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【さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ-】を越えたオタクの鳴き聲。【超ネタバレ】

(初noteです。文章力が無い上、感情のままに書いたためお読み苦しいことご了承ください。)
(VTuber名取さなの所謂「考察要素」やイベントの内容に関する個人の解釈が含まれますが、ただの1オタクとしての解釈です。例え考え方が違ったとしても「そういう解釈もあるのか」と優しく受け取ってもらえますと幸いです。(過去に好きな作品の話をしたら解釈不一致という人から嘲笑とお叱りを受けギャン泣きしてしまったため)


2023年03月07日に神奈川県川崎市のラ チッタデッラ、チネチッタで行われた「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ- Powerd by mouse」に行って来ました。

このnoteはそんな限界オタクの独り言です。

ばくたん。前のオタクの杞憂

「ハロー・マイ・バースデイ」のキービジュの話

2022年12月17日の重大発表配信「【3D配信】重大発表したければ……踊るべし!?【名取さな】」にて今年のばくたんの発表がされました。

今年も開催されるばくたん。にせんせえたちは大喜び。ですがその中には


「キービジュの左下の写真……」


という声…

「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ-」の発表画像
画像中央に映る黒い服の少女の写真

肝が冷えました。
ここに来て名取■奈さんがキービジュアルの名取の背中に隠れるように映り込んでいます。

「名取さな」と言う存在を語る上で避けては通れない所でもあります。
そんな名取■奈さんがキービジュに映るということは、

何かしら「名取さな」の核心に迫る内容になるのではないか。
もしかしたら良くない方向に進んでしまうかもしれない。

と杞憂オタクは考えてしまうもの。
そして時間は進み、

名取さな ミュージックコレクション Vol.3 のジャケ写の話

2023年02月25日、ばくたん。も目前に差し迫ったこの日、「【速報】新情報、その美味しさに一同驚愕【美味しすぎ?】【良すぎかも】」の配信にて新情報が発表されました。

昨年・一昨年に引き続き、ラ チッタデッラさんと名取のコラボが発表。
とても美味しそうなコラボメニューの情報が解禁される中、せんせえ達も望んでいたこの情報も

通称「さなコレ」の第3弾の発売決定が発表。
これにはコメントも「うおおおおおおお」一色。
ただ中には冷静なせんせえも

「『ネタバレ注意‼︎』のシールの裏にいるのって…」

はい。■奈さんがここにも写っています。
あまりのことに頭を抱えました。

Twitterサークルに投稿した私のつぶやき

画像のツイートの通り、2022年は俗に言う名取の「考察要素」が一つも出なかった年なんです。(私が把握しきれていないだけで配信で考察要素になり得る話をしていたかも)
なのでもしかしたら2022年から名取のことを推し始めた人は今まで私がなんのことを話しているか分からないかもしれません。

名取の「考察要素」の話と、2021年のばくたんラストの話

今年のばくたん。で何か展開があると予感した私は、名取さなの「考察要素」をもう一度振り返ろうと決めました。
(以下、本人から動画投稿としてあげられているもの)

(これ以外にも、最初の方の配信内でちょくちょく考察になり得る発言がされているので詳しくはYouTubeで[名取さな 考察]で検索してみてください。動画でわかりやすくまとめてくださってるせんせえがいます。)

1年間触れてなかったこの「名取」に改めて触れ、ばくたんを前に自傷とも言えるSAN値を自ら削る行為。この直後は自身の行いを後悔していました。
なぜなら「名取さな」という存在がいつか終わることを強く認識させられるから。今回のイベントで「名取さな」の核心に迫るなら終わりが近いのかもしれない。と考えてしまうから。杞憂オタクの悪い癖です。

元々「名取さな」という存在は、普段元気に配信をしながら17歳を繰り返していても、名取■奈さんの時間は繰り返すことなく進んでいるという解釈をしていました。
それ故に「名取さな」には、時間が経つにつれ今の病状が悪化してしまうかもしれない。元気に楽しく配信をする反面、目を離すと急にふわっといなくなってしまうかもしれない危うさも孕んでいると思っていました。


そして同時に2021年「さなのばくたん。-ていねいなお誕生日会-」のラストを思い出しました。

2021年「さなのばくたん。-ていねいなお誕生日会-」より

2020年の社会情勢により断念された幻の第0回ばくたんを乗り越え、2021年「さなのばくたん。-ていねいなお誕生日会-」。

ラストには名取からせんせえへのお手紙が読み上げられ、エモい空気のまま、ファンメイドのオリジナルソング「さなのおうた。」を披露。ラストのサビでは事前に募集したせんせえ達のコメントも流れるサプライズ演出。アウトロでは後ろのモニターにこれまでの軌跡とも言える配信の映像が走馬灯のように映し出され、名取の口頭からせんせえへのメッセージ、そして「すごい、政治家みたい!w」と普段の名取を見せ、深くお辞儀をして暗転。

このまま全員笑顔のまま終わり。



かと思われたが終演後、突如スクリーンから砂嵐が流れ

、、、加速する心拍。なのに血の気が引く感覚。
ばくたん。の幸せな雰囲気に包まれ完全に頭から離れていた概念。
最後には心電図モニターのような一定間隔で鳴る「ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……」と言う音を残して終了。ぽこピーの2人の劇場アナウンスの後、そのまま劇場から外に放り出されました。(やりやがったな名取) (この時感情をバグらされて数日間何も手に付かずほぼ植物状態だったこと、まだ許しません)(アナウンスがぽこピーだったからこそダメージが緩和されたのはある)

その後投稿された #さな歩き では

振り向いてひたすらこちら側に手を振る名取。
杞憂オタクが何を考えてるかもうお分かりですね?
はい。「まさかこれは「さよなら」じゃないよな…?」です。

今となってはそんな事ないと思えるのですが、当時の名取への理解と解釈が足りていなかった私は杞憂に杞憂を重ね杞憂を加速させます。

「昨年悔しくも断念し、1年越しに念願のイベントができた。名取が一つの大きな目標として掲げてたイベントを成功させた。名取自身はもう満足してこのままいなくなっちゃうんじゃないか。」

本気でそう思っていました。だからリプで手を振り返すせんせえたちの精神力を尊敬していました。私は布団に包まって悶々とそのことを考えていたのだから。


そんな2021年のばくたん。を思い出し、「この時と同じようなことを今年もされるのではないか」という恐怖が襲います。
あれから2年経ち、あの時よりも名取への感情がデカくなっている今、そんなことをされても受け止め切れるほどの覚悟がその時はできていませんでした。

ばくたん前日のオタクの覚悟(自分語り)

「さなのばくたん。」という名取とせんせえにとって大きな節目になるイベントで、名取■奈の要素を出して名取は何かしようとしている。
そのことは先述のことから明確でした。

なので今年のばくたん前には、正直に言うと名取にはもう不穏な要素を出さず、惰性でもいいからこのままずっと今の名取のまま活動を続けてほしいと言う甘えた気持ちがありました。杞憂オタクの単なるエゴですが、考察要素なんて最初から無かったことにしてしまえ。とも思っていました。

『あの』名取から逃げたい。『あの』名取に触れ、終わりが見えてしまうのが怖い。幸せな名取だけを切り取って、笑顔のまま過ごしていきたい。

これこそ臆病なオタク人間の悪いところです。変化を恐れ、現状維持のまま何も前に進まない。

嫌なことから目を背け、逃げ続ける私のまま、ばくたんに向き合うべきではない。自分を変える必要がある。

推しが何かするのであればそれを拍手で迎えるのがファンとして正しい姿ではないか。(ダジャレを言った時や言葉で殴って来た時は例外)

私は「今のワガママな甘えた子供のままではいけない。何があっても目を逸らさず向き合わないといけない。」と覚悟を決めました。


「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ-」の感想

2023年03月07日 雲ひとつ無い快晴のラ チッタデッラ

昨年に引き続き、今年も現地参戦してきました。
当日はガチで雲ひとつない快晴で少し暖かくとても清々しい日でした。

フラスタとせんせえのお話

チネチッタ内に入場し、エスカレーターで上がると一面にせんせえからの愛・愛・愛。各所に置かれたフラスタを見て感動しました。

その全部が素敵で名取への愛やデカい気持ちが強く感じられるものでした。
その中には私の参加した企画のフラスタも。(毎年企画ありがとうございます)

国内外各地から一カ所に集まるフラスタとせんせえ方を見て「名取…愛されてるな…」となぜか保護者面になった私は多方面からの名取への愛を感じ、ばくたんが始まる前に泣きかけてしまいました。

あと、これはイベントがある度に思うのですが、いつもTwitterやYouTubeチャットで文字として認識してるせんせえを「ホントに人間だ…!」と思うなど…(失礼)


「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ-」オープニング

開演前注意事項動画(今年もとても良かった)や昨年のばくたんに携わった方々のインタビュー動画が流れ、ついに劇場内が暗転。

『来るぞ!!!!!衝戟に備えろ!!!!!』

そして流れるOP映像。今年もかなり凝ったOPでドキドキとワクワクが止まりませんでした。カウントダウンが始まる前の「Let's GO!!!!!!」良かった。

この下で踊ってるの(誰?せんせえ?)すき。


「メチャ・ハッピー・ショー」とステージのお話

1曲目は「メチャ・ハッピー・ショー」。
昨年のアンコール前ラスト曲を今年のトップバッターに持ってきました。

「これから楽しいお誕生日会が始まるぞ!」という意気が伝わってきます。
ならばこちらも精一杯楽しむという気概を見せねば…無作法というもの。
めいっぱいサイリウムを振ります。

それと同時に今年のステージにも目を向けました。
今年のキービジュには本がたくさんあったのですが、それを取り入れた「見開いた本型のフレーム」や棚に入った様々な本、右には名取が作ったと言っていたドット名取がテレビの中でぴょこぴょこ動いていて、左には棚から落ちるものも。そして名取の後ろや棚の上、そして重力を無視した直角に流れるベルトコンベアにプレゼントが流れる他、アヘエビが出荷されていきます。

今年も素敵なステージに携わる全ての人へ感謝の気持ちが溢れます。
ありがとう…ありがとう…

「エッビーナースデイ」とライトのお話

2曲目は「エッビーナースデイ」。
無限回聴いたイントロに「うおおおおおおおおおお」と叫びます。
(実際に叫んではいません。)

会場も温まってきたな!、と思った時ふと気付きます。


「今年のライトくん凄い元気だな」


昨年のライト演出も凄かったですが、今年はそれ以上にライトくんが踊り狂っています。思わず笑っちゃいました。凄すぎて。
ライト演出と陽気な曲調も相まって私のテンションは一気に最高潮へ昇ります。

「happy bite」と -ハロー・マイ・バースデイ- の始まりのお話

3曲目は「happy bite」。

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!八九寺いいいいいいい!!!」

さすが名取。安心できるオタク。選曲が神。

でもそれだけじゃありません。

「うさちゃんせんせえ!?!? 踊ってる!!!!!!!!」

「え、八九寺うおおおおおおお!!!!!うさちゃんせんせえかわいいいいいい!!!!名取ダンスうめええええええ!!!八九寺うおおおおおおおおお!!!!!名取歌声綺麗すぎ!?!?!?うさちゃんせんせえうおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」

感情のバグです。まだ3曲目なのにオタクは壊れちゃいました。あーあ。

八九寺の「happy bite」、後ろで踊ってるうさちゃんせんせえ、横でぐるぐる回されながら踊るうさちゃんせんせえ。そして顔と声が良くダンスの上手い名取。『かわいい』でボコボコに殴られている気分でした。私が人生のフルコースを作るとしたらデザートにこれが入ります。


そして恒例の点呼タイム。
いつもの名取で感情に落ち着きを取り戻しながら、点呼に答えます。
我々は現地勢ではありますがインターネットの民でなくなったわけではないので「インターネット〜!」と呼ばれればしっかりサイリウムを振ります。


そしてステージの紹介があり、最後に紹介される「神羅万象検索くん」。
名取がそこに座り、「最高のお誕生日の作り方、教えて〜〜〜!!」。

画面に映し出されるのは

『汝の願いを叶えたくば、まず汝と向き合うべし。』

瞬間全てを察しました。「そうだ。今日何かしら「ある」んだ。。。」
名取が名取自身と向き合うなら■奈さんは避けないだろうと思いました。

「パラレルサーチライト」

場面転換して並行世界の名取を救うことになった名取。(あらすじ)(救う手を出すのは名取ではなくせんせえ)
王は「国民のみんながどう思っているのかが不安」とのこと。
まずは、さなちゃんねる王国を統治する王名取のそんな悩みを解決するため、簡単なコーレスに応えると


すぐ元気になりました。(チョロすぎ)

王名取を救ったお礼にと、4曲目には新曲の披露。

事前に告知されていた、いよわさん作曲「パラレルサーチライト」。

「え、、、、名取歌うっっっっっまぁ……………」

いよわさん独特の「♯」や「♭」の多いメロディ、さらに高音。ハイテンポ。これを踊りながら歌う体力すごいよ名取…
そしてライトくんも新曲に喜んではしゃいでるよ…

極め付けのラスサビ転調、最高すぎ?

個人的に名取のオリ曲の中で一番好きな曲調でかなり中毒性があり「良…」となりました。

それとサビの手を左右にふりふりする振り(ダジャレではない)、可愛すぎて悶絶しちゃったね……


検索くんもベルトコンベアに乗って再登場。これで元の世界線に戻れる!

コンベアの慣性で「ウォオ……ヘヘッ…」と体勢を崩す名取狂おしいほどすき。


「全部ホントで全部ウソ」

はずもなく、魑魅魍魎の笑い声から映るキョンシーの名取(かわいい)(以下、キョン名取)。
この世界線の名取は「嘘をつき続ける自分」に負い目を感じているようです。

そんなキョン名取と「ウミガメのスープ」をすることに。問題文は

アヘ・エビさんは、子供を騙し続けた結果、保護者たちから感謝された。
それはなぜか。

という問題。
呑みや宴会の度に「ウミガメのスープ」をしている水平思考ゲーム大好きワイ(隙自語)、メガネクイックイッ。

「これはあれですね、絵本の読み聞かせでフィクションの本ばかり子供に読み聞かせてあやしていたのを保護者から感謝されたやつですね。(超絶早口)(この間4秒)(脳の回転が速い)」

その後会場に見せられる答え。

アヘ・エビさんは、テーマパークでバイトをしていた。
普段は内気な性格だが、着ぐるみでパフォーマンスすると
人を楽しませることができた。
アヘ・エビさんのパフォーマンスは好評で、たくさんの子供たちに
「偽りの自分」を見せ楽しませ、保護者たちから感謝された。

「なっが」

と思っていたら、隣の席から同じ声が漏れていました…w
そして私の予想は不正解でした。

「これを把握しろと?」「「普段は内気な性格」とか必要な情報か?」
とか無粋なことを「この時は」思っていました。


そして始まる質問タイム。
さすがは鍛え上げられたせんせえ方(他人事)。
名取からの質問に的確にサイリウムで答えていきます。

そうしてなんとかキョン名取を答えに導き、その答えからキョン名取は自分の在り方を見つけます。

この時の私は

「これ自分にも言えることだなぁ…」

とか

「小・中学校の道徳の授業にこのばくたん。を導入するべきだろ」

とか思っていました。

そんなキョン名取が披露する5曲目「全部ホントで全部ウソ」

「どっかで聴いたことある曲だな…なんだっけこの曲…」

後から検索して思い出した、ナナヲアカリさんの曲。
名取がTikTokの話ばっかするからインストールしたオタクはTikTokでその曲を知っていました。

ばくたん中はどうしても思い出せず諦めた私は、名取の歌声とダンスに集中します。

ほんとこの女どんな曲でも声が合うな……
「ガツガツ!‼︎」でも合うんじゃねぇかな……
いやそもそも歌がうめぇんだ……
サビの歌詞「全部ホントで全部ウソなの…」のところの手を○と×にするところとても良……..

(↑限界度75%ぐらいのオタクの脳内)

さぁ曲も終わり次こそ元の世界に戻れるよなぁ!?


「モンダイナイトリッパー」

そんなわけない。オタクは天丼する。
次は名取が本当に学生になった世界線。

日頃から「学校に行きたい」「制服が着てみたくて作ってもらった」と言っていた名取は、本当に学生になった名取を見て何を思うんだろう。

と、成績の悪いバカ学生名取を笑いながら考えていました。

学生名取は「他人と比較して自分が劣っていることが辛い」と。

そんな学生名取に名取(本物)はアンケートを託します。
そう、事前に募集したアンケート。

(現在はフォームが締められています)

このアンケートを見た瞬間「うわまた大喜利させるのかよ」と思い、開けたフォームにはただ1つ

「生きていく中で一番大切だと思うことと、その理由」

え…?これ大喜利か…?質問が重すぎない…?

迷った私は真面目に回答しました。

全部マイナスに考えちゃうと自分に悪いことばっかで毒だからね!
人生案外どうにかなるから楽観的に生きよう!

という気持ちを込め送信したあのアンケート。

あのアンケートが開票されます。
「ペラリ」という声に合わせスクリーンに映るせんせえの1つ目の回答



信じ抜くこと
大事MANブラザーズが言っていたので


。。。。。。。。。。。


大喜利じゃねぇか!!!!!!!!!!!

真面目に回答した私に謝れよ名取!!
恥ずかしいだろ!!!!!!
集計した人に「うわこのオタク真面目にクサイこと言ってるよw」とか思われたかもしれないだろ!!!!!!!!(被害妄想)

そんなこんなで大喜利は続き、

自分がこの世界の主人公だと思い込むこと
他人と比較してもネガティブになるだけだし、
だったら最初から自分が世界の中心だと思い込むことで
前向きになろうとすることができるから

深いね。これはホントそう。
首を縦に振りすぎて赤べこになっちゃった。

アンケートで、「他人と比較せず、自分の大切だと思うものを大切にしたらええ」ということに気付いた制服名取。

やっぱこれ小・中学校の道徳の授業に取り入れるべきだよ。

そんな名取が披露する6曲目「モンダイナイトリッパー」。

ゲーミングなライトくんもビカビカですよ。

この曲はもう聴きすぎて脳が勝手に認識しちゃってるけどこの曲もすごい難しいよな…。アップテンポでブレスタイミングも少なく、そんな曲を踊りながら歌うなんて…。

名取…やっぱりお前超人か…?

その後、名取(本物)が出てきて、「この(本当に学生をしている)世界線の名取は羨ましいですね」と一言。

返す言葉が見つからないってこういうことなんだなぁ…と思いました。
何も反応することができず、ただコンベアに流される名取を見守ります。

元の世界線に戻ってきた名取の告知タイム

ようやく元の世界線に戻って来ることができた名取。
そんな名取との雑談&告知タイム。

BGMには軽快な曲が流れます。(ブルアカの曲みたいって思った)

🍆「本日初公開の「パラレルサーチライト」、日付が変わった明日0時より配信決定です!!」

せ「うおおおおおおおおおおおおおお!!(サイリウムフリフリフリフリフリ)」


ニンダイかよ。この女はオタクの喜ばせ方を分かってる。


🍆「ジャケ写も見せちゃいます!!」

せ「うおおおおおおおおおおおおおお!!(サイリウムフリフリフリフリフリ)」

すごいかわいい。とてもいいジャケ写。


🍆「そして次は超・超重大発表。」

杞憂民私、少しドキッとして身構えます。


🍆「オンラインイベント「さなちゃんねる夏祭り」やりま〜す!」

せ「うおおおおおおおおおおおおおお!!(サイリウムフリフリフリフリフリ)」


来年の話をすれば鬼が笑うし、次回のイベントの話をすればオタクが笑います。

名取が未来の話をしてくれることがどれだけ嬉しいことか。
それだけで救われる命があります。
毎秒未来のこと話してくれ名取。

その後今回までのイベントのお話や、「なかなか言えないから」と照れ隠しからか少しちょけながら「ありがとう〜」と言い手を振る名取。



“名取さな”


その場にいた全員が笑顔でお話ししていると





『ギィィ…………………..』



ドアの開く音。


「あ、」


オタクの頭で鳴る虫の知らせ。

「これ「来た」な」


「いやでもまだ分からない。」

「さなぬいかもしれないし。パレード名取かもしれない。」

「もしかしたら初お披露目のマジカル名取かも!?」


悲しいかな、そんなオタクの淡い望みは泡沫に消え、


暗いままのステージには黒い服を着た名取と同じ背丈の後ろ姿。



瞬間、全てを察し大きく息を吸い込みます。


会場に重くのしかかる空気。


あれは私が怖くてずっと逃げてきた後ろ姿。

「私には、悩んでいることがあります」


か細く、手を離したら見失ってしまいそうな声。
それでも確かに名取の声。

彼女は振り向き、スポットライトが当てられ、その姿が鮮明に映ります。

激しくなる動悸、なのに血の気の引く感覚。あの時と同じ感覚。


それでも名取と向き合うと決めました。
見えないふりをするのはもうやめです。


名取の口から語られる名取の悩み。

これは今にして思うと、今までは別世界線の名取の悩みでしたが、元の世界線に戻ってきて見えたこれは、別世界線でも別人格でもなく今の名取が悩んでいることを示唆していたんですね。

ナース服の名取が戻ってきて、


「いやこれは違くて」
「いや違くはないんだけど」
「ずっと思ってたことだけど」
「でも………..」


見守ることしかできません。
しかし次の瞬間

王名取
「なんだ簡単なことだったんだな!」
「吾輩がまず楽しむことでお前たちも一緒に楽しんでくれるんだな!」

キョンシー名取
「自分が本当のキョンシーかどうかは重要じゃなくて」
「みんなが一緒にいてくれて楽しく過ごせてることが大事ってこと?」

学生名取
「大切なことは人それぞれ違っていいんだな!」
「人と比べることが全てじゃない!」

今まで救ってきた別世界線の名取の言葉。
それぞれが気付き救われた言葉は、今の名取に必要な言葉でもありました。


ラストの伏線回収。
オタクはボロボロ涙が止まりません。

なぜなら私にも刺さる言葉だったから。
今まで周りの人間に愛されるよう無理して自分というキャラクターを演じたり、無意識下で人と比べて劣等感や自己嫌悪に苛まれながら今まで過ごしてきました。でも、自分が心から楽しまないと、それは滲み出て相手に伝わってしまう。

それぞれの名取からの言葉を受けた名取は前へ進もうとします。

「今日ここで、せんせえ達の前で、
私の悩みと向き合う新しい約束をさせてください!」


「ゆびきりをつたえて」

流れるイントロ。
聴いたことのないイントロ。
それは今まではなかった、しっとりとした優しいイントロ。

涙が止まりません。涙腺が決壊しています。
自然に出る声にならない声、それでも見守ります。

ステージに映るのは入院服の名取。
入院服の名取が歌い出すのは少し悲観的な歌詞。

誰かの手を煩わせてる
わかんなくて 自分のこと
空回るばかりで あーあ
今日も時計の針がたくさん回る

誰も怒ってないのに
このまんまじゃ駄目な気がして
言葉を飲んでは 息を吐き出して

ああ私がどんな人だったらいつも
笑っていられるんだろう
優しくなればどうにかなること?
私は『誰もが笑顔になる私』のこと
好きなままでいられそうかなあ
似合わない服を散らかしながら

そんなことないよ。
と無責任な事は言えません。

涙を流しながら今の自分にできる精一杯の気持ちで
小さくサイリウムを振ります。

そして入院服の名取が後ろを向くと、光に包まれ、ナース服の名取になります。
歌われるのは少し前向きな歌詞。

空回るのは少し減らせた
ロウソクは少し増えた
思うほどこの世界は
私をズルいとか思わないみたい

欲しかった未来とか
ほんとは全然忘れらんなくて
拾い上げていいかな
息を吸い込んで

ねえ 私がどんな人になったとしても
変わらず いてくれるんでしょ?
優しくなれないような時でも
私は こんなふうにしか出来ない私のこと
好きになっちゃって構わないでしょ?
クローゼットを開け放ちながら

1番の歌詞と比べて見てみるとかなり名取の心が柔らかくなっているのがわかります。

同時に考えます。「もし名取に手を差し伸べる人がいなかったら」。

今は多くのせんせえからのたくさんの愛情を受け今の名取になっています。

でももし、愛情を送る人が誰もいなかったら?

そうしたらこの名取にはなっていないかもしれません。

サナトリウムで療養しながら、時が経過しても変わらず悲観的な名取のままだった世界線もあり得たんじゃないか。

名取とせんせえの関係が、ここまで名取を前向きにさせたんだと私は思います。

(ブルーアーカイブをプレイした直後だから感じることかも)


そしてナースの名取が少し前へ、後ろに入院服の名取が現れます。

『なれるはずも無い夢』のことを
絵空事じゃなくしたい
逃げたい時も 立ち止まる日も
また歩み出す道は覚えてる

名取と名取のデュエット。
歌われるそれは前向きな未来への意志を綴った歌詞。


この歌詞にも出てきたのでこの言葉を使うのは適切では無いかもしれませんが「ズルい」よ。

こんなこと見せられて、聴かされたら応援するしか無いじゃん。
涙でぐちゃぐちゃな顔。でも自然と笑顔になります。

そして入院服の名取を受け入れた名取。
入院服の名取は光に包まれ消えていきます。

ねえ あなたはどんな時の私が好き?
私はどんな私が好き?
鏡とクローゼットの間で

アン・ドゥ・トロワ ターン!
空回るのが怖かった私も
似合わないことなかった服も
何ひとつ置いていかないから
病める時も 健やかなる時も
「ありがとうね」って私は言える
踊るように扉を開いて

「汝と向き合った」名取は「本当の自分」を受け入れます。
今までせんせえには隠してきた「本当の自分」。

金の紙吹雪に包まれながら歌ったその歌詞は

自分と向き合い、全てを拾い集めて前に進んでいく。だからせんせえも“わたし”をずっと見ててね。

そんな『約束』を感じるもの。

そして最後は眠りにつくポーズで暗転。

名取とせんせえの間に交わされた『約束』。
破るわけにはいきません。
ずっと応援していくぞ。

最後のメッセージ

そう思ったとき、スクリーンから鳴るビデオテープを再生したような音。

映し出されるのは例の動画の文字化けした言葉。
そして流れる、原点とも言える「さなのおうた。」のオルゴールアレンジ。


         わたしの
         なりたかった
         わたし


そしてそこに書き足される手書きの文字。

しばらくの暗転の後、場内はライトが照らされ終演のアナウンス。
今年はいろりがやってくれました。

ありがとういろり。

いろりの優しい声にもう一度泣きました。


名取さなの集大成

今回のイベントは「名取さな」の集大成とも言えるものだったと思います。

5年という節目の年に、今まで避けてきた本当の自分と向き合い、それを私達の前で受け入れ、先に進む意思を見せてくれた。

私ももう杞憂はしません。
私たちには今回のばくたんの記憶と、2022年のばくたんパンフレットの14ページがついています。
本人が前に進もうというのに、ウジウジいらん杞憂をしてはオタクとしても人としても成長していないことの表れだと思っています。

その代わり、今まで以上に全力で名取を応援します。

私も成長しなくちゃ(自分語り)

私は未だ自分に自信が持てず、自分のことを「せんせえ」と自称することを避けています。私の発言が場の空気を乱していないか、怖くて自分からリプをすることも極端に少なく、誕生日を祝ってもらったのにその人の誕生日にはファボしか送れない、そんな私は周りからどう映っているんだろうか。

昔はもっとインターネットでも活発にコミュニケーションを取りに行っていたのにいつの間にか変わってしまいました。

今回の-ハロー・マイ・バースデイ-を受け自分もいい方向に変わっていかなければと決意しました。

名取が自分と向き合って、前に進もうとしたように。

名取の悩みからしたら、私の悩みなんてちっぽけなものです。
学びと気付きをくれた今回のばくたん。に最大限の感謝を。

こんな私ですが少しずつでも「自分はこんなにデカい女のせんせえなんだぞ」と胸を張って言えるようになりたいです。


携わるすべての人へ

今回の「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ-」は楽しいお誕生日会としても楽しく、名取も進む先を見せてくれて、こちら側も学びや気付きがあるとても良いイベントでした。
制作に関わったすべての人に大きな感謝を。

名取にも。
ばくたん。という大舞台で私たちにあれほどのものを魅せてくれてありがとう。これからもずっと応援していきます。
これからもよろしくね。

そしてせんせえにも。
5年間応援し続けたせんせえ、途中から名取を応援してきたせんせえ、最近名取を応援し始めたせんせえ。全てのせんせえがいたから今があると思っています。日頃の配信でも誰かがコメントを投げなければさなちゃんねるの文化とならなかったものも数多くあります。民意が強く反映されるさなちゃんねるで誰かが欠けていたら今とは違う形になっていたかもしれません。私たちは同じものを受け止め、同じものを感じた“仲間”です。(仲間といえど馴れ合いは厳しく禁じられているので馴れ合ったやつは半年インターネットを絶ってください。)私も名取の1ファンとして、せんせえにも大きな感謝を。


森羅万象にありがとう。

杞憂にさようなら。

そして、名取。誕生日おめでとう。


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