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母、セニアカーに乗る。

「セニアカー頼んでくれた?」
「いつになったら(セニアカー)来るの?」
と母が心待ちにしていたセニアカーがレンタルで来たのが4月30日。
5月2日に訪れた時にはまだ利用していなかった。
5月5日に少し顔を出した時には、置き場所が移動してあった。
もしかしたら2日にワタシが「使わないのなら返すよ」と怒ったので、3日か4日に利用したのかもしれない。
そして8日。
歯科治療の予約日である。
お昼に母宅にお弁当(と言っても最近はチャチャッと作れるのでサンドイッチばかりである)を持っていく弟に
「お母さんにセニアカーに乗ってくるように言ってね」
とお願いした。
15時からの予約であったが、14時35分にはやってきた。
もちろんセニアカーに乗って。
「充電は十分ある?」
と聞いたが、その意味が伝わらずで、会話が成立しなかった。
「充電した?」
と聞いたら
「外に充電するところがあるからした」
との答え。
出来たのなら良しである。
ただし、セニアカーのケーブルは短かいので、不便だろう。
後日、屋外用ケーブルは持参しよう。

母がセニアカーを有効利用できないのではないかと思ったのは、最初に話を聞いた販売業者さんが試乗車を持参した時に、どうやらチェアに座っただけで運転はしていなかったようだからだ。
その後、レンタル業者さんが試乗車を持参した際にも、チェアに座っただけで、運転しようとはしなかった。
しかしケアマネさんなどの後押しと、ワタシの「試運転しないと契約しないよ」の脅しで県道の手前まで業者さんたちと共に往復した。

そんな経緯もあって、本当に乗るのだろうか? と疑問であったが、乗るんだ! と感心しつつ、嬉しくもあった。
元来は新しいもの好きだからね。

上手に利用してくれればそれで良し。
心配なのは県道を渡る時だけである。
歩道橋があるからか、スーパーへ来る道の近くに横断歩道がない。
セニアカー利用者さんたちの動向をみていると、横断歩道のないところを突っ切っている。
うちの近所の歩道橋の下には自転車横断用の印がつけてある。
それと同じくしてもらうことは出来るのであろうか?
県道だから、要求は県? それとも……。
とりあえず県には要望をmailしておいた。
後日、担当者から電話が入り、所轄の警察署に要望があった旨を連絡しておきますとのお返事はいただいた。
しかし道路行政はどうやら道筋があるようで、要望は地区の区長さんに伝えねばならないらしい。
住民ではないワタシの声は通りづらいかもしれず、また大きな声でないと通らないかもしれない。
事故が起きてからでは遅いのだが……。

そんなことを考えつつ5月も過ぎようとしている。

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