【ネタバレ含む】「LOVE LIFE」〜rap

「謝る」ということをずっと考えていた

舅のひどい言葉に対して妙子は「謝らなくていいから取り消してください」と言った。
その後の姑の言葉はさらに傷つくものではあったけど、それはその人の考え方、人の頭の中までは立ち入らない、そこまで取り消してもらうものではない。

「私が悪かった。取り乱していた。ごめんなさい。」

謝られる相手のコンディションに関わらず、そう言ってしまえば自分の過去の言動の理由も理解してくれる。反省していることもわかってくれる。と信じきっていなければ言えない言葉。自分本位の謝罪は相手に負担をかけるものだ。

無鉄砲に謝るという行為は相手に許しを強要する行為だ。
むしろベランダでの喫煙シーンのように心の中を打ち明けることの方が絆は深まる。

手話での謝罪もあった。

謝罪された人は当然の質問「何について?」
これは、謝られる方のコンディションも合っていたと思う。「全部痛かった」と応えることもできて、コミュニケーションが成り立った

ラストでは妙子も「ごめん」と謝った。してきたことの大きさに比べてとてもシンプルな謝罪。でも、受ける二郎も時間をかけて考え、体制はできていた。

謝罪も(許すかどうかは別として)それを認めるか認めないかは受け手の判断によるものだと思う。


人生はどう転ぶか予測不能だから、一つ一つの問題はできればちゃんと反省しながら次に転がっていくしかない。謝罪はその時のコミュニケーションによる。

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