飯山陽氏・池内恵教授の対立 事実関係を追う 2
前回より続きます。
高橋名誉教授批判
10月12日には、飯山氏は高橋和夫・放送大学名誉教授に批判の矛先を転じています。
2023年10月12日配信 「【デマ解説!】高橋和夫・放送大学名誉教授のウソを暴くよ!」
以上は一部です。この回の放送で飯山氏は、全編・約46分間にわたり高橋名誉教授を批判しました。また、立山良司・防衛大名誉教授、渡邊駿・中東研究センター主任研究員、鈴木啓之・東大中東地域研究センター特任准教授、宮田律・現代イスラム研究センター理事長、田中浩一郎・慶應大総合政策学部教授も名前を挙げて批判しています。
なお、高橋名誉教授の主張が飯山氏の語った通りかどうかは、読者諸賢ご自身でご判断下さい。以下に、右派紙「産経新聞」と左派紙「日刊ゲンダイ」による高橋名誉教授へのインタビュー記事へのリンクを貼っておきます。
イスラエルの本気度…「芝刈り」から「根絶やし」へ 高橋和夫・放送大学名誉教授
https://www.sankei.com/article/20231102-OBCYWEDFC5KGTIXRTHNKP45S3U/
高橋和夫氏が見据えるガザ戦闘の今後「『ハマス殲滅』は不可能 だからイスラエルは攻撃をやめられない」
余談:放送内容の誤り
この回の放送では、飯山氏の発言の中に誤りが見受けられます。
イスラエルが国境を接している4カ国のうち、エジプトとは1979年、ヨルダンとは1994年に平和条約を結び国交を樹立しています。イスラエルの国境線のおよそ8割は、この2カ国との国境です。また、この2カ国はイスラム教スンニ派が主流を占める国であり、シーア派が支配するイランとは親しい関係にはありません。
イスラエルに油断があったことは、イスラエル紙ハアレツ、防衛大・江﨑智絵准教授など多くのメディアや研究者が指摘しています。
ハマス越境攻撃、イスラエル情報機関は1年以上前に把握…偵察兵が3回報告も適切に対応せず
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231127-OYT1T50184/
「ハマス・イスラエル衝突」(4) 江﨑智絵・防衛大学校准教授
https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/36671/report
飯山陽氏・池内恵教授の対立 事実関係を追う 3に続きます。
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