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珈琲と私〜8〜

こんばんは、マスター吉良です。

「珈琲と私」 第8回です。

今日はエスプレッソ、カプチーノとの出会いについて話しますね。

少し前に書きましたが私が入社した95年ぐらいから
世の中はイタリアンブーム。
スパゲティーがパスタになり、デザートと言えばティラミスという感じでした。
カプチーノという飲み物を知りました。
しかしその時のカプチーノはコーヒーに生クリームが乗りスプーンの代わりに
シナモンスティックをつけたり、シナモンパウダーをかけて提供していました。
ウインナーコーヒーにシナモンがついた感じですかね。
まぁウインナーコーヒーも初めはウインナソーセージが入ってると思ってましたもんね(笑)
今では信じられないですが、おそらくちょっと間違って伝わってきたのかなぁ〜と思います。(これはこれで美味しかったですし、今も喫茶店では飲めるとこもありますよ)

で、京都に移動になり、配属になった店舗はカフェベレーという名前。
このお店のメインの飲み物は店名にもなったカフェベレーという
カプチーノでした。

【カフェベレー大人気!】
カプチーノの語源は諸説あるのですが、この店のカプチーノの泡はてんこ盛りで
ベレー帽に似ていることから名付けられました。

まぁよく売れました!コーヒマシーンで淹れていたのですが、1ヶ月で故障してしまい、修理に来た方が履歴を見て「この杯数は異常です。」「劣化です」と
一ヶ月で劣化って・・・。まぁでも納得するくらい出てましたね。

話を戻しますが、ちゃんとした?カプチーノとの出会いは、
カフェベレーの前の店、同じUCCの直営店「神戸カプチーノ倶楽部」でした。
それはそれはカッコいいお店でした。スタッフはすべてギャルソンの制服、
ハイカウンターにはイタリア製のエスプレッソマシーン、オーダーもすべて
イタリア語で通すという徹底ぶり。
そこで初めてカプチーノを飲んだ時はびっくりしましたね!
エスプレッソに注がれたミルクは生クリームのようになめらかで
今まで飲んだことのない口当たりでした。
あの苦いエスプレッソ(この頃はこんな感想でした・・)にミルクを
注ぐだけでこんなミルクキャラメルのような味がするんだと。
私はコックコートを着て毎日サンドイッチを作りまくっている眼の前で
スタイリッシュなお店で全員男前、身長も高くシュッっとしたスタッフたちが
いるお店に、ちょっとヤキモチを焼いたりしましたね。

【コックコートのバリスタ誕生!】
毎日カプチーノを飲みまくりました。
前の店の店長という立場を利用して、「味チェックです!」と言って(笑)
本当に毎日毎日飲みました。うまかったですね〜。

実は私、サイフォンでコーヒーを淹れる前にバリスタデビューしてるんです!
ある日、前の店の店長が話しがあると言ってきたので聞いてみると
イタリアへ研修に行くとのこと。
「マジで!ええな〜」と返していたら
真面目な顔で「お願いがあるんです」と
「何?」と私。
「研修に行っておる間、応援も来るのですが、吉良さんにも入ってほしい」と。
「え?俺カプチーノなんて作れやんで!」と言ったのですが
どうしてもということで、前の店なんで見過ごすこともできず
そこから特訓の日々が始まりました。
楽しかったですね〜、新しいことを覚えるのは。
そしてもう一つの楽しみは、あのギャルソンのカッコでカウンターに立てるなんてめちゃめちゃテンション上がりました!

・・・が、結局その夢はもろくも崩れ去りました。
そうです、自分のお店がめちゃめちゃ忙しかったので、それどころではなかったんです。
そこで苦肉の策で、前の店に「忙しくて回らなくなったら呼んでくれ!」と
伝えておき、いつもどおりベレーで勤務していました。

ティータイムのカプチーノ倶楽部はやばかったです。
行列ができ、てんてこ舞いなのが見ていてわかりました。
スタッフがバツ印のサインを送ってきます・・・

そう!ここで登場するのがコックコートのバリスタの私です(笑)
ギャルソンのカッコに着替える時間もなく、サンドイッチカウンターから
バーカウンターへ!
コックコートのバリスタが、シュッとしたギャルソンたちを指揮している姿は
滑稽だったと思います。

京都では本当に毎日フル回転でした、そして元気でした!
朝から晩まで働いてたのに毎日家とは反対方向の電車にのって
呑みにいってましたから(笑)
こっちも楽しかったです!

え〜サイフォンとはまだ出会ってません。
サイフォンとの出会いのお話はもう少し先になります・・・

STAY HOMEも正念場。
皆さん踏ん張りましょう、耐えましょうね。
不要な外出をおさえることが多くの方々の命を救うことにきっと繋がりますから。
もらわないこと、広げないこと。

Coffee is Power !!

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