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ホッツの昔話2

おい!止まれお前ら面白いなぁ
何してんだよ? 
振り返った先にいたおじちゃんはデジパチのまだ上 今でいうスロットコーナーにいつも座ってたおじちゃんだった
お前ら面白い🤣何してんだ
何知ってんの?濁ったまなこで僕らの顔を覗き込んでくる
この人が死ぬまで付き合うゴトの兄貴近藤さんだ この時はわからなかったけど勿論ヨレてて紺ブレに両手つっこんで 今の僕より年上50代なのなもうおじいちゃんの風格だった 僕は、デジパチに電気入れたら当たるって聞いたからスタンガンでやってみたけどダメだったって爆笑🤣しながら言ってみたら 色々知りたいなら教えてあげるって 濁ったまなこでニヤつきながら言ってきたんだ 怪しすぎて信用ならなかったけどなんかワクワクしちゃってそれからパチ屋で会うたび会釈したり遠くから眺めたりしてた
結論から言うと その人かなりのゴトのプロで 当時もう30年以上前 パチスロの台は開けてメダル取るは パチンコ台に細いピアノ線突っ込んで玉が出っ放しにしたり 薄いプラスチック板 セルって奴 でスロットのクレジット増やしたり パチンコのハズレ穴塞いでみたり
まるでマリックみたいな
手品のようなゴト師でポン中だった すぐに仲良くなったし凄く気に入られた ここから
人生にパチンコゴトという
知らない世界が開けた
暫くは近藤さんが開けたスロットの台からメダル抜いて両替したり いつまでも玉が減らないパチンコ台を当たるまで打って
昔は強烈な連チャンがあったので当たったらやめて両替みたいな事をしてたな そのうち
遂に裏ロムとか体感機とか
何よりもパッキーの偽造とか
近藤さんは攻めていき
毎度のように美味しい話あるよって濁ったまなこでニヤニヤしてたなぁ まだ携帯電話持ってるのは社長かヤクザみたいな時代 今では有名な海物語なんかはスタートの前に携帯吊したら
玉が入らなくても保留4まで点灯して周り始めるぐらいの時代の話です 電波ガードのガラスとか売れてたはず そんな電波ゴトにハマってダンプとか長距離のトラック用の発信機身体に仕込んでコイル身体中に巻き付けてみんな白髪になっちゃう👨‍🦳電波強すぎるとその人が座ってスイッチ入れると両隣反対側の台まで一斉に勝手にまわりだしたりして ポルターガイストみたくなってたりしてたなぁ
 続く

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