つぶしはスマホがあれば十分だろう(モバイルバッテリーもあるし)と高を括っていた僕は、開始早々コミケの洗礼を受けることとなりました。


携帯がロクに繋がらない。


たくさんのオタクたちは通信を妨げます。(再翻訳風文章)

東京ビッグサイトの周りには僕と同じような考えのオタクが数えきれないほどいるのだ。無理もない。
会場とその付近では携帯が繋がりにくくなる、という情報は事前のリサーチで得てはいたのだが、予想以上だった。通信速度が下がるとかいうレベルじゃなくて本当に全く繋がらなくなるんですよね。(ちなみにビッグサイト周辺の商業施設とかでもロクに繋がんない時間がありました。ヤバすぎ)

試合によってはスタジアムに3万人以上入ることもあるサッカー観戦でも携帯が繋がりにくくなるということは過去に1度も起こらなかったので、そのイメージのまま特攻してしまったんですね。やっぱアホじゃないか。
サッカーを観戦している人数がいくら多かったとしても同時にスマホを使用している人数は明らかに少なくなるに決まってるし(そこにいる人間の属性的にも...)、コミケは逆に多くなるに決まってる(そこにいる人間の属性的にも...(2回目))、なんてこと冷静に考えれば分かるはずなんですけどね。実際周りの人間めっちゃソシャゲやってましたし。
この時ばかりはシェアが大きいdocomoの回線を使っていることを呪いました。これから先コミケに行くことがある人はスマホ以外にも何かしらの娯楽を用意しておいた方がいいです。本当に繋がらなくなります。

携帯が繋がらないとなるとソシャゲ類は全滅だしコミケのカタログも見れない、そして何より暇つぶしをする上で最も頼りになるTwitterが使えないのが痛かったです。並び始めた頃はまだ朝早いこともあってTLの流れも穏やかなのでしょうがないかなという気分になれるのですが、段々とTLが活気付くにつれて受けるダメージが増加するんですね。(本来享受できるはずの視覚情報が得られないので)ルービックキューブでも持ってこれば良かったなぁと全力で後悔。
基本的にTwitterっていうのは情報の滝だからTLの流れを眺めているだけで最高の暇つぶしになる。Twitter最高!!!!!!!!

午前6時頃、遂に太陽が林の後ろ側から姿を現しました。日本全国から集まったオタクたちを1人残らず焼き尽くさんとするが如き勢い、容赦なくカンカンと照り輝いています。やる気満々ですね。(後に実際に悲劇が起こってしまったのですが...。)
日が出てきたとはいえまだこの時間帯は涼しい方なので帽子をかぶれば暑さは凌げます。
リストバンド列で地獄を味わったこともあり、待機列でも悪臭地獄に見舞われるのでは、と危惧はしていましたが、幸運にも周囲に悪臭オタクはいなかったので悪臭が原因の不快感に襲われることはありませんでした。周囲オタク・ガチャでハズレを引いていたらと思うとゾッとしますね。どっかで絶対吐いてたと思います。
ただ、いくら暑さや悪臭がないとはいえ待ち時間の退屈さまで消えるわけではありません。椅子にじっと座りながらたまに繋がるTwitterとコミケカタログにすがって時が過ぎるのをただひたすらに待っていました。(以降はずーーーーーーーーーーーーっとこんな感じです。書けるネタがない)
本格的に暑くなって食欲が粉砕される前に栄養補給。前日の夜に梅田で買ったおにぎり×2と炭水化物 in 炭水化物(焼きそばパン)を、他のオタクのカバンの面倒を見ながら貪り食っていました。
近くにいた3人組のうち1人で残っていた荷物係がトイレに行くために僕に荷物番を頼んできたので引き受けていたんですね。信頼出来る見た目だったってことなのかな????????多分単に見た目の年齢が近いからでしょうけど...

午前8時頃にもなると日が高くなり、暑さも本格的になり始めます。この時間帯からは持ってきた暑さ対策グッズをフル稼働させ、ただひたすらに暑さに耐えつつ時間が早く過ぎるのを待つのみとなっていました。
ここから列移動までは本当にただひたすらに待ち続けていただけでこれといったイベントも特に起こらなかったのでネタに困ってます(切実)
唯一書けるとすれば、スタッフさんが海外からの参加者向けに外国語でアナウンスしてたお話くらいでしょうか。英語でのアナウンスが終わったあと中国語でもアナウンスし始めたのでビックリしました。スペック高すぎでは?(日本語で行った注意事項のアナウンスの意味が分からない人は手を挙げてください、って趣旨のアナウンスでした)
中国か台湾から遥々参戦しているのであろう筋金入りのオタクの方が手を挙げてたんですがなんかスルーされてました(かわいそう)

現在地に座り込んだ時にスタッフさんが「8時にもう一度列を移動する」とアナウンスしていたため8時ちょい前からずっと身構えていたのですが、8時はおろか9時を過ぎても一向に列が動く気配がありません。痺れを切らしたのか近くのオタクがスタッフさんに尋ねたところ、「本来なら列が動いてていい時間だし動いているはずなのだが、前の方が詰まってしまっているため列が動かせない」とのこと。
今回のコミケではかつての3日目(主に男性向け、参加者数も多かった)に該当していたジャンルが3日目と4日目に分かれており、最終的には両日ともに1日目(約16万人)や2日目(約17万人)よりも多い約20万人が参加していました。
新設された南ホールへの慣れない誘導に加え、前日までよりもさらに増えたオタクの処理に熟練のスタッフさんたちも苦戦していたのでしょう。実際、僕が待機していた所からでも必死にコミュニケーションを取り合っていたスタッフさん達の姿が見えてた。マジでお疲れ様でした。

ようやく列が動き始めたのは9時半頃でした。
遠くに小さく見えていた階段を列規制に従いつつ上りしばらく歩くと、ついにビッグサイトの象徴であるあの建物が目の前に現れました。でけー。

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このアングルからだとなんかクレイ・フォーサイトの髪の毛っぽいな






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並べたらあんま似てなかった。(は?)



何かと勘違いされがちですがコミケの会場はここではなく柱の奥に見えてる方です。僕も昔は勘違いしてました。(有名な方はコスプレ参加者向けの更衣室とかに使われてるみたいです)

散々待ち続けていたせいで時間の感覚が麻痺していた可能性があるとはいえここからの流れは思っていたよりも速く、20分ほどでついに南展示棟の館内に入ることができました。西展示棟と南展示棟がありますが、ジャンル的に僕のお目当ては南でした。(西と南で扱われているジャンルが違います)


屋根があると...嬉しい!


地獄のような炎天下から一転して、屋根がある上にわずかながら冷房まで効いている空間に辿り着いた僕は「生」を実感していました。文明最高。
この南展示棟は今回のコミケから会場として使われる新しい建物であり、ホール内はなんと無数のオタクを収容した上でなお涼しいくらいにはエアコンがバッチリ効いています。普通に歩き回っている分には汗を一切かかないほど快適でした。あとめっちゃ綺麗。
僕は今回が初参戦なので分からないのですが、歴戦のオタク曰く南展示棟は今までの夏コミでは考えられないほど快適とのこと。実際、前から使われている西展示棟との体感温度の差は凄まじく、涼むためだけに南ホールに行くこともあったほどです。


午前10時、ついにコミックマーケット96の3日目が開幕しました。
なんか周りの人達がアナウンスに合わせて拍手し始めたので空気を読んで僕も拍手しました。(そういうお決まりの文化らしいです)
ホールに入るためにまたもう少しだけ待つ必要があったので、買い物を始めたのは10分ほど後のことでした。
フロアに着くなりお目当てのジャンルの島に直行。(コミケでは同一のジャンルやキャラクターの頒布物を用意しているサークルがある程度固まって配置されており、島と呼ばれているみたいです)
目星を付けていたウス=異本をバーーーーーーッと購入しました。リビドーの権化か?
恥ずかしいので詳細は省略します(シャイボーイ)
noteは記事の販売ができるらしいし戦利品を紹介する記事を100万円とかで売っちゃおうかな。売らないけど。
軍資金をいくら持っていけば良いのか分からずとりあえずで1万数千円〜2万円弱(記憶があやふや)ほど用意していたのですが思ったよりも溶けるのが速くてめちゃくちゃ焦りました。今思えばもっと持っていっても良かったなぁ。

しかし人が多い。めっっっちゃくちゃ多い。オタクの熱気がヤバかったです。
特に、大手サークルの頒布物の購入待ちの、ホールの外の通路沿いに続く長蛇の列を見た時は圧倒されました。列が長すぎるせいでホールの入口や通路を塞がないように列がいくつものブロックに分けられており、列が進むごとにブロック単位で移動する、という形で列が捌かれていました。
いくら大手とはいえ、そのレベルの長い列に並んでまでして買うガッツは僕にはないのでただただビビるばかりでした。
バタバタしていて撮る余裕がなかったので写真はありませんが、ホール内は人の流れに合わせてノロノロ歩く必要があるくらいには混雑してました。あとたまに臭い(最悪)。頼むから風呂入れ。頼むから。
ただでさえオタクだらけなのに人の流れの中にたまにコスプレイヤーまで混ざるので混沌です。カオスです。
海外からの参加者と見られる人もチラホラいましたね。よくこんなとこ来るなぁ...
「Oh my gosh! These people...(ここから先は聞こえなかった)」って聞こえてきた時は吹き出しそうになりました。先が気になるところですが何となく言いたいことは分かった。気持ちは分かるよ。

お目当てのブツを一通り手に入れた後はブラブラと歩き回って、魅力的かつ実用的な頒布物(オブラートに包んだ表現)を見つけたら割と積極的に購入する、といったプレイングを続けた結果ついに軍資金はたったの1000円ほどに。この時点で12時ちょい前でした。
ここで、同学の人間でありTwitterでも繋がりのあるはっぱくんが売り子を務めている弊学のSF研究会が参加していることを思い出しました。


これ↑はそのはっぱくんが書いた自然言語処理に関する記事です。やってる事は真面目なのに内容がクソみたいにくだらなくて最高なのでまだ読んでいない方は是非読んでみてください。

SF研公式Twitterを頼りに西館に向かい、無事に新刊を購入することが出来ました。本当は既刊もできるだけ購入したかったのですが...

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「ロボットSF」がテーマであり、ロボットが登場する作品とそのロボットに関する解説がなされていたり、ガンダムのみに的を絞った記事があったり、いわゆる「ロボっ娘」に関する特集が組まれていたりと、とにかくてんこ盛りです。ネタも盛り込まれていてめちゃくちゃ面白かったです。

ここで軍資金が尽きたため、これにて僕の初のコミケは終了しました。無事に生きて帰れたので100点満点とします。よく頑張りました。


感想:夏コミは死にそうになるから行くとしたら冬コミ(軟弱)

冬も行くかどうかは未定ですが...
行けたら行きたいね。

時間が時間なので昼飯を食おうとビッグサイト近くの総合商業施設(コミケ帰りのオタクが占領してたよ!一般客にクソ迷惑だね!)へ向かいましたが、そもそも飯が食えるほど現金が残っていなかった上にフードコートにカードが使える店がなさそうだったので諦めて新宿で昼飯を食うことにしました。
ちなみに最初に書いた通り、ビッグサイトから結構離れてるはずのここでも携帯の電波が悪くて参ってました。どんだけ混み合ってるんだよ...

国際展示場駅からりんかい線に乗り新宿駅へ。
電車賃は携帯をICカードとして支払えるようにしてあるので手持ちがなくても電車には乗れました。一応ATM自体は商業施設内にあったのですが、手数料を節約するために出来るだけゆうちょのATMを利用したかったのも新宿に向かうことにした理由の一つです。
なんかいい店ないかなーとGoogle先生に尋ねたところ、そう遠くない所に一蘭がありました。
一蘭に行ってみたら美味しかった、という内容のLINEがコミケに行く少し前に家族から届いていたこともあり、折角なら食べてみようと思い入店しました。
別に大阪でも食えるんですけどね。

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初一蘭です。カスタマイズは確かこい味こってりにんにく1片分麺かためで残りはデフォルトだった気がする。

すごくおいしかったです(二度と食レポやるな)

この後はゲーセンで適当に時間を潰したり、めちゃくちゃ眠かったので何故かスタバに行きエスプレッソを頼み、近くに座っていた陽キャグループの「陽」オーラに気圧されて早々に飲み干して退散したりしました。なっさけねぇ〜〜〜〜〜〜
あまりの眠さに耐えきれず、最終的にはそこらへんの植え込みの周りの石の部分に腰掛けていました。見た目が完全に浮浪者。
夜には、東京方面に下宿している高校時代の友人2人と、その片方と一緒にコミケに来ていたこれまた同じく高校時代の友人1人の合計4人で一緒にご飯食ったりカラオケ行ったりしました。


たった2時間半のカラオケで1人2000円って頭おかしいんじゃねぇのか!!????!?!?!?!!!????!?!?!?!(ジャンカラでのクーポンの利用のし過ぎでカラオケに対する価値観が狂っている)

しょうがないね。やジ神
ちなみに東京にジャンカラはありません。注意されたし

解散後はコミケに来てない方の東京下宿マンのオウチに泊めさせてもらいました。屋根がある。(本日2回目)
寝床を提供してもらっただけでも死ぬほど有難いのにふかふかのお布団まで敷いてもらったもんだからあまりの優しさに涙がちょちょ切れました。

というわけで、初のセルフプロデュース旅である東京旅行の1日目は無事にコミケからの生還を果たして終えることが出来ました。良かった良かった。
ですがコミケの熱気が凄まじいものだったのも事実です。熱中症対策バッチリで挑んでいたとはいえ、約4時間もの間日光に照らされ続けた上でホールを歩き回ると消費体力が流石にヤバいです。あと腰が痛い。
友人宅で入眠するまでの間、「本当は4日目の方も行こうと思ってたけども今日の入場状況と身体的な負担を考えるにやめておいた方が良さそうだなぁ」という考えと、「明日と明後日両方観光にするっていっても行くところ秋葉原くらいしかないし折角だからコミケ4日目行くべきかなぁ」という考えが自分の中で衝突していました。

ヘトヘトに疲れていたこともあって、そんな事をぼんやりと考えているうちに眠りにつき、気がついた時には午前9時半頃。オフトゥンのおかげで睡眠の質は最高でした。
泊めてくれた友人にひたすら感謝しつつ、東京旅行の2日目を始めるべく新宿駅へと向かいました。








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2019年8月12日 午前11時41分、オタク(一人称)は再び東京ビッグサイトに向かうべく、りんかい線に揺られていたのでした。


3に続きます。マジで長くてすみませんでした。この調子だと下手したら4に突入しそうな気がしてきたので軽く絶望しています。次は上手くまとめたいな。
次の投稿はオタク語りにする予定です。(3はその後で...)

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